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2013年10月11日00:14

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再開発なんて・・・何が「すばらしき府中」だ

先日の火曜日、学生時代の友人と府中で待ち合わせ。
いよいよ再開発が待ったなしとなった府中駅南口で居酒屋をはしごしてきました。
府中に来たのは約3ヶ月ぶり。この短い間の変貌ぶりにショックを受けました。

まずはけやき通り沿いの食堂「吉田屋」に行くと、店のシャッターには閉店のお知らせが。
そばも中華も定食も丼ものもある、昔ながらの食堂でした。昔の食堂って、みんなこうでしたよね。
広い店内に長方形の大きなテーブルが並び、横には座敷、奥に厨房。おばさんが元気良く注文を取りに来てくれる。なんてことのない食堂なんだけど、最後にもう一度行っておきたかった。
カツ丼を食べる事が多かったような気がするけれど、中華そばもいいよな〜。おそばやさんの中華って好きなんです。ちなみに私は最近、今どきのラーメン店のラーメンを受け付けなくなりました。

再開発の看板「すばらしき府中 洗練の魅力 笑顔の府中」だって。
なんですか、これ?
こんな無味乾燥なコピー書いた人って、なんも考えないで書いたんだろうな。

そして写真の路地へ入っていきます。いや、正直ここには大した店はありません。
ただ、一軒。普通の大衆酒場ながら素晴らしいお店があるんです。
その「礒吉」は、名前の通り魚もののメニューが中心。お手ごろ価格で旨い。クジラなんてのもちゃんとあります。でも重ねて言いますが高級割烹なんかじゃなくて普通の飲み屋、お酒好きが集まる居酒屋です。
初めてきたのが昨年でまだほんの数回しか来ていないけれど、もっと早く来ていればよかった。せめて顔を覚えられるくらいには通いたかったと思います。

ここでの営業は10月いっぱいまでで1月からは新店舗で営業するそう。せめてそれまでに、あと2,3回は行きたいと思います。

それからもう1軒、樽平へ。ここはなんの特色もない、面白みのない店だけれど、一応府中の歴史を作ってきた店という事で。私はまだ未成年の時ここで痛飲してエライ目にあった事があります。翌日二日酔いというものの辛さを体験して、二度と酒など飲むものかと思ったものです。その誓いは今でも…なんて。

再開発の全てを否定するつもりはありません。
防災上の問題もあるでしょう。
しかし、街というものは、ただ綺麗で便利ならばいいというものではないと、断じて思います。みーんな画一的な街になってしまっては面白くもなんともない。表情のないのっぺりした街はつまらない。奥行きがないとね。

そう考えると、こういう路地裏は本当に貴重です。いや、貴重でした。前回の日記に書いた溝口の西口商店街なんかは、奇跡的に生き残っている文化遺産といってもいいでしょう。

京王線の中では数少ない、歴史と猥雑さを兼ね備えた街なだけに、なんともやりきれない思いです。
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