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2013年12月16日15:52

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THE MANZAI 2013

号泣の単独ライブ。ダンククラッチのOP映像。
赤岡氏が、サンパチマイクを担いでいる。そのサンパチマイクを置いて、いたるところで漫才をする。渋谷のスクランブル交差点の真ん中。沿道、風呂屋などなど。マイク1本ありゃ、何処でだって漫才するさ・・・そんなOP映像。今思い返しても、彼らの漫才師としての自負を感じるOP映像だった。
東京ダイナマイトのハチミツ氏は、以前、ブログでこんなコトを言っていた。
「サンパチマイク1本あれば、何処でだって、漫才してやる!」と。

漫才師が出て来て客席を見て、サンパチマイクに向かってすっと立つ姿が好きです。これから漫才が始まるぞ!という緊張感と期待感。客の目や客のそんな感情を跳ね返そうとする芸人達。「どうも〜!」 さぁ、漫才の幕開け。

『THE MANZAI 2013』を見ました。まずは、ウーマンラッシュアワー、優勝おめでとう!
ツイッターでの、アルピ平子氏と村本氏の言い合い合戦(と言うのか?)が面白くて好きなのですが、優勝したし、またやってくれるだろうか?

で、毎度お馴染み感想を書く前のご託。
私は、表現モノに点数や順位を付けるというコトを好みません。ましてや、「何が優勝だ?」と言う感覚にもなります。
個人の趣味・嗜好が強く反映される表現モノにおいて、点数を付けたり順位を付ける意味があまりあるとは思えないからです。
先日おこった、日展の書道問題を引くまでもなく、表現の優劣って曖昧で、時代によっても変わっていくのだと思っています。
青木繁の『わだつみのいろこの宮』が、当時の展覧会では評価されず、後の評価で重要文化財指定になったように。ゴッホの絵はゴッホの生前は全く売れなかったのに、ゴッホの死後10年たって、絵が売れ始め、今は58億円でオークションで落札されるように。

モネ、ポロック、ピカソ、カラヴァッジョ、ダ・ヴィンチ、ゴッホ、アンリ・ルソー。この画家の絵を並べて「さぁ、1位を決めなさい。」と言ったら、日本ではモネが1位でしょう。でも、私は違います。カラヴァッジョがこの中では1番好き。それだけのコトなんだと思うんですよ。綺麗な風景画が好きな人もいれば、私のように「ヌードと血が出てる絵が好き」って言う人間もいる。それだけのコトなんだと。

私は漫才も同じだと思っています。お笑いは表現の一つ。やはり、個人の趣味嗜好により評価は変わる。ウーマンのネタが面白い人もいれば、「何が面白いか全然分からない」という人もいる。それで良いのです。ただ、一生懸命漫才した彼らたち漫才師のコトは否定しないで下さいね・・と。「つまんない。」「面白い」は勿論言っていいけれど。彼らそのものを否定するようなコトはして欲しくねえな・・と思うんだな。

では、ちょっくら感想なんぞを言ってみる。
さぁ、サンパチマイク1本持てば、そこは、何処でも、おいらのステージ!

優勝はウーマンラッシュアワー。昔、島田紳助氏が、彼らをべた褒めし、押した時、ちょっと心配になりました。私、有名な先輩芸人が、コレやっちゃ駄目だと思うんだ。1組だけを誉めて押すって言うのを。その芸人にプレッシャーがかかるのと、「アイツ、紳助の息がかかってんだぜ。」って嫌でも思われちゃったりするからね。潰れてしまったら、どうしよう・・と。

全然そんなコトはなかったな。ウーマンラッシュアワー。あったのかも知れないが、彼らには、それを跳ね除ける力があったというコトか。
個人的には、私は、苦手なタイプの漫才ではあるのです。私にとっては、彼らはゴッホの絵。熱量が高く、決して好きな絵じゃない。なのに見ちゃう。それは、それだけの力をその絵が持っているから。
彼らの漫才もそうなのだろう。熱量が高く、決して好みじゃないのに、でも見ちゃう。彼らの漫才にそれだけの力があるから。
あの「子供が1番最初に喋る言葉は、パパでもなく、ママでもなく、村本さんミルク有難うと言って欲しい。」というのは、笑ったよ。ホントにな(笑)。
あと、村本氏は、良い相方を見つけたよな。彼は、中川氏がいなかったら、もう、漫才やってなかったかも知れないよ。
あと、個人的に、緊張状態だった村本氏が、漫才中、中川氏の背中をギューって握ってたのが何か萌え(笑)。

