本日（いや正確には昨日か）、広島東洋カープは阪神タイガースに連勝し、ＣＳのファイナルステージに進む事が決まりました。40年来のカープファンとして、ここは素直に喜びたいと思います。
でも、その前にこれだけは言っておかなければなりません。
「たかがＡクラス入りするのに何年かかってるんだ！6球団しかないんだよ。その上位3チームに15年間も入れなかったって、どういうこと？」
これ、ありえないでしょ。普通こんな成績を続けていたら、責任者はクビですよ。
広島に本拠地を置くもうひとつのプロ球団であるサンフレッチェ広島なんか、昨年は18チーム中で見事に優勝し今年も優勝争い。しかもサンフレッチェは2部落ちも経験しているし、経営危機で減資したりしている。あちらさんは本当にカネがないんです。それでも、ピンポイントの補強と的確な監督人事でこの成績。本当に立派なものです。これぞプロ球団だと思います。
かたやカープ。
今年だってトップから大きく離されて優勝争いになど少しも絡めず、年間成績も負け越しました。それ以前に優勝から遠ざかること22年、Ａクラスさえ16年ぶりの体たらく。その異常さから目をそむけて補強するでもなく抜本的な改革をするでもなく、危機感もまったく感じられないチームです。「カネがない」？冗談じゃない。本当にカネがないのか？とてもそうは思えないけれど、本当にカネがないならもっと知恵を絞るべきでしょう。
ＣＳを決めた時、新聞はこう書いていました。「貫いた市民球団」と。そもそも、この認識が大間違いです。今のカープは市民球団などではありません。オーナーと球団社長を兼ねる松田元の独裁企業といってよい。その最高責任者がなんの責任もとらずにいることが文字通り元凶です。よく長年にわたるカープ低迷の原因としてＦＡの導入やドラフト制度の変更などが挙げられます。それも大きな要因しょうが、最大の問題は松田元その人にあります。
悪態をつくにはこれくらいにして、終盤の戦いや昨日今日のゲームを観てつくづく思うのは、「勝利がチームを育てる。勝利がチームを変える」という事。こんなに締まった、はつらつとしたプレーができるじゃないか。今までチンタラやっているようにしか見えなかった石原までもが必死にプレーしていた。ずっとこういう野球を見たかったんだよ。
昨年も一昨年も失速した9月に今年は勝ちを重ねた。これは素直に評価すべきでしょう。戦力的には打線では両外人が機能したこと、投手陣では横山・永川の両ベテランが終盤戦で復活したこと、これが大きいと思います。特に投手陣、今村の不調にリリーフに転向した福井もまったく使えず崩壊寸前だっただけに、この2人の活躍なくしてこの結果は果たせなかったと思います。
でも、個人的には最大の要因は２つあると思っています（誰も指摘しませんが）。
�� 栗原と東出がいなかったこと。これでチームに活気が出た。
�� 打てない守れないでチームの足を引っ張っていた堂林が離脱した事により、守備が締まり下位打線も繋がった。
特に堂林は結果が出ないのに特別扱いされていたわけで、こういう選手がいると士気に影響します。代わりに起用された木村や小窪のはつらつとしたプレーを見るたびにそう思います。堂林を個人攻撃しているわけではありません。この起用には営業サイド（もっと言えばオーナー）からの要請があったのだと思います。その意味では犠牲者ともいえます。もちろん彼には来年頑張って飛躍してもらわなければいけません。
普段はあまり野球の事は考えないのですが、なんだか色々と書いてしまいました。
僕はＣＳの制度には疑問を持っていますし、今年のカープが日本シリーズに出る資格があるとはとても思えません。それでも定められた制度でのせっかくのチャンス。なんとしても下克上を果たしてほしいものです。
次のジャイアンツ戦は簡単にはいかないでしょうけれど。
Ａクラス入りしたくらいじゃ全然納得できないぞ。
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