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2014年04月12日22:39

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北陸紀行-15最終 富山市街

すげー間が空いてしまいました・・・
北陸旅の最終訪問地は富山です。
「薬都」富山。薬マニアで薬を生業としている私にとっては聖地でもあります。
のくせ、なかなか町には来ることができないでいました。(駅そのものは乗り換えであります)

駅は北陸新幹線の工事中です。なんかやたら長い迂回路を歩かされてやっと改札に出ます。
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福井も高岡も、路面電車的なものはあるのですが、やっぱり富山は規模が違う。。。
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目指すは広貫堂資料館
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富山発祥・・・置き薬の歴史、和漢薬のあれこれなどが展示されています。
広貫堂シアターでまずは越中売薬の歴史と魅力をじっくり。

和漢薬の特徴として草花(植物)よりも動物を用いたものが多いようです。最近では動物愛護の観点から代用品に変えられていますが。。例えばクマの胆嚢(熊胆)なんかはウルソデオキシコール酸(UDCA)にほとんど変わってます。または牛の胆嚢(胆汁)。

クマの胆嚢だけじゃなく、オットセイのペニス(海狗腎)・牛の胆石(五黄)・ミミズ(地竜)・鹿の角(鹿茸)・ジャコウネコの分泌物(シベットチンキ・・・)・・・などなど。しかしなんだってこんなものを薬にしようと思いついたんでしょうね。確かに薬効はあって、決してバカにはできないんですが。

漢方薬とかは時の皇帝やら権力者が「不老不死(長寿)」を願って薬師や学者などに命令して研究させていって・・・。で、それなりのものを発見したものにはスゴい褒美や地位やらが与えられたってのもあるんだけども。

人間の「欲求」のたまものなんだなぁ。

これを、昔のことと言って笑ってはいけません。今だって同じようなものだし。。。
特に美容業界はかなりというか・・・ スクワランやコラーゲンやプラセンタから始まって、カタツムリなんかも・・・。

まあ閑話休題
売薬展示室もなかなか面白いけど、
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配置薬(置き薬)のパッケージや売薬版画の展示がすごく面白い。
配置薬のパッケージってあの独特のレトロ感もだけど・・・あのセンスは何なんだろう。(逆になんか効き目がなさそうな気がする)一時、VOWネタにされてましたねー。
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で、ここでは配置薬も販売していて。もちろん、レッキとした医薬品です。成分・効き目も決してバカにはできないんですよ。
レトロチックなVOW的な奴をいくつか購入。

次に向かうは池田屋安兵衛商店
「富山の薬」を世に知らしめた、決定的な薬『反魂丹』のルーツというか老舗です。
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江戸城である大名が腹痛で苦しんでるところ、富山藩主前田正甫公が反魂丹を取り出して勧めたところ、たちまち腹痛が治まった・・・という逸話があります。
「魂を呼び戻す」・・・死んだ人間すら生き返る・・・という意味のネーミングなんだそうです。
現在でも胃腸薬として販売されてます。成分もなかなかで決してバカにはできない薬です。
早速、10粒×10包入りを購入(\1500-)←案外高価い。

富山の配置薬の最大の特徴が「先用後利(せんようこうり)」ってやつ。
薬ってのはいつ何時必要になるかわからないから、前もって蓄えておこう・・・ってのが根底にあって。しかし、当時の一般庶民が何種類ものくすりを買い揃えることは困難で。そこで、先にくすりを預けておき、次回に訪問したときに使用した分の代金だけを受け取ることにしたんですね。
「売り手」「買い手」の良心がなくちゃできないことで、非常に日本的とも言われていますが。この考え方はスゴいなぁと思います。
また、日本国中、どんなへき地であっても病に苦しむ人はいる・・・ってことで、売薬さんたちは薬行李を背負って全国を回ったわけです。これも凄い。まだまだ懸場帳の話とか・・・いっぱいあるんだけど、それらはまたの機会に。

富山駅に向かう途中で、ますのすしをその場で作ってくれるお店を発見。
観光協会がやってるみたいで、お値段もやや安め。観光協会のオジサンとしばし歓談。

案外時間を費やしてしまったのと・・・天候がまた非常に悪くなってきたので、市内散歩は早々に。
観光協会のオジサンも言ってたんだけど、富山というとみんな宇奈月とか黒部、または氷見とかへ行ってしまって、市内を観光する人が少なくて・・・で、なんかいろいろと努力・模索しているとか聞いていたのに・・・ オジサン、すまん。まあ、いずれまた改めて来るから。いやいや・・・なかなか魅力的な街です。マジで。
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富山発=16:57のはくたか21号で帰京。途中停車は直江津のみ。直江津から越後湯沢のルートは『電車でGo!』でやたらやったんで・・・(笑)お馴染みのルート(実乗車は初体験)
越後湯沢の「ぽんしゅ館」もシーズンオフ(スキーシーズン外)は18:00までなので・・・今回は越後湯沢には立ち寄らず、素直にただ乗り換え。
東京駅には20:12到着です。早い。

っとまあこんな旅をしてきました。
旅をしてきたのが去年の晩秋というか初冬で・・・。いつの間にか厳しかった北陸の冬も終わり、そろそろ桜が開花するという頃。
すいません。。。スゴく長い期間にわたっての日記展開で。
最近、mixi日記が超五月雨的になっておりますが・・・ まあ、時々、日記書いていきますんで、見捨てずに時々気にかけておいてくだされば幸いです。 

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