JJFの年間感謝祭としては3度目となるJJF2013感謝祭、それは過去2回の感謝祭とは少し様子が変わって感じられました。
過去2回はいずれも12月で、夏のうちから日程が発表され、まず早割チケットから発売されるなど、感謝祭当日まで数か月間にわたり徐々に盛り上げていく観がありました。
それが今回の感謝祭は10月で、発表されたのは8月末頃だったでしょうか、本番まで2か月ほどしかなく早割チケットの発売もありません。
しかも笹倉慎介さんと組んでのアルバムTrek Trekが発売されたばかりで、まだそのリリースツアーの最中でした。ツアーは感謝祭の後も続きます。
感謝祭といえど必要以上に気張ることなく、日常のひとつとしてこなしていくようになった現れかと思い、JJFはバンドとしてこれからも大きくなっていくのだと、その時はそう思っていたのです。
実はその週末も、札幌での私には珍しく予めチケットを買っておくたぐいのコンサートに行こうと思い、チケットは手配済みだったのです。
幸い、そちらのコンサートは１本はS氏が、もう１本は姉とその友人が行ってくれることになり、10月6日（日）のオオフジツボの時と同様、会場に空席は作らずにすみました。
東京行きを選択したことを悔いてはいないのですが、札幌のコンサートの方も楽しめるものだったようです（実はくおくおロイトンの日でもありました。）。
もう1泊できれば27日（日）の夜は音や金時でオオフジツボのライブなどもあったのですが、28日（月）は道南の職場で外れることのできない仕事があり、流石にそれは断念しました。しかし、感謝祭当日の26日（土）は、阿佐ヶ谷ジャズストリートなる催しの一環で昼間から阿佐ヶ谷で中藤さん下田さん野口さんのアイリッシュセッションがあることがわかり、これには行くことができそうで、感謝祭以外の収穫も得られることを感謝しなければならないと思いました。無事に訪れることができれば中藤さんもいらしていたショーキーさん歓迎セッション以来2年9か月ぶりの阿佐ヶ谷madhogkitchenとなります。感謝祭前夜の25日（金）も豊田さん野口さんじょんさんでのセッションがあり、2夜にわたる企画のようでした。
その秋は既に何本かの台風が日本にかなりの被害をもたらしていて、首都圏との空路が全面欠航という日もありました。その週末もちょうどその頃に首都圏に上陸するのではないかという台風が南方の洋上から接近していたりして、旅の手配を済ませてからも予報を見てじりじりする日々が続いていました。幸い、進路がそれるだろうことが直前にはほぼ確実となり、胸をなで下ろしました。
ところが前日頃になってからJJFサイトに台風上陸の折には延期するやもといった案内が載り、こちらが大丈夫だろうとの見込みを付けてからでしたので、遠くから無事に行けるかどうか気をもんでいた身とは天気予報の解釈に温度差が生じるのかなと思われたことでした。当日には無事決行の旨の報が載りました。
26日（土）は13時からの阿佐ヶ谷でのセッションに間に合うようになるべく早い便を、27日（日）も夜のライブは無理なものの少しでも長く滞在ができるようなるべく遅い便をということで、土曜日の往路は9時45分発のJAL、日曜日の復路は16時55分のANAというJTBのパックを利用する手筈となっていました。
東京勤務千葉在住当時は、帰省の際は偶然ながら3年間で6回ともJAL便のパックでしたので、羽田空港は第1ターミナルばかりを利用していました。千葉市某区から昼頃に羽田にたどり着いて出発までの間にいつも同じ店でカツカレーを食べるのがいつしか習慣となりましたが、札幌時代は羽田発千歳行きの最終がANAということもあり、今度は専ら第2ターミナルばかりで、かつてのお店とはしばらく御無沙汰していたのです。
道南に来てから再びJALにも乗るようになって今回久しぶりにお昼頃に第1ターミナルを通過することになりました。昼を食べてからでも阿佐ヶ谷には13時頃にはたどり着けそうでしたので、久々にかつてのお店でカレーを食べようかと飛行機を降りてからもすぐに保安検査場の内側のスペースから出ずに腹ごしらえをしました。各地の御当地メニューが導入されたらしく、同じカツカレーでも当時と同じ味ではありませんでしたが。
この後訪れた阿佐ヶ谷madhogkitchenでは阿佐ヶ谷名物を目指すというイカスミを使った文士カレーを皆さん食べておられたので、私も阿佐ヶ谷に着いてから皆さんと文士カレーを食べればよかったと思ったことでした。
台風直撃は避けられたとはいえ、雨中の行動となることを覚悟していたのですが、阿佐ヶ谷に着いてからはほとんど傘を開くことはなく、予想外に快適な旅となりました。
阿佐ヶ谷に到着した時には12時半頃だったのではないかと思います。セッションは13時からとのアナウンスでしたので、ちょうどよい頃かとまっすぐmadhogkitchenを目指すと、まだ客はおろか演奏者もおらず、女店員さん（女店長さん？madhogkitchenは曜日による日替わり店長制なのです。）が、まだ準備しているところでそれでもよければと入れてくださいました。出演者の方ですかいえとんでもないとか、どこから来たか問われて北海道からだがいやこのためだけに来たわけではないとか、お友達がお出になるのか知ってはいるがお友達などとはおそれ多いといったやり取りがあった気がします。
御出演の方々の中で最初に姿を現したのが野口さんでした。前夜も豊田さん、じょんさんらとmadhogkitchenにおいでになったはずです。6月の蒲田教会でもお見かけしましたが、面識は得させていただいていません。お店の方と1時からと聞いてますがといったやり取りをしていらっしゃいました。
前後してショートカットに帽子をかぶった小柄な女性がおいでになり、髪を切ったボーイッシュなお姿に一瞬どなたかと思いましたが、それは梅田さんだったのでした。
スウェーデンに移住されるまで残すところ僅かというタイミングです。中藤さんが梅田さんもお出になる旨をツィートされていたようなのですが、それに気が付いたのは後からのことで、中藤さん下田さん野口さんがお出になるというだけの認識だったところに、もうお会いすることはできないと思っていた梅田さんのハープをも聴くことができたのは望外の喜びでした。出発まであと1週間とかそこらだったようです（続く）。
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