mixiユーザー(id:2129235)

2013年04月01日06:46

1 view

「弱くても勝てます」

 図書館本「弱くても勝てます」を読了。各種書評で評判だったので読んでみた。

 超受験校(最近は東大合格者ランキングで連続トップを維持)の開成高校野球部が、練習時間が極めて限られる(グラウンドが共用なので、使えるのは週に1回3時間だけ)中、とても風変わりな戦略とセオリーで高校野球の強豪校に挑む様をルポした作品。

 口ばっかりではなく、実際そこそこ強い(ギャンブルな戦略なので、負ける時は普通の高校にもコロリンと負けるけど。巡り合わせが上手く行って勝つ時は、参加校の多い東東京大会でベスト16に残り強豪校と1点差勝負を演じたりする)のが面白い。


 そう、面白いんだよね。戦略本では決してない。ほとんどギャグのようなやりとり(監督と部員、あるいはこの本の作者と部員)が載っていて、ある意味笑える。

 例えば、受験秀才、と言うか理系脳な部員が多いからか理系脳な人の、噛み合わない会話。本人は大真面目に論理的に質問に答えているつもりなのに、質問の意図をつかめていないから、その答えはしばしばトンチンカン。質問者(この本の筆者)はさぞイライラしたでしょう。でも、第三者(読者)から見るとギャグ。

 っていうか、私も理系脳なので、こゆトンチンカンな会話は昔の職場でしばしばやらかして、相手をよく怒らせたっけ。で「?なんで怒るの?ちゃんと答えているのに」って思ったっけ。もちろん、私だけでなく、同僚達も理系度が高い人は同じ様なもの。

 でもこれ、質問の意図をつかめていない場合だけじゃないような(少なくとも、私の場合はそうでした)。プライバシー上、とても答えられないような質問をされた場合(そゆことも、しばしばありました)や、恥ずかしくて答えにくい質問をされたとき、わざと話をそらすときにも同じようにトンチンカンな回答をしてました。なので、この野球部員達もシャイなので答えにくい質問をそらしていたケースもあると思う。


 あと、部員達は(物理的に)視野が狭い、というのにも妙に納得した。集中力高さの裏返し?サインも見ないらしいし、ボールだけ見ていてランナーや状況を見なくなったりもしばしばなんだとか。へぇ〜。

 ちなみにこれは、私自身には自覚はないんだけど、理系な同僚達の多くは確かに視野が狭かったですね。目の前にあるモノが見えてない。私が「?ここにあるじゃない。ほら、ここ」と指差しても「ドコにあるんだよぉっ!」と怒り出したりする。で、突然視野に入ると「わっ!突然出て来たっ!オマエ、なんか手品したろぉっ!」とからんできたり。悪ふざけしてるのかと何度も思ったけど、あれは彼らの視野が狭くてあぁなっていたケースも多いんだと思う。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する