時刻表を見ておさらいすると、スーパー白鳥の下り青森駅発は、18時56分の次が19時51分となっています。
市営バスが青森駅前に到着した時には18時56分を僅かに過ぎてしまい、19時台ので帰ることになると思っていました。青森駅の駅ビルLOVINAの中を歩いて、車中で夕食にするためのねぎとろ丼か何かを買った記憶があります。
ところが、どうでしょう。改札前まで来たところ、電光掲示板には出発した筈のスーパー白鳥31号が既に過ぎてしまった18時56分の時刻のままに表示されているではありませんか。
傍らの液晶画面に表示された文言や、時折流れるアナウンスによると、爆破予告電話が入ったため、安全確認まで津軽海峡線の運転を見合わせているということのようなのでした。
アナウンスの方は穏やかに「不審電話」と言っていたかもしれません。
この日記を書くにあたり、どのような電話だったのか調べようとしてネットでニュースを検索すると、最近も知内に爆弾を仕掛けた旨の電話が木古内駅に入り、運休や最大１時間15分の遅れが出た旨の報道があったことがわかりました。果たして同一犯によるものでしょうか。私の時よりは遅れは短かったようです。
私の時は、青函トンネルから木古内駅の間に爆弾をしかけたという電話が福島町の青函トンネル吉岡工務所に入ったということだったようです。工務所などというマニアックなところに電話するところが素人の犯行ではないような気がします。
運行再開を待つ人々のためか、駅舎の奥の方のベンチは人で埋まっており、ドアを開ければ寒い外気が直接流れ込む改札前の椅子で丼の袋を抱えながら延々と待っていました。
寒風のベンチでわびしく食べるよりも、汽車の座席で落ち着いて食べたいと思って丼に手はつけませんでした。
明日は仕事なのに帰れなかったら職場に連絡しなければならないが、何をしに海を渡ったと説明したらよいだろうかなどということにまで想像が及んだ気がします。
最近道内でも相次いでいますが、トラブルによる交通機関の遅れや運休は、自分に全然関係なければニュースを見ても。へえーと思う程度ですが、いざ自分がまともに遭遇すると大変な思いをします。
そのうちに運行再開までの作業内容や所要時間の見込みなどとともに、私が乗るはずだった19時51分発のスーパー白鳥の運休が決まったとのアナウンスがありました。その発車時刻も既に過ぎていたと思います。それで18時56分発のスーパー白鳥は、お客を乗せた状態でホームで延々と待っているらしいことに察しがつきました。
確かめなかった私も悪いのですが、こうした場合の案内の方法には一工夫ほしい気がします。
そこで、改札をくぐって私もスーパー白鳥31号に乗り込むことにしました。フリーきっぷのかえり券はずっとズボンのポケットに入れてあったところ、そのまま色々なところで腰かけてしまったため、かなりはっきりとした折れ目がついてしまっていました。
自動改札を通してみたところが、ピンポーンとものの見事にはじかれてしまいました。
駅員さんに折れ目がついてしまって…と申告すると、すぐに通してもらえましたが。
ホームのスーパー白鳥31号には、疲れた様子のお客が大勢乗車していましたが、幸い自由席に座ることができました。時折流れる安全確認作業の進捗状況のアナウンスを聴きながら、発車を待つうちにねぎとろ丼は食べ終えてしまいました。
発車は結局21時を過ぎていたのではないかと思います。S氏らに状況を書いたメールを送ると、ニュースで見たとのことでした。
22時前には帰り着けた筈が、23時を大きく回ることになります。平沼さんとじょんさんの新幹線の方が先に東京に着いてしまうかもしれません。
海を隔てているとはいえ近場に来てくださったおかげで機会を得られたことへの謝意、青森駅で不審電話のアナウンスを聞かれたかどうか、海峡線運転見合わせのためかなりの時間足止めされたが帰ることができてまだよかったことなどを、発車してからだったと思いますが、じょんさんのブログにぽつぽつと書き込みさせていただいたりもしました。
函館駅では指定券を持った乗客には遅延による特急料金の払戻の案内があり、列ができていましたが、私のフリーきっぷは自由席用でしたので、そのまま改札を通りました。
折れ目をはばかってきっぷは自動改札には通さずに駅員さんに渡し、自転車で帰宅しました。
当初の心づもりより2時間くらい遅くなったとはいえ、日付が変わる前には帰宅できてまだよかったです。こうしていろいろな意味で記憶に残りそうな肌寒い4月の日曜日、日帰りの弘前・青森フリーきっぷの旅は終わったのでした。
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