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2014年01月26日17:04

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8/18 土砂流出

道南でJR北斗14号のエンジン付近から出火する事故が起きたのは(2013年)7月6日(金)のことで、8月には全道で同型のエンジンを搭載した特急の運休が始まっていました。

昼間の豪雨によりJJFの国際民俗芸術祭メインステージへの登壇が危ぶまれた8月9日(金)は、芸術祭こそ予定どおりに開催されたものの、大雨が東北・北海道に残した爪痕は大きく、八雲付近で線路下の土砂が大量に流出し、札幌函館間の特急は終日運休となっていたのでした。

8月19日(月)まで休暇だったのに、前日の18日(日)に戻ることにしたのは、18日の復路で札幌に立ち寄れば、昼はジャックで小松崎健さん昼下がりライブ、夜はのやで扇柳さんと星さんのジョイントライブに出席することができるということもありました。
スーパー北斗の終発には間に合わないので、札幌からは22時発の急行はまなすに乗って函館到着は午前2時52分になりますが、19日いっぱい休養できるのでちょうどよいと考えたのです。

しかし、その後また大雨で8月9日と同じ箇所の土砂が再び流出し、17日には貨物列車が脱線するなどで、18日の札幌函館間の特急も、旭川を出発する時点でかなり遅い時間の便まで運休が決まっていました。夜のはまなすもおそらくだめだろうという状況下でともかく出発したのは、札幌に1泊することになってでも前述のライブを観ておこうと思ったためもあります。

その後も続々と運休が決まっていき、ついには22時のはまなすも運休となり、やはり札幌に宿を求めることになったのでした(この頃の脱線事故は自然災害によるものだったのですが、9月19日に道南でまたも貨物列車が脱線し、今度はレール幅の異常によるものだったらしいことは周知のとおりです。)。

札幌ではまずジャックに立ち寄りました。同じ道南から某M西さんもおみえだったと思います。健さんのジャック昼下がりライブは、毎月ソロで演るということでスタートしたのだったと思いますが、最近はゲストをお迎えすることも多く、この日は浜田隆史さんとのデュオといっていい内容でした。

健さんと浜田さんは小樽運河でのストリートミュージシャン仲間として長いこと組んでおられ、お二人でのアルバム第一作『運河のカラス』が出たのは2008年ということですから、私がまだ東京勤務だった頃です。当時は通販にて千葉まで送っていただいたのだったと思います。2010年の『福寿草』も発売されてすぐに入手してありました。

札幌勤務最後の夜となった2012年8月1日(水)の小樽一匹長屋ビロビジャンをはじめ、これまでも健さん関係のライブ会場の客席に浜田さんをお見かけしたことはありました。しかし、健さんと浜田さんの生演奏をじかに聴いたことはおそらくなく、浜田さん単独での演奏も、東京から札幌に戻った2009年7月、オオフジツボ初来道の際に自転車でのやに向かう途中に立ち寄ったサッポロファクトリーでの催しで拝見したくらいしか機会がなかったのではないかと思います(同じ催しにRINKAもお出になっており、操さんも遅れてのやにいらしていました。)。

実際に生で聴く浜田さんの変態チューニングなる独自のチューニングによるラグタイムギターと健さんのダルシマーの相性は大変心地よいもので、これまで機会がなかったことが惜しまれました。

この日は3枚目のアルバム『運河のカモメ』が発売されたばかりで、収録曲の演奏が多かったです。『運河のカラス』は、健さんと浜田さんのお二人をなぞらえたタイトルだったそうですが、もう少し格好よくということで今回はカモメということだったのではなかったかと思います。(2014年)1月に旭川にいらしたときは「運河のカモメ」をユニット名のようにも用いていらっしゃいました。

実は健さんと浜田さんは1週間後には函館から東北にかけてのツアーにいらっしゃることになっており、『運河のカモメ』はその時に購入してサインなどいただけると思い出に残るのはないかと思われたのですが、目の前にしながら入手を見送るに忍びず、この日に購入してお二人にサインもいただいてしまいました。M西さんも同様にしておられ、聞けば健さんと浜田さんが函館にいらっしゃる日は札幌出張と重なってライブに行けないとのことでした。さぞ残念なことであったろうと思います。

終演後、健さんは私に夜はのやに行くのかとのお尋ねになり、健さんも行かれる雰囲気だったのですが、結局のやには姿をお見せになりませんでした。一度帰宅されたところ、かなりお疲れになったとお書きになっていたのを後日目にしたような記憶もありますので、それで断念されたものだったのでしょうか。

