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2014年03月10日23:02

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日本フィル「コバケンワールド」Vol.6

今年度のコバケンワールド最終回。普通の定期演奏会と違って会場が一定せず、席も都度決めるタイプのセットなので毎回新鮮。

今回はソリストにヴァイオリンの南紫音さんを迎えコバケンさんオハコの名曲良いとこ取り的なプログラムでした。

 2014年3月9日(日)14時開演 サントリーホール

(前半)
 ドヴォルジャーク スラヴ舞曲第1番 
 チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35

(ヴァイオリンアンコール)
 イザイ 無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番 ト短調 op.27-1 から第2楽章

(後半)
 ブラームス ハンガリー舞曲1,4,5番
 (演奏前後に楽曲についての解説、スポンサー企業への感謝の言葉) 
 マーラー 交響曲第5番より 第4楽章
 ラヴェル ボレロ
 (演奏前に楽曲についての解説) 

(アンコール)
ラヴェル ボレロ(ラスト部分のみ)

 指揮:小林研一郎
 ヴァイオリン:南紫音
 コンマス:木野雅之 ← サントリーでは入場で拍手あり!

まるで豪華チラシ寿司的な盛り合わせぶりですが、どの曲も流麗ですばらしく心洗われるものでした。

指揮者の小林研一郎さんは翌日にブタペスト国際指揮者コンクール優勝40周年を記念したコンサートツアーの招待を受けハンガリーに出国されるとのこと。いつにも増してうねってコブシを廻しまくったハンガリー舞曲はその意気込みを感じさせるものでした。ホール前には日本の桜を見ずに出国されるマエストロに友人から贈られた桜がステージに花を添えました。いやいや芸術家の友人はキザな事をするものです。

そして、ヴェニスに死すで有名なマーラーのアダージエット。忌まわしい震災を忘れないための祈り。曲そのものはマーラーが恋人(妻)へ贈った愛のメロディーなのですが、どこまでも澄んだ気持ちで心静かに頭を垂れる曲調は小林さんの解説通り、聴衆を震災を風化させず傷付いた人への祈りへ導いているようでした。

ラストのボレロは炸裂日本フィルの真骨頂。ラストの変調前にコバケンさんはなんと客席に向かって一本調子で増幅してきた曲に光が差し命が生まれる瞬間を指し示したのでした。もっとも盛り上がる瞬間なので感動していいのか笑っていいのかちょっと困りましたが・・・。

南さんの演奏も勿論すばらしかったのですが、なんだかとても下重な演奏会のためか印象が薄くなってしまいました。アンコールのイザイは見事!


今回は場所が六本木なことと選曲のためか若干年齢層が下がった感じでした。


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日比谷線神谷町出口 ここからアークヒルズまでの舗道が好きで
わざわざ遠回りをしています。

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スウェーデン大使館の横を通り、ホールの近くまで来ると全日空
ホテルが見えてきます。少し古いですが、昔から落ち着けるホテ
ルです。

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開場時のカラヤン広場。パイプ・オルゴールを聴きに多くの人が
集まっていました。

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演奏会が終わっても外が明るいとなんだか得した気分になります。
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