少女漫画と偏見の話(駄犬のインチキコラム)

監禁女児に漫画や洋服準備か
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2748136

記事によると、『札幌白石署にタクシー運転手の男性から「少女漫画を持った不審な男を乗せた」との通報が寄せられた。』とある。普通、タクシーの運転手が客の荷物の中身など見ない。ゆえに袋に入れず持ち歩いていたか、袋からはみ出して見える書籍であったはずだ。

月刊の分厚い漫画雑誌を買ったことがある人ならわかると思うが、ビニール袋に入れられると袋からはみ出すことがある。最近はやたらデカい付録が付く雑誌も増えているので、よくはみ出す。だから何を買ったか丸わかりとなるわけだ。思うにこの『少女漫画』というのは小学生女児向けの月刊誌であったのだろう。それならはみ出しそうだ。

そして20代の若い男がそんな少女漫画雑誌を持っていたら、不審に思うのは当然だ。この晩婚の時代、自分の子供に買っていくにしても若すぎるからである。タクシー運転手にはここで二つの推測が浮かんだのだろう。小学生女児向けの月刊誌を購読しているコアな漫画ファンか、あるいは地元で発生した誘拐事件の犯人が被害者の為にそういう雑誌を購入した・・・。

この推測は見事に的中し、犯人逮捕につながったわけだ。もちろん他のコアな漫画ファンからすれば、不愉快ではあろう。別に他人に迷惑をかけているわけでもない趣味にイチャモンを付けられた格好になるからだ。偏見であると言いたくもなる。しかし、他人にそう見られても構わないから、そういう漫画を読みたいのであろう。ならば世間の目を気にする必要もない。偏見の目を持たれるのが嫌なら趣味を辞めればよい。ただそれだけのことだ。一々、偏見と騒ぎ立てる必要もない。女児が無事に発見され、被疑者が逮捕された。それだけで良しとすべきなのである。