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2013年04月14日06:48

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英語教育3題(TOEFL、英文法、論文授業

 9日朝日・読売・毎日。大学入試にTOEFL利用を義務化する等の案を、自民党が安倍首相に提言した。受験や卒業の要件にするよう求める。高校段階ではTOEFL45点以上、大学は約30校で90点相当を卒業要件とする。

→ 他紙を読むと「TOEFLだけについての提言」、かつ「基準を一律に決める」提言であるかのように誤解しかねないけれど。読売の報道が丁寧。

 まず、英語以外にも色々含まれている提言。さらに、TOEFL基準は各大学が決める、となっている。基準を各大学が決めるのであれば、そうおかしな提言ではないと思う。英語で授業したりするのだから、必要な英語力を明示しないと、あとで学生が困るもの。無意味に高い基準値を決めるのは良くないけれど、必要な英語力は明示するべき。

 ただ「文系にも理数を必修とする」という提言が当初案から落ちたのは残念。特に、経済学部には数学必修にすべきデショ。




 図書新聞4/20号(3107号)。「学習英文法を見直したい」という本の書評。評者の立石氏(大学講師、現代英国文学などが専攻)いわく

 「早慶の学生ですら、中高で学習すべき基本的英文法を理解していない学生が数十%いる。例えば、関係代名詞の連続的用法と制限的用法の違いを知らない」

 「予備校でも、5文型や品詞を教えるのに時間を費やしている」

 「これは実は英米でも同じで、イリノイ州立大学(農学部は全米第1位)でも、1〜2年生には英作文が必修。英米人でも正しい英文を書けない学生が増えたため」

 「理想の教科書は、プログレス(Progress in English)イエズス会出版。中高一貫のミッション校などが採用している。
  http://progress.hariko.com/
ただし、予習・復習を除いた授業だけでも週に7〜8時間は学習に必要。今の、週3時間+ネイティブによる授業1時間、ではダメ」。

→ 中高の6年間も、週7〜8時間の授業だなんて、他の科目がおろそかになるってば。それを言い出したら、国語だって数学だって理科や社会だって、そのくらいの授業時間が欲しいでしょ、そりゃ。評者の言い分は非現実的。英語で食べていく人向けの教育方針?でも、中国のエリート校あたりだとやっていそう。月曜〜土曜まで毎日8時間くらい授業があるらしいし。

 ちなみに、私ゃ早慶じゃないし、評者が嘆くような世代ではなく文法も学校で今より多目に習ったけど、やっぱり連続的用法と制限的用法なんか、違いはおろか用語も知らないよー(苦笑 評者は、よほど英語漬けの中高時代を送ったのね。




 13日朝日夕刊。東大は語学教育を強化する。

 英語論文提出を課す半期の授業を1年生全員に必修にする。授業はすべて英語で行い、出来上がった論文のプレゼンも英語で行わせる。

 また、入試で英語成績上位300人中、中国語を第2外国語に選択した最大75人を対象に、1年次は週5日、2年では週3日の授業で中国語を特訓する。

→ 英語が苦手な学生は死にそうで恐ろしいけれど、正しい方針だと思う... 中国語を選択するなんて、たぶん文系でしょうし。英語が苦手な学生は、今後近寄らなくなるんじゃないかなー。
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