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2013年11月19日23:35

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立山軌道訪問記3

前日記
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10月10日 小口川資材運搬軌道 その2

エンジンが走り去った後、再び発電所に戻ると丁度お昼時。休憩中の現場の方々に挨拶をして午後の予定を聞くとエンジンは残念ながら、後は帰る時に走るだけとか。が、この日は何とヘリによる物資輸送が予定されており着陸地点の視界不良で良くなるのを待ってる状態なのだとか。ダム&発電所現場はよく晴れてるので下界はまだ少し霧が残ってるのでしょう。水の無いダム湖湖底にシートに包まれた資材らしきものや分解されたユンボが置かれてましたが、ヘリ輸送の為に集められてるようです。それにしても10月というのに台風の影響か蒸し暑いです。そう言えば前日の常願寺川見学の時も大変蒸し暑く、フェーン現象が起きてた事を後日知りました。

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私メも真立(まったて)ダム横でのんびり御昼ご飯(写真拡大可)。

ぼんやり周りの風景なんかを眺めてたりしたら、聞いていた時間より少し早くヘリのローター音が聞こえてきました。

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来たのは中日本航空エアロスパシアルAS332L1 スーパーピューマ。屋久島でも土埋木空輸に使われてるヘリです。調べてみると積載量は3.5t、この機体は1989年7月から飛行してるそうで、ヘリとしては古い方の部類に入るんですかね?

ダム湖の蓄積土砂を平地にしたところを利用してホバリングしており、だから浚渫しないのかと納得?したり。最初は荷物を吊らずに戻って2回目から吊り上げ輸送が始まりました。多分1回目はテスト飛行かと。

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宿泊所レベルから見たら飛行中のヘリを見下ろしてます!(写真拡大可) 狭い谷間に大型ヘリのホバリングですから凄い迫力exclamation

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荷物を吊ると軽々と?上昇。卸す先は富山平野の水口建設資材置き場かと思いますが、私メが1時間半以上かけてきた行程をヘリは5分強で往復・・・早!!

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飛行中のヘリを下に見る、何とも不思議な光景です(写真拡大可)。

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そして上昇(写真拡大可)。こんな狭い谷間に・・・凄い。

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2回3回目になると飛行コースと複雑な谷底での風の流れが解ってくるので様子を見ながら移動(写真拡大可)。 何とか奥のエンジンも入れ込んで・・・うれしい顔 見学してる北電の職員氏と並んで見てたり・・・

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そしてエンジン側からも(写真拡大可)。

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発電所建家横から(写真拡大可)。 操縦中のパイロットの表情が判るくらいの近さです。

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そして最後の荷物を吊り上げヘリが飛び去ると、谷間には再び静けさが戻ってきました。

そしてヘリで輸送しなかった荷物をエンジン列車に積み込んで帰る準備を進めます。ふとん等が見えてたので宿泊所も、この日を最後に閉鎖、冬支度に入るのでしょう。トロッコを撮りに来てヘリの作業を見れた思わぬ収穫でした。

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この日最後の列車も急カーブ地点で撮影(下2枚写真拡大可)。北電関係者は先に歩いて下っていったので、トロの荷物にしがみつく様に乗ってるのは水口関係者だけです。 スピードも小走り程度の速さなので、この後も歩いて下る私メの少し前を走ってるのかエンジン音がずっと聞こえてました。

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軌道起点の詰所テントのアンカーに使われてた車輪。形状からインクライン等で使われるもののようで軌間も車輪の凹んだところで762mm、フランジ間で約740mmというものでした。

軌道跡車道を歩いて索道上部に着くと、まだトラックからの積み替え作業を続けていたので挨拶をして下りかけますが・・・現場責任者らしい人から些細な事で文句を言われたのは少し驚きました。注意ではなくて文句・・・この人が多分、近年評判の悪い対応の冷たい人だな・・・ とは言え、この人以外の現場の方々は気持ち良い方々で数年ぶりの小口川訪問は楽しいものでした。

さて林道まで下りきって、普通ならそのまま富山側へジープのハンドルを向けるところですが、たった有料林道3km強の走行で1800円も取られてしまうのは悔しいのいで?ウッシッシ 上流側に向かい祐延ダムから有峰ダム、東谷から岐阜県双六谷へ抜ける有峰有料林道を縦断する?ルートをとります。実はこの東谷ルートを通るのは初めてですが多分日は暮れてしまうでしょう・・・

で、軌道のある小口川第三発電所の取水ダムでもある祐延ダムが近付いてきたところで・・・

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林道から谷の対岸に渡る工事用の索道が目に留まりました。

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対岸では何か大きな工事をしてるのが見えます。日の暮れ時間の、しかもライトまで点けて作業をしてます。対岸のこの位置は林道が開通する前の祐延ダムの導水管保守用歩道がある位置で、その歩道?にも点々とライトが続いてるのが見えます。道幅も多分軽トラ幅ギリギリ位しかないでしょうから、その場所での工事となると軌道が敷かれてる可能性が大??

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祐延(すけのべ/すけのぶ)ダムに到着すると果たして・・・ダムサイト上に作業歩道に続くラックモノレールが敷設されてました。バテロコ軌道じゃ無かった・・・残念!あせあせ 途中結構な勾配も見えてたのでモノレールとなったのでしょう。でも何の工事でしょうか?

ダムに至る途中の林道は断崖絶壁の真ん中を通りぬけており、この林道小口川線の全線開通が僅か10年程前だったのと、数年前は2年程災害通行止めだった事が妙に納得。しかし祐延ダムは戦前の昭和6年の完成と古く、その頃は当然車道は存在しません。ダムも結構大きなものですから、どうやって大量の資材を輸送したのでしょう? 現保守歩道に当時はトロッコが敷かれてたとしても、途中に結構な勾配も見えてたし、第三発電所からの標高差は600mもあるので、当時こんな長大な工事索道が架けれたんでしょうか・・・トロッコも当時は畜力だったので、それでこんな膨大な資材が輸送できたのかな?

ダム自体は溢れんばかりの貯水量で放水もしてましたが日が暮れて既に真っ暗状態だったので写真は撮れず、残念。 真っ暗な林道を1時間以上走って岐阜県側に抜けたところで燃料が少ない事もあり、少し戻るような形で神岡市街へ。しかし・・・またまた何軒かあるガソリンスタンドは全て閉店!(以前も休日に全て閉まってて苦労した事が・・・その後休日でも開いてるスタンドがあるようになったけど、今日は平日だぜ?) ひとっ風呂浴びようと石割温泉の立ち寄り湯で聞いたらスタンドの閉店時間が早いんだとか。いつ来ても役にたたねぇ神岡のスタンド!  
この日は夜中走って東京に戻るのも嫌だったので、とこかでビバーグの予定。奥飛騨温泉郷に1軒位スタンドはあるだろうと予想して、今日の宿泊は奥飛騨温泉の道の駅上宝に決定。到着すると目の前にスタンドがわーい(嬉しい顔) 夜なので閉まってますが翌朝出発時には給油できそうです。オートビバーグしてる車も多く、遅めの時間なのでジープを止めると米軍レーションでさっさと夕食。

深夜になると、まだ雨が降り出しました。


 続く

立山軌道訪問記4
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