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2013年09月17日20:36

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穂高縦走2 恐怖!死と隣り合わせの3千メートル空中散歩

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登山二日目。涸沢カールに朝が来た。

涸沢小屋を6時に出発。
今日は滑落や落石の危険もある場所を行くので、ヘルメットを装着。

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北穂高への登山道。残念ながら稜線は濃いガスの中。
本来なら素晴らしい展望を楽しめるコースなのだが、これではあまり期待できそうにないな…。

最初は涸沢を見下ろしながらのノンビリした(と言ってもそれなりに急登)道だが、3〜40分も登っていけば本格的な岩場登りが始まる。

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岩を登る。

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クサリ場を登る。

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ハシゴを登る。

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稜線に到着。北穂南稜分岐。
ここに一旦ザックを置いて、空身で北穂へ向かう。

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9:35、北穂高岳(3,106m)登頂。

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本来なら大キレットごしに槍ヶ岳の雄姿が拝めるはずなのだが、ガスガスで何も見えず。

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山頂直下にある北穂高小屋。
小ぢんまりしていてなかなか雰囲気のいい小屋です。
小屋前のテラスは天気が良ければ絶景なんだがなあ…orz。

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ちょっと早いが昼メシにする。
他の登山客が食べてたカップラーメンが超美味そうだったので、同じものを食うことにする。400円也。
食後にコーヒーを飲んでから北穂を後にする。来年は槍穂縦走を予定しているので、大キレットを越えてからこの小屋に泊まるお!!

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分岐に戻り、デポってたザックを回収していよいよ涸沢岳・穂高岳山荘へと向かう。
ここからは今回の山行の核心部。かなり難易度の高い岩場歩きとなる。
足元がスパッと数百メートル切れ落ちた痩せ尾根や、通過にかなりの技術を要する岩場などが連続する高度感のあるコースだ。
山岳地図にも危険マークが打たれていて、注意を促す記載がたくさん書き込まれている。

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かなり通過に苦労したクサリ場。登るのはまだいいのだが、これを後ろ向きに下るのは本当に大変。

この辺は本来もの凄く高度感のある場所のはずであり、晴れていれば素晴らしい展望が得られる代わりに、同時に日常生活では想像もできない恐怖もまた味わえるところでもある。
ガスのため下が見えないのは果たして幸運だったのか不運だったのか。

と、ここで飛騨沢から吹き上げてくる風に水滴が混ざり始めた。それもかなり大粒である。コレはヤバい!
表面が滑らかな岩の上を歩く場合、晴れていて乾燥していれば少々谷側に傾斜している岩の上でも何の苦労もなく歩けるのだが、雨などで表面が濡れてしまうと、いかに岩を噛む登山靴といえども簡単に滑ってしまうのである。
そこらのフツーの登山道ならばケツを打ってアイタタタで終わりだが、こんな所でツルリンコしてしまったが最期、何百メートルの崖の上からアイキャンフライである。
こうなると高度感を和らげてくれていたはずのガスさえも底知れぬ恐怖の対象になってしまう。しかしここで足がすくんで動けないといった事態になれば、余計に転倒・滑落の危険性が増してしまうので、腰が引けないようにしっかり立って、靴底に体重がしっかり乗るようにして岩を踏みしめて歩いていかないといけない。

心の底から湧き上がってくる恐怖心をねじ伏せて、13時に穂高岳山荘到着の予定を白紙にし、時間をかけてもゆっくり慎重に通過することをひるねと確認して歩行を再開する。

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真上に続く登山道。矢印描いてるけど、そこって垂直ですよね?

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足を置く場所が全くないので、岩に鉄杭を打ってある。

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ゆっくり、ゆっくり、慎重の上に慎重を期して通過する。

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14:40、涸沢岳(3,110m)到着。
ここまで来れば一安心。怖かったよー!!

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15:30、本日宿泊する穂高岳山荘に到着。

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受付をすませ、着替えてから温かい飲み物をいただく。
心身ともにようやくリラックスできた。

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穂高岳山荘が90周年だとかで、宿泊者に記念冊子を配布していた。
左は自分土産に購入した穂高岳Tシャツ。槍ヶ岳山荘でひるねが「槍ヶ岳」と入った熊鈴を購入して羨ましかったので、「オレ、穂高に登ったら穂高岳山荘で穂高熊鈴を買うんだ…」と思っていたのだが、実際に穂高岳山荘に来てみたらそんな商品はなかったぜ!!なので悔しまぎれにTシャツげと。まあ気に入ったしよいのだが。

明日は奥穂から前穂に縦走し、急坂の重太郎新道を1,700m下って上高地へと至る長丁場である。
早めに寝て明日に備えるとしよう。









寝入りばなに、今日通過した一番怖かった個所で足を滑らせて空中に投げ出される夢を見て目が覚めてしまった。
怖さは抑えこんだつもりであったが、やはりあの雨の中の岩場の通過は心に深く恐怖心を植えつけたのだろうか。
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