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2013年06月06日14:59

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行者還岳から高塚山へ

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6月5日

ちょっと前のヤマケイを見て気になっていた山がある。
「高塚山」
大峰山脈の一の垰(タワ)から派生する尾根にある山だ。その尾根道は自然林がとても綺麗らしい。歩く人も少なそうだ。

シロヤシオ咲く行者還岳への奥駈道を歩きたいが、行者還岳の往復だけでは物足りない。ネットで検索すると、国道309号線の90番という所から登る道が出てきた。ここを登ると、清明ノ尾という尾根に出る。そこから奥駈道に出て、行者還岳を往復して、一の垰から高塚山に行くことにした。
一の垰から高塚山を往復して行者還トンネル東口に下りてもいいが、高塚山から北に下りて、古い林道を歩いてトンネル東口に出ることもできそうだ。

朝6時前に309号線の90番のところに着いた。地下足袋を履き出発する。階段を上がると、わかりやすい道がついていた。地図には載っていないが、植林がされているから林業用の道なのだろうか。

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植林帯を過ぎると素晴らしい大峰らしい森になった。大きな木が多い。
30分で尾根に着く。大普賢岳が正面に大きく見えた。

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少し行くと、今回のお目当てでもある、タイタン君が待っていた。誰が名付けたのかは知らないが、置き去りにされた古い青いトラックだ。ネットで見て気になっていた。
山の尾根道にトラックがなんであるんだろう。

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見ると、尾根には林道の跡があった。こんな所まで林道があったのだ。タイタン君は鍵がささったまま置き去られていた。
いったいいつからここにいたんだろうか。タイタン君はちょっと哀愁のある、それでいて愛嬌のある顔をしていた。

タイタン君から20分で奥駈道に着いた。あの林道はかなり上まで付けられていたのだ。タイタン君には悪いが、林道が廃道になってよかった。

奥駈道には期待していたシロヤシオがほんの少しだけ咲いていた。ほぼ満開で、散ったわけではない。今年は花がとても少ないのだ。花が全くない木もたくさんあった。これにはちょっとがっかりした。

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少し行くとクサタチバナの群生地がある。クサタチバナは結構咲いていた。
白い小さな花だが、他では見たことがない。

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行者還岳に着く。シャクナゲはもう散ってしまって少ししか咲いていなかった。いつもの定位置でおにぎりを食べる。展望のない山頂だが、ここからは弥山、八経ヶ岳が正面に良く見える。下には小屋が見える。ここは断崖絶壁の上なのだ。

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行者還岳から来た道を戻る。左手にはこれから行く高塚山への稜線が良く見える。山頂から真直ぐ下りている尾根が下る道なのだと確認できた。

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一の垰に着く。ここからは未踏の道だ。踏み跡は薄いが、時折テープもある。尾根を外さなければ問題ないと書いてあった。
ここも高い木が多い。葉が茂ってあまり明るい道ではない。清明ノ尾のほうが好きだなと思う。

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途中で尾根は左右に分かれる。右は三本栂から大栂山に行く尾根だ。高塚山へは左の尾根を行く。

高塚山には11時半に着いた。展望はあまりなく、弥山、八経ヶ岳しか見えなかった。ここからだと双耳峰の一つの山のように見える。

さて、来た道を引き返してトンネル東口に下りようか、それともここから北に下って古い林道に出ようか考えた。
長い林道歩きは嫌だが、同じ道よりも初めての道の方が面白そうだ。下りの道は境界の杭を目当てにすればいいと書いてあった。好奇心が湧いてくる。
よし、ここから下ろう。

北のほうを見ると、右が植林、左が自然林になっている。あの間が尾根だろう。そう検討をつけて下っていく。しばらく下ると、たまに境界杭やテープが出てくる。道ははっきりとした尾根になる。
間違いないとは思うが、何も印がないとちょっと不安になる。それでも、北に下りれば間違いなく林道なのだ。コンパスを見て確認する。

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30分で林道に出た。ほっとする。林道は所々崩れてはいるが危険はないと書いてあった。去年の記録だから平気だろうと思って進んでいく。
所々大きく崩れて道が無くなっている。一箇所、どうにも通れそうにないところがあった。渡れるだろうか。ここから戻って山道を登り返すのは嫌だ。
それでも少し登ると通れそうな所があった。ざれた道だが、こういうときスパイク地下足袋が威力を発する。まったく滑らない。

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危ない所を無事に通過するとほっとするが、この先どうなっているか全くわからない。山道よりもこの林道のほうが緊張と不安でいっぱいになる。

やがてトンネル東口についた。もう危ない所はない。迷う所もない。やっと安堵する。
後は国道を下るだけだ。102番の番号がついている。90番まで下ればいいんだ。

午後1時前に登山口に戻ってきた。今日は出発が早かったし、あまり休憩を取らなかったので、予想よりもだいぶ早く着いた。

早くうちに帰れるな。そう思ったとき、そうだ、あの林道を行ってみようと思った。いつも気になっていた「水太和佐又林道」。地図を見ると、大普賢岳の近くの無双洞の近くを通っている。309号線から169号線に出る手前からその林道は始まっている。今日は四駆の軽トラだから少々道が荒れていても平気だろう。またもや好奇心がうずきだした。

林道は所々へこんだり、小石が落ちていたが舗装されていた。橋を渡ると登山口があった。地図を見ると無双洞にかなり近い。20分もかからないだろうな。だがさすがに今日は行く気にはならなかった。今日はかなり緊張した。おまけのこの林道でも不安と緊張で一杯だったのだ。

今日の好奇心はここでおしまい!!!


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