NON STYLE。ノンスタも私は苦手なタイプの漫才なんだな。どうしても、漫才を細切れにしたものを繋ぎ合わせてしまってるように見える。でも、彼らのインタビューを読むと、コレ、わざとそうしてるって言うのが分かる。ストリートでやっていた彼らは、通行人が何処から見ても入れるように、ネタを分割していたんだそうです。「なるほど!」と。
彼らの漫才は、さして自分達に興味がない人達に足を止めて貰えるような工夫がなされていたんですね。
石田氏の返しは上手いんだよね。
そんなノンスタとの思い出。日記を遡ると出て来るが、以前ライブに行ったら、私の近くに座っていたお客さんが、ノンスタが出て来たら客席から立って、何処かに行ってしまった。(磁石の追っかけだったのかなぁ〜・・・あの人) ノンスタの2人が「そんなに僕らのコトが見たくないのか!」 「今頃ネットに『優勝はオードリーだったんちゃうの?』とか書いてるんちゃうか?」と拗ねまくる。私は、思わず笑いながら「まぁ、まぁ。」と手で押さえるリアクションをしたら、舞台上から井上氏が会釈してくれた。舞台から結構離れていたのに、井上氏、目ぇ良いな!と思った。因みに。この時、彼らはシークレットゲストだったのに、それが本人に伝わっておらず、普通〜に入口から入って来たのだった。お客さんに「あ、ノンスタだ。」「ノンスタ出るんだ。」と言われながら(笑)。

千鳥。寿司のネタの方が好みだった。寿司のネタって言ったら、マグロとか玉子とかみてえだな。あの寿司屋が作ってる謎の創作料理が、あまり美味そうに思えないのがポイント。スパムの方が美味しそうに思えるのだが・・・。さんまに紅葉を入れても、紅葉の香りはつかないと思うんだケドなぁ(^_^;)。

レイザーラモン。これ、6本目くらいに見たら面白かったんじゃなかろうか?あれ、いきなり1本目だと、野球でいきなり隠し玉!みたいな感じになっちゃったんじゃないかと。
個人的には、私の中ではレイザーラモンはコント師。10年以上前にやってた、謎のコントがもう1度みたい。あれ、何だったんだろう?まだ、HGでもRGでもなかった頃なのだが。

学天即。私、好きだった〜。いるよな、ホントにな。「映画300本見てます。」って、それ、ただの暇な奴じゃねえのか?って言う謎の自慢な。お笑いライブでもいるか。「ライブ年間300本見ます。」 「だから何?」って言う人(笑)。
ただ、こじんまり纏まってしまう印象なので、こういう大会だと、目立たなくなってしまうのかも知れない。何しろ、まわりが個性豊かすぎる人達ばかりだからな。
余談だが。東京ステーションギャラリーに、四条氏に良く似た学芸員さんがいる。たまにTVにも出るのだが、見る度「学天即?」と思ってしまう。この学芸員さん、毒舌でぶったぎって面白いんですが。四条さんが、毒舌言ってるみたいでね。

チーモンチョーチュー。これも私の好きなネタだったな。チーモンは、もう少し狂気があるネタも好きなのだけれど・・っていうか、そちらの方が、より好みなのだが。最後、ドラマ仕立てになっていた鶴の恩返し。組織的に織ってたら沢山作れたかも知れないねぇ。最後、社長に許して貰えて良かったね、つるお!え?あれ、つるおじゃないのか?

オジンオズボーン。今回、私が1番感動したコンビかも知れない。
ハマカーンもそうだけれど、自分達の漫才の雛型が出来たら、あとはどう崩して(変えて)行くのか?になるんだと思う。彼らのダジャレネタも、もう、その段階なのですね。ダジャレストッパー高松!
手としては、良くある手なのかも知れないんですよ。相方のボケを打ち消すコトをツッコミがやるって。でも、高松氏のやり方が上手かったんだと思う。見てて「あぁ〜、そうやるのか!」って感動してしまった。すげえな、プロ。

今回、吉本勢が多い中、吉本じゃないってのも貴重だったかも。風藤松原も、元吉本なので、残った中では、唯一の吉本外からの刺客であった。(ワイルドカードを入れれば、流れ星がいるけれど)

高松氏のエピソードをきくたび、高松さんは、頭がおかしいのかな?と思ったりもする私。きっと、彼の方が、あの質なのだな(笑)。千葉県出身なのに、漫才留学して、関西弁を得とくするあたり、やっぱり少し変わってる・・・とも思う。(よゐこ・濱口氏に「まっすぐにバカ」と言われた)

