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2014年04月16日19:02

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台高山脈 馬ノ鞍峰から弥次平峰へ

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4月15日

前日の夜に登山口の三之公で相方と車中泊する。
炊き立ての筍ご飯を炊飯器ごと持ってきた。スーパーで買った炙りサワラの刺身もある。ワンカップを飲みながらのちょっと贅沢な車中泊だ。

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アラームはちゃんと4時に鳴る。しかし、なかなか目が明かない。体が起きたがらない。
コーヒーを飲もうとお湯を沸かそうとすると、相方がガスがつかないと言う。残り少ないボンベだからだろうか。別のボンベに替えるがそれでも、つかない。
私がバーナーも取り替えてつけると、すぐについた。それを見た相方が、「あっ、バーナーの栓を開くの忘れたんだ!!」う〜〜〜ん、相方のほうがもっと寝ぼけている。

5時半に歩き出す。まだまだ体が重い。スピードが出ない。
ここからかくし平までは道が整備されている。かくし平は南朝伝説のある場所で行宮址があり、訪れる人も多いようだ。
地図では1時間の所を1時間半かかってしまう。

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ここから先は、踏み跡も薄くなる。テープをたどって尾根に出る。
急な道が続く。ブナやヒメシャラの大木が出てきて、台高らしい雰囲気になってくる。
かくし平から1時間10分で馬ノ鞍峰に着いた。
コースタイムでは1時間40分となっているから、やっと調子が出てきたようだ。
展望はきかない。

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先が長いので、あまりゆっくりしないで歩き出す。
すると、木の間に大峰の大普賢岳や弥山八経ヶ岳が見える。けっこう雪が残っているようだ。
雪の大峰を見て、元気になる。

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馬ノ鞍峰からは、地図では大したことなさそうだが、細かいアップダウンが続く。
少し平なところに出る。霧の平だ。ここは水場もあってキャンプもできるようだ。
タッパーに詰めてきた筍ご飯を食べる。元気が出てくる。炊き込みご飯は山に向いているようだ。

あそこが弥次平峰かと思って登るとそうではない。
藪も出てくる。今は枯れているからいいが、葉っぱが出てきたらかなり歩きにくそうだ。やはり、歩く人が少ないのだろう。時々、細い枝が顔に跳ね返る。

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地図では馬ノ鞍峰から2時間になっているが、なかなかつかない。
「着いても同じ道を戻らないといけないんだよねえ〜〜〜」ため息がでてくる。
もうやだなあと思って登ると・・・
「あった!!」思わず叫ぶ。三角点があった!!やっと弥次平峰に着いた。ここも展望はない。
11時10分。5時間半以上かかった。

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「こんな山に初心者や子供を連れてきたら、もう絶対山なんか行かないって言うよねえ〜〜〜。」
やっと着いたところだが、ゆっくりはしていられない。
登り下りの繰り返しがわかっているので、ストックは片方は登り用に短く、片方は下り用に長くする。

霧の平に着く。行きには寄らなかった水場に行くかと聞かれる。疲れているので行かないと答えると、相方がペットボトルを持って水場のほうに行こうとする。
「行くの?なら、私も行く。」
「えっ、行かないって言ったじゃない。」
「好奇心は強いのよ。」
ペットボトルを持って行くと、下のほうに小さな流れがある。急坂を下りて行くと、ほんの少しだけちょろちょろと流れている。下に行けばもっと流れているだろうが、そこまで行く気はない。
なんとかペットボトルに入れて飲む。冷たくておいしい。
下りも滑ったが、登りはさらに滑りやすくて上がれない。少し離れたところにある木の枝につかまりながら、やっとのことでもとに戻れた。
こんな疲れる水場なら行かなきゃ良かった。テント泊するならこの水場はあまり期待しないほうがいいだろう。

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馬ノ鞍峰からは下りばかりだ。まるで、アルプスで3泊くらいした後の最終日のような足取りで下っていく。疲れているときはちょっとした不注意で転んで怪我をしてしまうものだ。ゆっくりと慎重に足を運ぶ。

やっと車の所に戻った。11時間行動だった。
三之公の山の神に御参りする。無事に下山できて良かった。

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今年の冬はあまり山に行かなかった。3月の奥駈も例年以上にきつく感じた。今回のコースももっと体が登山に慣れていればこんなにきつくは感じなかっただろう。

相方は台高の山を全部つなげたいと言っている。私はどうだろうか?
それでも、台高の森は魅力的だ。

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