☆第１６回☆大魔導城のワナ　リプレイ

※この記録は大魔導城の構造上の秘密の核心に触れているため部外秘とする。大魔導城に関わったことのない者の閲覧は慎まれたい。


これまでのあらすじ：マルドゥークは救出した。石弓印の鍵は手に入れた。太陽剣も手に入れた。あとは……勇気だけだ！


●アタック08-2

太陽剣を手に入れた。

使用人室にてメイドから情報を得て、メイド服も手に入れる。
迎賓室では壊れかけの名剣サーバルの蜂を手に入れる。
図書館で隠し通路の場所を特定する。
魔術研究室の隠し部屋で役立つ道具を手に入れ、マハガナータを翻弄し脱出。そして屋上に上がった。ここでグリフォンとの対決だ。


グリフォン！
技術点１０の強敵だ。
とはいえ今の私は技術点９に加え、太陽剣によって攻撃力＋１、戦上手の腕輪によって攻撃力＋１。実質技術点１１あるようなものだ。
これだけでも互角以上の戦いが可能だ。


更に今回の私にはこれがある。石弓印の鍵！
これは石弓（バリスタ）の矢箱の鍵だった！
矢を装填できればバリスタは発射可能！
グリフォンの爪を巧みにかいくぐり、バリスタに取りつく。
慣れない武器だがすばやく狙いを定め、発射！！


サイコロの出目は５。
矢はグリフォンの片目に深々と突き刺さり、技術点２と体力点４を奪った。

グリフォンは吠え猛り襲いかかる。
ここからは接近戦だが、グリフォンからのダメージ覚悟でもう一発ぶっ放すことも可能。
戦力差はできたものの、どうせ完勝とはいかないだろうから、ここはバリスタをもう一発……外したあ！！


矢はグリフォンの胴体をわずかに傷つけ、体力点１点を奪っただけだった。


こうなれば、相打ち狙いでもう一撃。
こちらの攻撃も当たるがグリフォンの攻撃も当たる。

至近距離からノーガードの殴り合いのようになってきた。
この一撃が今度こそグリフォンに深手を負わせた。

そして弱りゆくグリフォンと戦い、これを討ち果たしたのだった。


死闘を制した私だけれど、本番はこれから。
ファルガスの逃走経路にマルドゥークを配置し、居室に向かう。
ファルガス専属メイド、セレッサのあとをつけ、扉を開ける秘密の呪文を聞き取った。
そして扉を開ける。
待ち受けるのはもう一つの強敵、サウロプシーダ。ヴァイオリンの演奏でおとなしくなるという芸術を理解する心を持った奴だが、いかんせんヴァイオリンがあっても演奏できる曲がない。腕前もない。


ならばもう一つの弱点、太陽剣の力を見よ！



一撃が通常の３倍のダメージ！！
当たりさえすればどうということはない。
ワニ頭を狩り、ヘビ頭を狩り、姿を消したカメレオン頭はいつもいいタイミングで現れる助っ人ティーボグに倒してもらった。

これであとはファルガスだけだ。

他にやることがあるからと姿を消すティーボグ。
わかっているよ。
祝勝会の幹事じゃあない。
領主の暗殺に、ティーボグやマルドゥークが直接関わるわけにはいかない。そのために私を雇ったのだから。
これまでの協力でも、かなり危ない橋を渡っているはずだ。

暗殺はあくまで私が遂行しなければならない任務なのだ。そしてその後は……。

いや、今はやめておこう。
ただ任務遂行に全力を尽くすのみ！



部屋に入ると、禿げ上がったエロおやぢ、ファルガスと爆乳メイド、セレッサ。
セレッサを押しのけている間に呼び出されたゾンビを清めの塩で弱体化させて止めを刺してゆく。
その頃にはファルガスはすでに秘密の抜け道から逃走している。

私は慌てることなく後を追う。どうせそちらからは逃げられない。

やがて、マルドゥークに行く手を阻まれたらしきファルガスが戻ってきた。さあ、そろそろ観念してもらおうか。

背後から接近していたメイドのセレッサを一発でのし、さらに逃げ道をなくす。

そして、ジュエル・ギアスの力でファルガスを縛め、止めを刺した。

終わった……か。




任務は完遂した。

完遂したからこそ、マルドゥークと城内で合流など、しない方がいいのだろう。

私は一人脱出経路の模索を始めた。が、そこにマルドゥークの方からやって来た。

そうか。
来てしまったか。。。

２人で城から脱出を図る。

小さな隠れ家で作戦の成功を伝えたマルドゥーク。
今日は休み、ささやかな祝勝会を用意したから出て欲しいと言う。

私は断った。
私は、いつまでもこの国に残ってはいけない人間だ。
すみやかにここを去る、と。

「そういうわけには、いかないのだ」

マルドゥークの瞳に、覚悟の色が読み取れた。






■登場人物
フィリアン　第８の挑戦者。うわばみ伝説。
マルドゥーク　忠誠心に厚い実直なる騎士。
ティーボグ　援助者の女魔術師。
マリヌス　マルドゥークから太陽剣をくすねた兵士。
ファルガス　巨乳マニアの変態領主。あとラスボスだった。
セレッサ　ファルガス専属爆乳メイド。