風藤松原。ことわざ。彼らの押しネタはコレだったのか。私の日記を遡ると、5、6回、このネタが出て来るのではないかと。彼らの鉄板ネタにして、押しネタってところでしょうか?昔からやってるネタでもありますね。お気に入りなのかな?
同じネタでも、少しづつ手が加わって変化があるのは楽しいね。
2足のわらじがついてるCanCanは、ちょっと見てみたい気もします。売れないとは思うが(笑)。
ふっと思ったのですが、彼ら、昨日は、パンクロックTシャツじゃなかったのか・・・な?松原氏はインナーがそうだったかも知れないが、風藤さんは、普通のスーツだったか。

もう1本の押しネタが何だったのか気になります。あれかな〜ってのはあるのだが。もう1本見たかったな。

銀シャリ。上手いのにね。上手いと埋もれちゃうのかな・・という気はしちゃうんだケド。正統派のきちんとした漫才だと言うのにね。TVの大会だと不利って言うのはあるのかも知れないのですが、2人のかけあいの小気味良さは、相変わらずでした。見てて楽しくなる漫才。

天竺鼠。私の好きな天竺鼠。でも、どちらかと言えば、私の中では、レイザーラモン同様コント師。そして、あの漫才は、何だ!(笑)。とにかく落としたハンカチを渡そうとする瀬下氏。瀬下氏の方がオカシイと思うぞ、あれ。おっぱい詰めてたなぁ〜、川原さん。
天竺鼠(モルモット)とは良く言ったもの。彼らはまるで、自分を実験台にして、色んなお笑い表現を模索してるようにも見える。

東京ダイナマイト。ずるい!ずるいよ、でも、面白かったよ。レバもんた。ちゃんとセクハラやって、息子も捕まる。客ちょっと引く(笑)。そこも含めてのエンターテインメント。面白かったです。
ミドルテンポって言うのでしょうか?あの中ではゆっくり目なテンポなのも好きなのだ。風松は、ゆっくりだけれどね。主婦が風俗嬢は、流石にTVでは遠慮したっぽい(笑)。(あれ、確か、ライブで見ると、主婦が風俗嬢だったよね?(^_^;))

流れ星。吉本勢が多かったコトもあって、流れ星が勝ち上がった瞬間「お!流れ星!」と言ってしまった。
コレも、私の日記を遡ると、5、6回このネタが出て来るんじゃないか?と思われる『肘神様』。単独でやったやつは、もっと長かったよね。それをショートカットして、オチが更にパワーアップしていた。
そして、このネタ。冷静に考えると怖い!すげえ怖い!
だって、瀧上さん、捕まって(あれ、生贄なんだよね。今回「生贄」って言ってなかったと思うけど)、洗脳されて祭に出されてんだよ?怖いっ!怖いよ、あのネタ・・・。

流れ星。公式でCPの受け攻めが決まっている、私が知る中では唯3組の中の1組。(他2組は、よゐことアメリカザリガニ)何だその印象・・である。因みに、公式だと、ちゅうえい×瀧上になる。ライブで見た時、固まったけど、その固まった状態で「CP逆が良かった・・・」と思った私だった(遡ると、何処かにレポがある。単独ライブのところね)。

余談だが。彼らは元ホリプロで、サンドウィッチマン、永野氏、ホロッコ、水町タカオ氏などと同じ勉強会にいたのだが。瀧上氏が、仲良さそうに、水町氏を「マチくん」って呼ぶのが何か萌えです(笑)。同期なのかと思ったのだが、水町氏は、瀧上氏を「瀧上さん。」って呼ぶんだよな・・・。ホロッコとは同期らしいのだが。水町氏は後輩になるんでしょうかね。永野氏は「瀧上くん」って呼ぶか・・・あれ?
このメンバー。何かホラカク思い出しちゃいますね。
瀧上氏が、フォークダンスDE成子坂の桶田氏に飼われていた話も凄い。どこのBL漫画かと思う(笑)。因みに、瀧上氏は、首輪をつけられて、ガチで飼われていたそうです(笑)。詳しく知りたい方は、これも私の日記を遡ると、何処かに、レポがある。渚さん3回忌のライブのとこ。

THE MANZAIは、ちゅうえい氏が、楽しそうにギャグをやっていたので、良し!なのです。私の中では。

皆頑張ったし、面白かったよとは思う。それでも、点数や、順位はついちゃうんだな。

漫才師がサンパチマイクの前に立つ姿は、本当に恰好良い。あれは、誰にも犯せない神域だと、私は思っています。

『THE MANZAI 2013』、ウーマンラッシュアワーが3代目王者 予選から完全制覇
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=2690032
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