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2014年01月11日00:21

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骨董屋の写真の真実

アメリカ人であるスティーヴン・ソダーバーグ監督の
チェ・ゲバラを描いた映画「チェ28歳の革命」「チェ39歳 別れの手紙」がキューバで公開されて絶賛されたことがある。
数年前に日本でも蟹工船ブームが巻き起こり
共産党に入る若い人が急増したこともあり日本でも公開されている。
しかし「キューバ革命」によって亡命を余儀なくされた人たちは
現在でも失った財産の返還を虎視眈々と狙っているのである。

私はベトナムに住んでいた当時、
キューバのように共産党に土地と家、金品を奪われ、
祖国を捨てざるを得なかった人たちの苦境を見た。
ベトナムの骨董品を扱う店には普通の人々を写した写真が売られていたものだ。
写真の人物は財産を奪われ海外に脱出した人々である。
といっても無事に外国にたどり着いたかどうかは定かではない。
脱出を試みた者の過半数は失敗しているからだ。
共産党に家を没収され、わずかな荷物を持って着の身着のままで追い出された人がどれだけいただろうか?
家に残された写真がどういうルートで骨董屋にたどり着いたかは知らないが
商品として販売されていたのは事実だ。
私はそれらの写真を見た時、腹立たしさと切なさで胸がいっぱいになったことを今も忘れられない。
脱出に成功し、生き延びた人々は今も失った財産に未練を持っている。
それはキューバから亡命した人々も同じである。
革命による代償は測り知れないくらい大きいのだ。

革命は形容詞に使われるだけで十分である。
私は革命的な映画は歓迎するが、革命の映画は歓迎しない。
本物の革命は映画のようなcopado(素晴らしいもの)ではないことを知っているからだ。


キューバのカストロ前議長、9カ月ぶり公の場に
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=2718518

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