猪に追われ、台風に追われて

稲が実ってきた。それを待っていたかのように連日猪が入る。
ネットや電気柵で囲っても、下から入ってくる。まだ小さい猪のようだ。
先週の木曜日に稲刈りをした。
餅米はまだ早いから後日と思っていたが、木曜の朝見たら猪が入った跡があった。これ以上猪の被害に遭うのは嫌だ。少々青いが一緒に刈ることにした。

ここでは刈った稲をはざがけする。普通は１週間くらい干してから脱穀する。今はコンバインで稲刈りと脱穀を同時に行って乾燥機で乾かすのが一般的だが、天日干しのお米のほうが美味しいと言われている。
また小さい棚田が多い中山間地では大きなコンバインは入れられない田んぼが多い。それで、このあたりではコンバインで刈る人は少ない。

さて、木曜日に刈って干したものの週末には台風が直撃しそうな予報になった。雨だけならいいが、風が強いと稲が倒れてしまう。
以前、稲刈りから脱穀の間に３回も倒れて、そのたびにかけ直した事があった。雨にぬれて重くなった稲をかけ直すのは稲刈りよりも大変な作業だ。

土曜日の朝籾をむいて米をかじってみると、けっこう乾いている。よし、もう脱穀してしまおう。
近所のTさんに手伝ってもらって脱穀した。
稲刈りから二日で脱穀するなんて早業は初めてだ。それでも、収納してしまえば猪も台風も怖くない。

昨日から今朝にかけて、当地方では４８６ミリの雨が降ったそうだ。
同じころ稲刈りをして干したままの人の稲が倒れていた。やっぱり台風前に脱穀してよかった。

娘からメールが来た。
おっ、娘も台風被害を心配してくれているのかな？
何人かの友達からメールが来ていた。
だが、娘からのメールには「７キロになったよ」しかない。
そりゃ、孫の成長はうれしいが、ちょっとぐらい心配しなさいよ！！

猪に追われて稲刈りをして、台風に追われて脱穀をしたお米。
雨が止んでシートに広げて干している。
孫の離乳食に送ってあげよう。

それにしても、予定より早く収穫できて山が近づいたようだ。
猪と台風に感謝かな？

いや・・・台風のおかげで余計な畑の仕事が増えてしまった・・・