日本スリーデーマーチ初日50kmの部

日本スリーデーマーチ50kmの部は、朝の6時スタート
だった。開会式が5時45分からあり、スタッフも朝早くから
ご苦労様と思った。50kmと宣伝しているのに、実際の歩行
距離は47kmなので、なんか中途半端な気がする。スタート
地点に来るまでに約3km歩いているから、それで一日に
50km以上歩く事になるなあと思った。

朝早くで寒いから、長袖のTシャツに薄手のジャンパーを
羽織りスタートした。昼間はそれなりに暖かくなり、
ジャンパーは脱いでしまった。スタートする前に、夕方の
5時迄に戻って来てねと言われ、制限時間は11時間という
ことなのねと認識した。過去に出た日本スリーデーマーチ
では、一時間に約5kmのペースで歩いているので、疲れて
ペースが下がる事も考えると、ゴールするのに10時間は
かかると予想され、あまり余裕がないように感じた。

緊張していて、5時半にトイレに行ったにもかかわらず、
7時にはもうトイレに行きたくなった。7時に武蔵丘陵森林
公園に着き、トイレに駆け込んだら、扉で閉められていて、
鍵がかかっているので参った。スリーデーマーチがある
三日間は、朝早くから使えるようにしてほしいと要望したく
なった。その後は暫くトイレは見つからず辛かった。完歩
するまでに5回以上トイレに行った。

一人旅になる事も多く、他の方と話しながら歩く事は
あまりなかった。いきなり、このコースは史跡があまり
見られずつまらないよね？と話しかけられ、初めて歩く
コースだからよく分かりませんと答えた。史跡を見るより、
花とか木とかの自然を見る方が好きだからと話していた
方がいて、僕も激しく同意した。どんなコースがいいかは
人それぞれかもしれない。

一時間くらい歩いたらもう足がだるいなあと感じ、中間地点を
越えた頃には、足が棒のように感じ、最後の一時間には
足が筋肉痛になっていた。それでもペースが極端に下がる
事はなかった。立ち止まって長時間休むと、11時間以内で
ゴールできないかもという不安があったので、リュックに
栄養補助食品を幾つか忍ばせ、歩きながら食べていた。
途中で一箇所だけ、色々な食べ物が置いてあるエイドがあり、
少しだけ立ち止まって食べたり飲んだりした。フルーツポンチが
美味しかったが、爪楊枝で刺して食べるスタイルだったので、
少し手こずった。

紅葉が見られたらいいなあと思っていたが、武蔵丘陵森林
公園と、チェックポイントである小川町総合運動場で見られ
嬉しかった。そんなに赤くなっていなかったが、それは
それで綺麗だった。武蔵丘陵森林公園・埼玉県農林公園・
武蔵嵐山渓谷の風景が特に癒された。

10時間4分で完歩した。無事に47kmを歩き通したので
充実感はある。今後は二日続けて参加したりしてみたい。
小学生くらいの子でも50kmに参加していて、こんな小さな
子でも頑張っているんだからと励まされた。長距離を
歩くイベントは、幅広い年代に門戸が開かれているのが
良いと思う。

完歩後は、足湯にのんびり浸かったり、東松山の
有名なB級グルメの焼鳥を買ったりした。今回は豚タンの
焼鳥を食べたが、歯ごたえも上等で美味しかった。ハードだが
楽しい一日だった。左から、エイドで登場した食べ物、
小川町総合運動場の紅葉、武蔵嵐山渓谷の展望台から見た
風景の写真を載せておく。