義妹の山ガール（？）デビュー

以前から写真の勉強をしていた義妹だが、オレと嫁が義実家で山の写真とかを見せているうちに「自分も山に登って写真を撮りたい」と思うようになっていったらしい。
そしてこの度転職を機に登山を始めることになり、先日一緒に山の道具を買いに行ったばかり。当面の目標は8月に西穂独標に一緒に行く予定だが、一度靴の慣らしをかねて岩場もある山に登ってみた方がよかろうということになり、御在所岳に行くことになった、

朝6時に迎えに行くと言っていたのだが、オレも嫁も寝坊してしまい結局行ったのは8時前に。てへぺろ。
今回は名阪国道で覆面に捕まるようなヘマもせず、10時すぎに湯の山温泉に到着。ロープウェイが点検整備のため休業中らしく、駅の駐車場が無料で開放されていた。この時はラッキーと喜んでいたのである。この時は…。

駅から登山口までは直射日光と照り返しのアスファルトを延々と歩かねばならない。これがかなりこたえる。
オレたちと前後するように大学生くらいの男女10人くらいのやたらハイテンションのパーティが歩いていたのだが、登山口からちょっと登ったところでメンバーの一人が熱中症っぽい感じでへたりこんでいた。大丈夫だったのだろうか。
オレたちも、炎天下での行動であったり義妹のペースに合わせたりで、前回登った時よりもだいぶ時間と体力を消費する。持って来たポカリもみるみるウチに減っていく。


御在所岳は山全体が花崗岩の塊のような山で、ルート上には数々の巨岩奇岩が点在する。道は結構キツイが、歩いていて楽しい。
危険箇所はそんなにないが、登山道は思ったよりも本格的で、何箇所かにはクサリのかかる切り立った岩場もありスリリング。なめてかかると痛い目をみる。


2枚の大岩がおんぶをしているように見えることからその名がついたおばれ岩。


細長い岩2枚の上に丸っこい岩がド〜ンと乗っかってる地蔵岩。「何がどうなってあの上に乗ったんやろう」と不思議になること請け合い。


富士見台からの眺め。海が見えるよ！！


今回の最大の反省点は、山上公園で飲み物が調達できるということをアテにしすぎていたこと。ほぼ飲み物がなくなった状態で山上公園にたどり着いてみたら、ロープウェイの駅が閉まっていて中に入れず、唯一屋外に設置されていた自販機も当然全部売り切れになっていて愕然とした。これはヤバい。下山の途中で熱中症か脱水状態になって倒れるかも知れない。
このような状況になり、余裕があれば行こうかと話していた国見岳はもちろん、全員一度は行ったことのある御在所岳の山頂も今回はパスして極力無駄な体力消費をせずにすぐに下山にとりかかることにする。

今回下山に使用した裏道は比較的歩きやすいおだやかな道。しかも樹林帯の中を歩くので、直射日光にさらされることもあまりなく、これは大変助かった。
そして5合目から少し下ったところに水場あり。ほんとにこれは恵みの水だった。こんなに水が美味くてありがたいと思うこともそうないだろう。
この水のおかげで生き返り、無事に藤内小屋に到着。ラムネが超美味かった。



藤内小屋から先はよく整備された歩きやすい道。鈴鹿スカイラインの下をくぐるところから蒼滝あたりまではけっこう険しく高低差の大きい岩場もあるが、それを超えると遊歩道に出る。


下山後、そこらの宿で温泉に入ろうと思っていたが時間が遅かったためかなわず、しばらく車を走らせたとこにあるアクアイグニスという新しめの施設で入浴する。なかなか気持ちのいい湯だった。
堺に帰ってきてから、義妹の山ガールデビューを祝って飲みに行く。ビール超美味ぇ。