Dialog in the Dark(「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」以下「DID」)というイベントがあります。
全く光の存在しない暗闇、すなわち「視覚」の無い空間の中、それ以外の五感、「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」を使って体験するワークショップです。詳細は
オフィシャルサイトをご参照。
その存在は数年前から知っていて、一度行ってみたいな、と切に望んでいたのですが、この度ひょんなことからチケットをいただき、昨夜、体験してきました。
このワークショップで何が行われているか、どれくらいの時間なのか、などという情報は、これから行く人がいた場合、下手に伝えてしまうと純粋に楽しめないと思うので割愛します。で、小生が感じたことを書き記しますと。
よく、DIDを体験した人の感想の中に「
自分の感覚が変わった気がする」という方が多く、またその感じも分からないではないですが、実は小生、そんなに感覚が変わったとか、研ぎ澄まされたとかという気がしませんでした。それ以上に感じていたのが、
完全な暗闇の中、小生の目には明るい景色が見えていた
ということ。
どういうことかと申しますと、ワークショップ中断片的に与えられる視覚以外の情報を、すごい速度で脳が映像化するべく次々と補完し、実際には真っ暗闇なんだけど、景色がどんどん作られていったんです。
よく言えば、想像力が豊か。一歩踏み外せば、妄想力が豊か。とでも言ったところでしょうか。とにかく、
過去の人生の中での体験や、本や映画やテレビで見た記憶を頼りに、目の前の景色が再構築され、「見えて」くるんです。それは、だんだん自分の動きを大胆にさせ、よちよち歩きだったものがいつの間にかきちんと踏みしめて歩いている。
これは、DIDの空間内にいることへの安心感(信頼感)も前提にあると思います。例えば小生の苦手な虫がいないことが分かっているから、都合のいい補完ができます(恐怖感半減)。
また小生は、もともと寝る前に明かりを消して目を瞑って、様々な想像をすることが半ば癖のように身に付いています。そこで面白そうな物語のプロットや良い表現を思いついたりするのですが、メモらないので翌朝には忘れています(ぉ
いったい自分が何を寄り代に世の中を感じているか。それは五感なのかそれとは別のモノなのか。普段は意識しない「
自分と世界のつながり」を体感するのに、DIDは最適なイベントかもしれません。
追伸:チケット分配の件でご協力いただいた方、ご迷惑をおかけした方、ありがとうございました&申し訳ありませんでした。
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一年前の日記
●はい、タケコプター!
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=29630440&owner_id=65677
嗚呼、ドラが、ドラが空を飛んでいるっ!
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