ジャックの終演後には急行はまなすの運休が判明していて、札幌で1泊する覚悟を固めて宿をおさえたのではなかったかと思います。ただ、翌日の月曜日に道南に戻れるという保証もこの時点ではありませんでした。札幌でいつも立ち寄っている大通方面のジュンク堂などは、この日はジャックとのやの間の時間に訪れたのだったではないでしょうか。
18日(日)まではお盆シーズンということで特急回数券は使えなかったところ、19日(月)以降に帰ることになってしまったので、ジュンク堂のついでに特急回数券も購入しておいた記憶もあります。

のやでの星さんと扇柳さんのライブは、香聡庵のみかさんが受付を務めておられました。
麦々堂の御夫婦もいらっしゃっていて、13日の旭川からわずか5日目にして再びお会いすることになりました。

星さんと扇柳さんは星一徹という魅力的なユニットも組んでおられますが、この日は星一徹としてのライブではなく、星さんソロと扇柳さんソロのジョイントというスタイルでした。

先攻は星さん。星さんは最近はRINKAで聴く機会が多いのですが、この日のソロはアイリッシュのみならず、アメリカのルーツミュージック系統をはじめ、星さんがお好きな多様なジャンルの曲を聴けたのが収穫でした。

扇柳さんは笛も好きなのですが、この日はちょっと変わったギターと機材を使っておられたのが目を引いたほか、歌声を多く聞かせてくれたことが印象に残りました。ロケット姉妹でもデュエット曲などはありますが、やはりユキさんが前に出る観がありますので。

覚えているのは、「青い目の人形」、やるかやるまいか迷ったがやはりやることにしたという「恋するフォーチュンクッキー」、それに「夜空ノムコウ」などです。
「恋するフォーチュンクッキー」は、その頃はあまり知らなかったのですが、AKBの曲だそうで、その後テレビなどでけっこう耳にしました。

同じくカバー曲の「夜空ノムコウ」は、私には感じるものがありました。この曲はおそらく私が観たロケット姉妹では披露されていないと思われ、扇柳さんの歌声で聴くと思い出されるのがaasian kukka最後の2日間です。aasian kukkaでは定番だったのかもしれませんが、私にはなかなか機会がなくてようやくの機会が最後の機会になったのでした。
ですから4年ぶりくらいではなかったでしょうか。扇柳さんの歌声自体にしんみりとするのに加えて、あらさんの涙など4年前のオオフジツボ初来道の日々が甦ってじんとするものが走るのでした。

この日ははっきりとした打ち上げはなく、麦々堂の御夫婦もお帰りになっていましたが、ライブスペースでは御出演のお二人と受付のみかさん、のやの御夫婦や松川さんらで慰労のテーブルを囲んでおられたようでした。

私には声はかからなかったのですが、その夜はあとは札幌の宿で泊るだけでしたし、のやのお料理はそれまで打ち上げで御馳走になっていただけで、レストランの客としてきちんとメニューをお願いして食事したことはなかったので、ドリアを注文して夕食にすることにしました。ゆっくり食べていると、川端さんの奥様がいらっしゃって、食べ終えたら合流するように誘ってくださいました。実は内心期待していないでもなかったのです。
お客として来ていた盤渓の関係者らしき方も、終演後にお食事をされているところを同じようなお声かけでライブスペースのテーブルに加わっておられました。

席上みかさんが私がフェイスブックを始めたのを知っているかと皆さんにおっしゃり、それで扇柳さんが探し出して友人のリクエストをくださるとともに、同席していた星さん、松川さんらをはじめ、札幌や東京方面のアイリッシュ関係者に紹介してくださり、FB上の友人がぐっと増えることになったのだったと思います。

のやでの宴が終わる頃には、翌19日(月)も道南への特急は全便運休することが判明していました。ただ、八雲函館間を代替バスで結ぶ臨時特急だけは走るらしいこともわかり、何とか帰ることはできそうでした。また、札幌駅では足止めをくったお客の宿泊用に車両を無料で開放しているらしいこともわかりましたが、ゆっくり眠れた方がよいと自分を納得させ、当日予約したばかりのホテルに入りました。

翌朝はホテルの朝食を済ませた後、早い時間から札幌駅に赴いて臨時特急に乗り、八雲駅からはJR関係者が深々と頭を下げる中をバスに乗り換え、普段の鉄路では見ることのない落部漁港などを経由しました。豪雨の傷痕が嘘のような好天でしたが、海に向かう川の流れはすっかり茶色くなっていました。
結局4時間半ほどかかって帰り着き、函館駅で列に並ぶと札幌函館間の特急料金と札幌八雲間の特急料金210円が返還されたのでした。

早くに出発したこともあり、明るいうちに到着できたので、一度帰宅してから夕方職場に立ち寄り、1週間近く休んでいた間の回覧やメール類を片付けておいた記憶があります。

翌火曜からは普通に出勤し、金曜の23日には函館の郊外北美原のジャズカフェリヨンにて再び健さんと浜田さんにまみえることになります。
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