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2014年04月05日19:06

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9/15 momo椿*(後編)

その後の札幌時代には出張の機会などで東京方面に行くことがけっこうありました。2009年には阿佐ヶ谷ヴィオロンや谷中ボッサも訪れています。2010年5月には、四ッ谷で開催されたmomo椿*とkinokosupaさんがコラボした創作人形劇「ボタン」の会場に空港からまっすぐ訪れたにもかかわらず間に合わなかったことがありました。哀れに思ってくださったのか、この時に中村さんがまだ極秘情報だと断りなが、JJFで秋に北海道ツアーという構想があることを教えてくれたのでした。この時の滞在の最終日にも西日暮里で「表現」絡みのイベントに足を運んでいます。

2011年11月、やはり出張で滞在中に足を運んだお茶の水GAIA、2012年5月、鶯谷のzabadakプログレナイト前に立ち寄った谷中ボッサなど、ちょっと間遠になってしまったものの、その後も機会はありました。2013年は表現との機会の方が多くて、2月には西日暮里に琥珀の島展を訪れ、そして8月にはmomo椿*より「表現」の方が先に来道することになりました。

6月のJJF北海道ツアーの時に9月16日(祝)の幕別百年記念ホールの日程の御案内はありましたが、その後、14日(土)から15日(日)にかけて白老TOBIUキャンプというその道の方々には知られたイベントにも御参加されることと、17日(火)は富良野の万華鏡ミュージアムふらびでもライブをされることがわかりました(ふらびは6月にはJJFも訪れた場所です。)。

17日(火)の富良野はもとより無理ですが、TOBIUキャンプの方も車を運転しない私には交通手段が厳しいのと、HP上にはきちんとした装備を勧める案内もあったりして、恐ろしげでした(長崎亜希子さんは御自分も演奏で参加されmomo椿*も御覧になったようです。)。

幸い15日(日)夜に札幌でのライブも組まれたので、白老は見送って14日(土)はのやでのザバダックのライブに専念することにした代わり、15日(日)は富良野の野良窯には赴かず、札幌でmomo椿*のライブに専念することにしました。時間帯が19時半開場、20時開演とやや遅めなので、日中は2泊目の宿となったS氏宅から一人で出かけ、札幌時代に通っていた北24条の理髪店で散髪した帰途、紀伊國屋書店札幌本店に立ち寄って岩波新書を1冊購入した記憶です。刊行されてから少し経っていましたが、大学2年生の時に興味深く西洋政治史の授業を聴いた先生が著書を岩波からも出されていることを最近知ったことからでした。ちなみに私が御厨貴先生の著書をかなり読むのも、同じ頃に日本政治史の集中講義においでになっていたことがきっかけです。当時は御厨先生御自身の著書は今ほど出版されておらず、指定されたテキストは升味準之輔先生や伊藤隆先生のものだったのですが、それらも興味深く読みました


その後はS氏宅に戻って一緒にS車にて出発しました。momo椿*札幌ライブの会場となるKAKUイマジネーション1階kamiyaは南3条西7丁目の資生館小学校の近く。私が前年(2012年)8月まで住んでいた社宅のようなところからもそんなに離れていません。S氏もかつて住んだことがあり、勝手がわかっているので、その近辺に車を置いて2人で歩きました。会場となるビルの前には救急車が来ていましたが、どなたか急病だったのでしょうか。

これがジャックやのやといった会場であれば、アイリッシュの時の中村さんとの違いが道民を驚かせたところだったでしょうが、客層はJJFなどとはかなり違っていたと思います。今回の会場はkamiyaなる美容室でした。髪屋にかけているのでしょうか、華宮という表記もするようです。

会場に中富良野のNeu spoon店主でありSjunde Himlen(ヒューデヒムレン)名義の服飾をデザインされる小野寺さんがいらしていたので、そちら方面の御縁によるものだったのでしょうか。6月のJJF北海道ツアーの時に帯広、札幌、ニセコでお見かけした佐藤史恵さんも客席にいらっしゃいました。終演後は開場に残っておられたので打ち上げ的なものにも参加されたのでしょう。

