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2013年10月27日05:10

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しんぺん・はんぎゃくのお話。

2013年秋というこの時期にアニメヲタクをやっている人であれば,今回のこの日記の表題を見ただけで,私が以下において何を記そうとしているか,すぐに見当がつくことだろう。
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社会人学生をやっていた5年前ほどまでは,日常生活が小イベントに満ちていた。

(引用開始)
3学期制の学生生活では、4か月毎に期末試験がやってくる。
それに加えて、なんだかんだとレポートや課題が課せられる。
(引用終了)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=689220372&owner_id=2230648「日常と変化のお話。」

しかし今では。
独り身の社会人生活だと,大きな仕事の区切りとか職場の飲み会とか,その程度のイベントしかない。
それでも,私生活の上でちょっと楽しみにしていることもあったりして,それがひとつのイベントになり得る。
「○月×日には旅行に出かけてみよう」とか,「○月×日には落語を聴きに行こう」とか,その程度のことだけど。

そういう観点から,私はしばらく前から2013年10月26日を楽しみにしていた。
この日は,2011年以降現在までに放映されたTVアニメーションの中で最高傑作だと思っている,「魔法少女まどか☆マギカ」の劇場版新作映画が公開される日なのだ。

特典付き前売券を映画館まで買いに行くことまではしなかったけど,インターネットで入場券を押さえておいて,さて,昨日(10月26日)はさいたま新都心の「MOVIXさいたま」まで出かけていった。
(以下,「劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」ネタバレ防止のため100行ほど改行します。まだこの映画をご覧になっておらずこれからご覧になる予定の方におかれては,以下の記述をお読みにならないことを,強く強くお勧めします。)
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以下,「劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」のネタばれを含みます。
ご注意ください。

(1)
見終わって最初に思ったのは
「このお話には,賛否両論があるだろうなぁ」
ということだった。

見終わってから,映画のパンフレットを購入した。
そのパンフレットに載っているインタビューで,脚本の虚淵玄さんが同じことを発言しておられた。
「まあ,今回は賛否両論かなと思っています」

虚淵さんはかつて,ストーリーを突き詰めると「バッドエンド」になってしまう自身の傾向に悩んで,一時は筆を折ることも考えていたのだそうな。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%9A%E6%B7%B5%E7%8E%84
なるほど,今回のこの作品も,虚淵さんのその傾向がどこかに現れているような気がした。


(2)
次に私が思い出したのが,かつてのTV特撮ヒーロー「人造人間キカイダー」の最終回。
たしか,悪の組織を壊滅させたキカイダー(=ジロー)は,不完全な「良心回路」を完全なものへと改修してもらうことをせずに,そのまま旅に出るのだった。
完全な良心を持つ人間などいないのだから,良心回路が不完全なままの方が,より,人間らしい。
TV版キカイダーの最終回は,たしか,そんな結末だったような気がする。

「まどか☆マギカ」のTVシリーズ(それと,その総集編である昨年の劇場版)で神になったまどかと,今回の映画で悪魔になったほむら。
神と悪魔とが両方そろって初めて,この世界はより人間らしいものになるのかもしれない。


(3)−1
我が魔窟に帰ってきてから,あらためてパンフレットを開いてみた。
まどか役の悠木碧さん,ほむら役の斎藤千和さん,二人に対するインタビューも載っていた。悠木さんが
「まどかの願いをほむらにはわかってもらえなかったんだな,と悲しい気持ちにもなりました」
と発言しておられて,我が意を得たり,という感じがした。
私たち人間の「愛情」というやつは,ときにはとてつもなく自分勝手なものに変容することがある。
しかし,はたしてそれを「愛」と呼んで良いのか,それはただの「欲望」に過ぎないのではないのか。

(3)−2
以前に私はこの日記で,TV版「まどか☆マギカ」について
(引用開始)
それでも。
それでもどこかで,思ってしまうのだ。
できれば,まどかには,人間の女の子として,幸せになってほしかったな,って。
(引用終了)
と記した。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1711148210&owner_id=2230648「ふつうのしあわせのお話。」

今回の映画の終わり,ほむらとともに見滝原中学校の教室にいるまどかは,それこそ人間の女の子としてのふつうの幸せをつかみつつある。
にもかかわらず,私たちは,そのことを手放しで喜ぶことができない。
なぜなら,それは他ならぬまどか自身の意思に反しているから。


(4)
総監督の新房昭之さんは,これもパンフレットに載っているインタビューで,今後の「まどか☆マギカ」の展望について
「続けることができるなら,これからもぜひ続けていきたいと思っています」
と答えておられる。

また,悠木碧さんと斎藤千和さんも
「(この作品は)『完結編』とか『FINAL』でもないですよね」(悠木)
「応援してくだされば,私たちもまた何らかのかたちで応えられることがあるかもしれない」(斎藤)
と発言しておられる。

今回の[新版]は,きっと,物語の結末に賛否両論があって,興行成績もそれほど良いものにならないような気がする。
それでも私は,これで終わりではなくて,魔法少女たちがみんな,望み通りに普通に幸せになってくれるような,そんな結末を見せてもらえたら,等と勝手なことを思っている。

だから,さらなる続編の製作を,期待している。
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映画館を出てから,札幌スープカレー「カレー食堂 心」の「骨付きチキンのスープカレー」(辛さは7番,玄米,大盛り)を食べた。
やっぱり,札幌スープカレーにはチキンレッグが入ってなきゃ。
(そういえば,昨年の同時期にも,「まどか☆マギカ」の映画を見た後,カレーを食べたなぁ。あのときは大阪せんば自由軒の「インデアンカレー」だった。)

札幌スープカレーの中では私は旨み系が好みなのだけれど,「心」のトマト酸味系のスープカレーも,美味しくいただくことができた。
もうちょっと辛くしてもらっても良かったかな。
(「旨み系」「トマト酸味系」は,樺沢式スープカレー分類による。樺沢紫苑・著,亜璃西社・発行「北海道スープカレー読本」38頁より)

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