話を2007年に戻して、モナレコードもまた主に高瀬さん絡みのライブで足を運んだ会場だったと思います。12月16日（日）にはトランスパランスを観ていますが、途中入場だったかもしれません。私はちょっと疲れ気味のコンディションで、僅かな時間だけ鑑賞させていただき、トランスパランスの出番が終わった後はすぐ帰宅してしまったような記憶もあります。
モナレコード、蛇腹姉妹の関係で訪れたオフビート、Swinging Popsicleの関係で訪れた440にCCO、下北沢の入り組んだ街並みが思い出されます。オフビートはなくなってしまったようですし、駅の地下化工事であの街並みはどれくらい変わったのでしょうか。
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年が明けて2008年2月14日（木）は、初台の東京オペラシティでDivaのライブでした。troubadour cafeレーベルから3月に発売されたDiva久々のアルバム『うたっていいですか』はこの会場で先行販売されサインをいただけた記憶ですし、バレンタインということで先着でスウィーツもいただきました。
その次は少し間が空いて2008年7月19日（土）、その年が第1回だったJAZZ ARTせんがわの催しの一環として、せんがわ劇場でのさりげなくDivaでした。さりげなくというのは大坪さんがいらっしゃらなかったものの、高瀬さんと谷川賢作さんにゲストの鬼怒無月さんを加えたほぼDiva状態だったからでしょう。
京王線の仙川駅で下車したのはその時だけではないかと思います（これからもないかもしれません。）駅舎の啓文堂書店に寄った記憶があります。仙川駅の啓文堂はそう大きくはなかったですけれど、MANDA-LA2でのライブに行く時などに立ち寄った吉祥寺地下の啓文堂は大きくて品揃えもよくて好きでした。何やら京王線沿線にあるなという印象は持っていたのですが、京王グループの書店だということはずっと後になって知りました（吉祥寺の啓文堂はその後近くのOIOIに移転してフロアが縮小してしまいました。2010年５月の出張の折、現吉祥寺コピス前のバスキングでJJFの姿を初めて観た後、移転先に立ち寄って梶尾さんの文庫本を買いました。）。
せんがわ劇場は家族連れが多い盛況だった記憶で、ステージに近い良席だったこともあり、眼鏡がいなくなってしまった喪失感を表す表情の演技など印象に残ったことを書かせていただくと、集客が全く予想できなかった中、なじみの客が来てくれたことは心強いという趣旨の返答をいただいた記憶です。
その次は2008年10月24日（金）の関内ホール。東京では統計システムを使う仕事をしていたのですが、この頃サーバのメンテナンスがあってシステムが停止し、停止中は仕事にならないということで部署のメンバーで打ち合わせて代わる代わる休むということがあり、それで何時間かの休暇を取って赴いたのでした。
平日に横浜の関内というのは行けるとは思わなかったのですが、ちょうどその少し前の休日に別なライブで訪れたばかりで関内ホールの位置関係が把めていたこともあり思い切ってみました。
職場から半蔵門線で3駅の渋谷から東横線の急行に乗り換えると横浜への所要時間は意外に短いのでした（休日だと横浜へは千葉から総武快速・横須賀線で訪れていました。いずれの時も横浜駅から関内へは京浜東北・根岸線に乗り換えたのだったと思います。）。
以上のような経緯で赴けたことや、意外と近く感じた横浜は高瀬さんの御出身地ではなかったかといったことを書かせていただいたところ、そのとおりハマっ子であることや、その後のライブスケジュールに向けてPCのメンテもまた味方してくれるに違いないといった返答を書いてくださいました。
その次は2008年11月16日（日）、ニュースタート行徳センターでの星だまりライブでした。ニュースタートはニートや引きこもりを支援するNPO法人のようでしたが、行徳センターはそれに限らない要介護者の通所介護施設にもなっているようでした。
ここでは9月14日（日）にマーシュ・マロウの星だまりライブがあったばかりでした。
スタッフにそうした音楽に通じた方がおられたのでしょうか。マーシュ・マロウのメンバーは発足当時からは3人入れ替わっていますが、その頃は既に、上野洋子さん、丸尾めぐみさん、猪野陽子さん、落合さと子さん、高田みち子さんの5人組となっていました。上野さんと丸尾さんといえば思い浮かぶのはザバダックののれん分けステージです。落合さと子さんがタテヤマユキさんと御縁の深い方だったというのはずっと後になって知りましたが、当日も会場でCD-Rを購入しました。高田みち子さんもマーシュ・マロウやキャプテンヘイトで気になるようになってその頃アルバムをまとめ買いしました。客席には猪野陽子さんの御主人のお身内と思われる女性客がいらしていました。