初めの頃からからずっと聴いてきたなじみのある曲が多かったように思います。
1枚目のアルバムは録音場所にも趣向がこらされていて、その分ライブでのアレンジとは印象がちょっと違う曲もあります。2枚目のアルバムは企画色が強くてオリジナル曲はありませんし、そういった意味では3枚目のアルバムがmomo椿*を知るには一番いいのかもしれません。私も前年(2012年)の転勤前に送っていただいた3枚目のアルバムを持参してサインをいただきました。

小野寺さんデザインの衣装や今村さんの舞踏とのコラボというのが、今回の北海道ツアーの中でも札幌公演の見どころだったのだろうと思います。
私がmomo椿*で一番好きな曲かもしれない「おしゃれTOKIA」では、針の先に鳥の人形を付けたメトロノームをカッチカッチと鳴らして独特の雰囲気を創り出すのが定番だったのですが、この日はメトロノームはありませんでした。でも今村さんのリズミカルなステップが谷中や四ッ谷で聴いてきたあの日のメトロノームを思い起こさせました。

やはり以前から聴いてきた「柿ざくろ」では、MCで権頭さんから、ざくろを持つ右手は冷たいが、つないだ左手は温かいといった歌詞の由来の御説明があり、改めて納得できました。かつて道すがらで白いスカートをざくろで部分染めのようにされて谷中ボッサまでいらっしゃったこともあったと思います。

比較的最近という印象のある「オリオン」も心に残りました。
会場がちょっと暑いくらいだったのか、客席後方のドアが演奏中も開放され、夜風が快く、車の行き交う気配も雰囲気を盛り上げていました。

休憩時間でしたか、終演後でしたか、私や例によって恥じらったのか後方に着席したS氏にも中村さんがお声かけくださいました。権頭さんは半月ほど前に私が岩見沢にも来ていたことを話題にしてくださったので、乗り継ぎの札幌駅構内を出ることもなくとんぼ返りだったことを申し上げました。

美というものに深い思いを致したような権頭さんのMCが良かったと終演後に申し上げたところ、あのまとまりのない話を?などと反問されてしまいましたが、私には感じ入るところが大きかったのです。

S氏よりは遅れましたが、それからはあまり粘らずに退席しました。小野寺さんから深川のファッションショーに来ていなかったかとお声かけされ、いいえとお答えすると、じゃ、どこかで…ということでしたので、私にも何となく覚えがあったところから、帯広にいらしていなかったかと申し上げたところ、ああ、アニー君のライブに来ていたんだね、すっきりしたなどとのやり取りを経たのは以前にも書いたとおりです。それからは小野寺さんや佐藤史恵さん、kamiyaの関係者らによる打ち上げ的なものが行われただろうことと思います。

私の方は先に車を取りに行っていたS氏と石山通で合流して3連泊目となるS氏宅へ向かいました。
なまらやにも幕別にも行かない私には翌16日(祝)は道南に帰るだけの1日です。それで早い時間に到着したのはいいのですが、雨が一番ひどい時に着いてしまいました。

そもそも今回の札幌行きは13日(金)にJAMUSICAキラリンカンのために職場を早退して自転車で駅まで急いだことから始まっていますから、函館駅前の駐輪場に自転車を置いていました。住まいまで交通機関を利用すればいいものを、後日また取りにくるのを面倒に感じてえいやとばかり自転車に跨ってしまいました。
道南到着時に雨模様だったことは何度かあったのですが、これまでは何とかなってきたところ、この日はけっこう濡れてしまいました。

そして17日(火)の午前中は職場からバスでけっこう遠い会場に赴き、大勢のお年寄りに話をする仕事があったことは前に書いたとおりです。札幌三連泊後は一気に現実に引き戻されたのでした。

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