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2014年02月17日23:57

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2/11 ソウルフラワー・モノノケ・サミット×チャラン・ポ・ランタン@東京キネマ倶楽部

『モノノケ・サミット2014!新春!初踊りツアー 墓場までご一緒に Vol.2』

開場:18:00 開演:19:00
前売り 4,000円(キッズ 2,000円) 

寒い日だった。でも熱いライブだった。

3ヶ月ぶり!!のチャランポは崩壊バンド編成。私この編成で見るのは初めてなんです。
僕は下手側、つまりバイオリン・舞子たんとソプラノサックス・とんちゃん側に陣取る。
やっぱりチャランポはチャランポだった。
小春のアコーディオン、ふーちんのドラムにさくらんちゃんのウッドベースが絡む。そこに情熱のバイオリンとよく歌うソプラノサックスが色を添える。舞子さんの楽しげな表情、ステップを踏みながら弾く姿が特に目を引く。2人は目の前に置かれた台に1人ずつ上がってソロをとる。ラストの「最後の晩餐」では、2人並んでお立ち台に。いやー、いいもの見せてもらいました。
最前列の柵とステージの間のスペースではちびっこたちが踊っている。MCでの、ももちゃんと子どもたちのやりとりも面白かった。小さなお友達から大きなお友達まで、みんな楽しんだね。

チャランポのステージは40分くらいだったかな。休憩をはさんでモノノケたちの登場。

1曲目は唖蝉坊の「ああ金の世」、続いて中川敬作の「辺野古節」。この並びからも、彼らのメッセージは明らか。高田渡の「生活の柄」もよかった〜。
今の日本の音楽界で、彼らほど政治的な立場を明らかにしている存在はあまり例を見ないのではないだろうか?そこがソウルフラワーのソウルフラワーたる所以ともいえる。(といっても、それを観客に押し付けるわけでもなく、ライブでシュプレヒコールを叫ぶわけでもないけれど)
その姿勢は言葉だけではなく、音楽性や活動に至るまで一貫している。内外の民衆の音楽、芸能を柔軟に取り入れ、震災やホームレス支援などの現場にとにかく出向く。
その音楽は力強く、楽しい。
そして、祝祭の磁場を作り出す力、パワーにひたすら圧倒させられる。

5曲くらい演奏したところでチャランポの2人とふーちんが呼ばれる。
さらに数曲後にはフルメンバーがステージ上に揃う。
単なるコラボではなく、モノノケとチャランポが完全に一体となったステージだった。
チャランポの「人生のパレード」では大熊ワタルと奥野真哉が、ソウルフラワーの「満月の夕」では小春がソロをとる。
「人生のパレード」や「アンパンマンのマーチ」「ムスタファ」などは、もう限界じゃないかってくらいのぶ厚い音を聞かせてくれた。それにしても「アンパンマンのマーチ」は、本当に素晴らしい曲だ。

昨年12月、チャランポのツアーで披露された噂の「スーダラ節」。僕は初見だったけど、これは凄かった。
スピード感あふれる音に乗って言葉をたたみかけるももちゃん。
「わかっちゃいるけどやめられね」の後でのももちゃんによる寸劇。酔っ払って中川さんや奥野さんに絡みまくる。タチの悪い酔っ払いの図。
そして、怒涛のサビ。
何という展開。パンクというか何というか、本当に度肝を抜かされてしまった。
「回を重ねるごとにももさんのフリーな部分が多くなっていくね」とは、小春の談。

「港町十三番地」や「港町ブルース」、「お富さん」などは前回のツアーと同じ。
「お富さん」は、1997年に新宿中央公園でホームレス支援のフリーライブを行った際、一番リクエストが多かった曲だそうだ。
そして、この「お富さん」の後に特別ゲストが登場。なんと、都知事選を終えたばかりの宇都宮健児氏だった。宇都宮さんは、琉球民謡の「豊年音頭」でカチャーシーを踊る。

もしかしたら、これには賛否あるかもしれない。観客にはブーイングを言う権利もあると思う。僕は個人的にいやな感じはしなかったし、多くの観客も一緒に盛り上がっていた。ソウルフラワーを支持する人たちだから、という側面はあるにしても。
彼らと宇都宮氏は、1997年のフリーライブの際に紹介されて以来の縁だという。その時にホームレスの相談窓口をしていたのが宇都宮氏。にわかではない。
だから、「本当に裏表のない人なんや」という中川さんの言葉にもうなずけたし、心から楽しそうに踊っている宇都宮さんの姿を見て、「ああこの人はずっとこうやって目線を低くして弱者の中にはいって活動をしてきたのだろうな」と感じた。個人的には、この人を都庁に送り出したかったという思いが更に募る。

あれやこれやで、あっという間の3時間。前回以上に色々あって、思い出せなくて、とても書き切れない。
時間はすでに10時。制限時間の都合ですぐに始まったアンコール、ももちゃんが「お祭りマンボ」をたからかに歌い上げて祭りは終わった。

すっかり恒例となったこのコラボ。またやるんでしょうか。やるんでしょうね、きっと。


●豊年音頭
http://www.youtube.com/watch?v=IkazVjb1hoc

●辺野古節
http://www.youtube.com/watch?v=vEvRT3bKJzc
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