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2014年06月02日07:58

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【2010年9月22日 鳥取県境港市 水木しげるロードと本町アーケード商店街】管理mixiページ転載日記14

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境港市は古くから天然の良港として、漁業を中心に栄えてきた。
人口は約3万8千人。
市の主な産業は水産業、アジ、サバ、イワシといった多獲性魚のほか、夏場のクロマグロなど水揚量、金額ともに全国有数の漁港である。

商店街は明治35年頃から境港駅からお台場に通じる町筋に開店し、次第に店舗を増やしながら本町商店街、松ヶ枝町商店街、銀座商店街、新道商店街の4商店街に発展、商業の中心として繁栄してきた。
しかしながら、交通体系の変化、大型小売店の進出、消費者ニーズの多様化、商店主の高齢化など社会状況の変化により、昭和40年から50年をピークに売上げが減少し、閉店する店舗が急増するなど商業機能の空洞化が危惧されていた。

このような状況の中、商店街活性化策の一つとして平成元年から「緑と文化のまちづくり」をテーマとして人に優しく、人々に親しめる快適な街づくりを進めていた。
この事業の一環として境港市出身の著名人の方々からの提言がきっかけとなり、「鬼太郎」「妖怪」をキーワードとし、妖怪オブジェを商店街歩道に設置する「水木しげるロード」構想がまとまっていった。

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現在、水木しげるロードとして街内の歩道沿いに境港出身の水木しげる氏の人気アニメ「鬼太郎」に登場する妖怪オブジェを設置。
観光客が多く集まる「魅力的な妖怪ワールド」を演出している。


「水木しげるロード」がオープンした翌年(平成6年)の入込客数は28万人余であったが、平成17年は過去最高の85万5千人を超えるなどロードオープン時の3倍を超える入込客数を数えている。
これに伴い、観光対応型店舗の出店が相次ぎ、空き店舗解消が進んだ。

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「水木しげるロード」が整備され、観光客で賑わう商店街が創出されるようになったが、このことをきっかけに境港の商店街は二つの顔を持つようになった。
一つは、従来からの地元消費者を主な顧客とする地域密接型店舗であり、もう一つは新しい観光客向けの店づくりに特化した観光対応型店舗である。
写真のように昔ながらの店舗も残っており、地域密着型の一端も見受けられる。

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アーケード商店街である本町の店舗も様変わり傾向であり、鬼太郎関係の観光対応型店舗も目立つ。

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2003年(平成15年)3月8日、水木しげる氏の誕生日をもって水木しげる記念館が本町アーケード内にて開館。
位置は水木しげるロードの最終地点でもあり、アーケード商店街内の建物でも人気のスポットとして輝きを放っている。

そんな商店街は観光客によって、賑わいの回復と店舗全体での売上げ増大効果をもたらしているが、一方では妖怪ブロンズ像のある商店街とない商店街では通りの賑わいも店づくりも違いがあるなど二極化をもたらしているのも確かである。

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