当時千葉から都内には総武快速で錦糸町まで行って半蔵門線に乗り換えて通勤しており、その経路のSuica定期を持っていましたから、休日も西船橋から地下鉄東西線に乗り換える機会は多くはなく、行徳駅（札幌の南北線の南方と同様に地下鉄なのに高架なのです。）で下車したのはその2回だけかもしれません。都内のライブに行くより所要時間はかなり短くてすみました。
レアな楽器を大量に使いこなし、めったにライブをしないマーシュ・マロウをそんなアットホームな環境で間近に鑑賞できたのは、それこそレアな経験であったと思います。
11月の高瀬さんの星だまりライブはアコーディオンの佐藤芳明さんとのコラボによるそれとなくDivaという、これまた貴重な機会でした。場内のウレタンのタイルが「まこりんニュースタート」という綴りに組んであるのに途中に気付いて、その種の音楽に通じていると思われるスタッフの方の思い入れを窺うことができました。佐藤芳明さんもまたその時しか拝見しておらず、また拝見することがあるかどうかはわからないのです。
それからすぐ1週間後の11月23日（日）、荻窪velvet sunではmitamakotakeとカルメン・マキさんのコラボがありました（mitamakimakotakeなどとお書きになっていたと思います。）。カルメン・マキさんもまた、そのようなことがなければ拝見することはなかったでしょうし、生カルメン・マキさんもまた再び拝見することはないかもしれません。
高瀬さんのユニットのひとつ、トランスパランスは当時の職場に近い赤坂グラフィティにもよくお出になっていたのですが、何組かのうちのひと組という御出演形態が多かったこともあり、残業の中で何時頃を目指して行くかが難しくて、結局機会を得ないままになりました。そのかわり、2008年、東京最後のクリスマスイブは、トランスパランスとTail’zのジョイントがあった池ノ上ボブテイルで過ごしました（そこから遅くに帰宅する途中、千葉市内某駅で降りてからコンビニに寄ってケーキを買って帰ると一人分には大きすぎて腹が膨れて苦しんだ記憶があります。）。
ボブテイルは東京在勤中その時と前年秋のRivendellと蛇腹姉妹のコラボ、FUJINO ROCK FESTIVALの時ぐらいしか行けなかったのですが、マスターのお人柄を窺い知るには、御出演の方々の顔ぶれを見るに加え、その少ない機会だけでも十分でした。2010年5月にマスターの羽場さんが亡くなったとき、藤野さん、ユキさん、高瀬さんをはじめ身近に感じられるミュージシャンの方々が一斉に悼んでおられたのが私にも頷けました。FUJINO ROCK FESTIVALの時にいただいたちまきは羽場さんが作ってくださったものだったのでしょうか。
クリスマスイブの3日後、12月27日（土）は公園通りクラシックスでDivaのライブにも行きました。
ボブテイルにはトランスパランスが数曲参加された貴重な音源であるキングレコードのオムニバスアルバム『あなたに会いたい〜亡き愛する人を想う歌〜』を持参していました（今はなき津田沼PARCOの山野楽器で運良く購入できたのです。）。ジャケットには猫の横顔のそばに余白があって、そこにサインをお願いすると、高瀬さんが他のお二人にトランスパランス集合〜とお声かけくださったのでした。
それから3日しか経っていないから覚えてくださっているかなと思って終演後に先日はありがとうございましたとお声かけしたのですが、不気味な客と思われたような御反応でした。その後もネット上の書き込みは別として、直接の対話経験は殆どありません。今は顔と名前を一致させてくださっているようなのですが、いつ頃覚えてくださったものでしょうか。
東京最後のその年末年始は確か9連休となるカレンダーだったのですが、27日と28日の土日は東京に残ってライブに行ったりし、29日に帰省の途に就きました。帰りの年明けの空路が旭川発は全滅で千歳発も4日の日曜日朝8時半発の便しかとれず、早朝5時20分のスーパーカムイ始発で旭川から千歳を目指したのも今となっては思い出です。千葉市某所には昼過ぎには着いてしまい、仕事始め前日のその日の夕方にもライブに行ったのですから今の暮らしと何という違いでしょう。
2008年12月27日の翌日の28日にも荻窪velvet sunで連日となるDivaのライブがあったのですが、その日は別のライブに行ったため、この12月27日が私の東京最後の高瀬さんとなったのだったと思います（続く）。
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