「火怨・北の英雄 アテルイ伝」後編

　夕食を摂りながら「火怨・北の英雄 アテルイ伝」後編を鑑賞。坂上田村麻呂に討伐？された、東北蝦夷の英雄・アテルイの生涯を描いた作品。と言っても、伝承はほとんど残っていないので、大部分が創作。

　桓武天皇を始めとする大和朝廷が悪役、という画期的な作品。先週、用事があって前編を見逃したのが残念。あと、時間と予算不足のためか、やや描写が粗い点も残念。同じ題材で大河ドラマを作って欲しー。


　蝦夷達の民族衣装が戦国時代の忍者の服装のようで面白い。もしくは宮崎アニメ「もののけ姫」のアシタカの里の風俗に、蝦夷達はそっくり。まぁ蝦夷ってアシタカの里のモデルの一つなんだから当然か。

　それに、田村麻呂によって西日本に連行され捕虜となった蝦夷達が、被差別部落民のルーツだという説（蝦夷達は、狩猟技術や獣肉の扱い、あるいは膠製造技術などに優れていたため、連行され使役された、という説）もあるし。日本も昔はグチャグチャだよね。


　あ、違うか。鎌倉時代・江戸時代の両武家政権期と、薩長閥が力を失った以降の近現代を除き、西日本は常に東日本を圧迫・差別し続けていたし。逆に、両武家政権期と現代は東日本（というか関東）優勢なので、西日本人たちの関東人に対する無意識の？対抗心は激しいし。

　日本国内の東西対立、実は根深いものがありそう。