■山行概要
◆【丹沢】
ユーシン渓谷
◆2013/9/7(土)曇りのち雨、気温23℃
◆所要時間5:35(コースタイム4:25)、累積標高差320m、歩行距離ピストンで約15km
◆7:50/玄倉ゲート前着⇒8:10/出発⇒10:50/ユーシンロッジ着
(ここで12時までお昼休憩)⇒13:45/玄倉ゲート前着
丹沢湖の東側に流れ込む玄倉川流域のユーシン渓谷に行ってきました。西丹沢は幾度と無く足を運んでいるのですが、実は玄倉の方は一度も行ったことがないんですね。子供の頃から「あっちは危ないからダメ」みたいなことを言われてた気が・・・。
まあ事実、玄倉は「DQNの川流れ」と呼ばれる13人の死者を出した水難事故や、トンネル崩落で林道が閉鎖されるなど、自分の中ではネガティブなイメージが先行しておりました。でもずっと閉鎖されてるユーシンロッジやユーシンブルーと呼ばれるエメラルドグリーンの川、玄倉ダム、明かりのない手掘りのトンネルなど、ある種肝試し的要素に惹かれてずっと行ってみたいと思っておりました。
地元のアウトドアをやってるメンバーの内、「ハイキングは行くけど山は登らない」という方々がおりましてね。最近山ばっか行ってるのでたまにはハイキングも企画せえと。なら折角だし、秋の紅葉シーズンになったらユーシン渓谷に行ってみるかと。で、まずはその前に偵察に行くか、と。ってことで地元の山メンバー2人と計3人でユーシン渓谷の偵察に行ってきた次第です。
朝6時に横浜を出発。渋滞もなく玄倉のゲート前には8時前に到着、早速駐車場のキャパなどを確認。ゲートを潜り歩き出すと、そこいら中に落石の跡。岩が転がりまくってて、ガードレールがそこかしこベコベコに凹んでいる。いたる所にある砂防ダムも、度重なる土砂崩れのためか、もう完全に砂防ダムとして機能していない。積み重なった岩が溢れて下に落ちているの図が見て取れる。
道路も荒れ放題。林道も人の手が入らないとこんなになるんだね。ほどなくして一つ目のトンネル「境隧道」登場。ここはストレートなので出口から明かりが入るのでライトは不要。二つ目が問題の青崩隧道。右側に新設した新青崩隧道があるが、確認のため旧隧道を見に行ってみる。洞門の先が封鎖されており先には進めない。戻って新道の方に向かう。旧道を迂回するため穴がL字型に掘ってあるため、出口からの光は入らず中は真の暗闇でした。目を開けても閉じても視界が変わらず、空間認識がおかしくなってくる。なお、出口側洞門手前で閉鎖になった旧道が繋がっているが、施錠されておりそっち側に行くことは出来ない。
さらに先に進むと玄倉ダム登場。そこから玄倉第二発電所までが今回のお目当てのエメラルドグリーンに輝く川。美しい。こういうのって写真で見るだけじゃダメだ。やっぱ実際の風景を見ないとね。これ、紅葉のシーズンだったら更にキレイなんだろうなあ。神奈川県にこんな場所があったとは驚きですよ。
一頻り景色を堪能、先に進みます。途中、岩魚の放流をしているおじさんの話を聞いたり、川原でマムシに遭遇、威嚇されたりと、色々ありながらも無事ゴール地点のユーシンロッジに到着。ここでお昼休憩を取り、久々にバーナーで自炊してお昼ごはん。一応今回は偵察行なので、トイレのチェックや避難小屋の確認など。取りあえず水が自由に使えるのはいいね。あと携帯は全てのキャリア、圏外なので外に設置してある公衆電話がイザという時に命綱。
帰りは下りにつきかなりのペースで戻って来れました。2時間かからなかったかな。車に乗り込み、丹沢湖反対側の中川温泉へ。ここで次回宿泊予定の「蒼の山荘」の立ち寄り湯に。移動時間や場所の確認の他、露店風呂の偵察まで完了。
帰りも渋滞にもあわず、夕方の早い時間には横浜に戻る。一旦解散の後、参加予定者を集めての下見報告会と日程調整などの打ち合わせ(という名目の飲み会ですが)。
本番行は11月の紅葉の時期になりそうです。楽しみだなあ。
■写真解説
�仝質劵瀬爐鮠緡�側から見たところ。玄倉ダムは高さ15mにも満たない小さなダム。ダムというよりは水門に近い造りをしていますね。それより見て下さい！どうですか、このエメラルドグリーンに輝く水の色！写真じゃわかりませんが、透明度が高くて湖底の岩が見えるんですね。泳いでみたいのう(泳げないけど)。
��玄倉ダムから少し上流に行った所から撮影。これが「ユーシンブルー」と呼ばれる玄倉川の青い流れか。本当に美しい。今回の山行は実はこれが見たくて行ったんだよなあ。ユーシン渓谷は「丹沢黒部」とも呼ばれているそうです。
��今回のゴール地点、というか折り返し地点のユーシンロッジ。2007年5月の青崩隧道崩落により玄倉林道が全面通行止め。それに伴いユーシンロッジも休業となり、2011年10月に新青崩隧道が開通、徒歩のみ通行が可能となるも、2013年9月現在もユーシンロッジは休業中。廃墟にはなっていないが、よく見ると所どころ傷みが進んでいる。一部部屋が避難小屋として開放されており利用が可能。布団や炊事場などが整備されており、水も出る。ただしトイレは紙持ち帰りなので利用の時は要注意。
ログインしてコメントを確認・投稿する