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2013年03月07日17:25

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残雪の釈迦ヶ岳

3月6日

見事に青く晴れ渡った空に向かってお釈迦様が立っていらした。
般若心経を唱え、娘の安産と息子の就職をお祈りした。

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この冬は五郎を連れての里山歩きばかりだった。それは楽しかったが、まだ雪があるうちに釈迦ヶ岳に行きたいと思っていた。
ネットで見ても、最近の釈迦ヶ岳の記録は出てこない。ましてこの時期の前鬼からの記録はさかのぼってもあまりない。
私は過去に何度か行ったが、雪の状態はそのときで違う。もう雪はあまりないとは思ったが、一応スノーシューとアイゼンを持って行くことにした。

前鬼の駐車場を6時に歩き出す。もう当たりは明るくなってきた。随分と日が長くなったものだ。

小仲坊に着く。今までは土日に来ていたので、行きか帰りかには五鬼助さんに挨拶をするのが楽しみだった。だが、水曜の今日の宿坊は静まり返っていた。それがちょっと寂しくも感じられた。

二つ岩を過ぎると雪が出てきた。登山道にまばらに残っている雪は凍結していた。アイゼンを付ける。
小さな沢筋の流れは凍っている。アイゼンを付けてはいるが慎重に通過する。
太古の辻の下の斜面は雪がべったりついている。所々笹が出てはいたが、登山道は雪の下だった。

太古の辻に着く。ここはいつも風が強い。
稜線にはほとんど雪は残っていなかった。アイゼンを外して歩く。
十津川からの道に合流するとまた雪が出てきた。キックステップで登っていく。

釈迦ヶ岳の山頂に着く。素晴らしい青空の下でいつものようにお釈迦様が立っておられる。
360度の大展望が広がる。紀伊半島南部の山が全部見えるようだ。今年はいろいろな低山から釈迦ヶ岳を望んだのだ。
弥山八経ヶ岳の雪も少なくなっていた。

30分ほど休憩して来た道を戻る。登りよりも下りが気を遣う。
雪道ではアイゼンがあったほうがいいが、雪のない階段では歩きにくい。登りでも嫌だと思った沢筋の凍結したところはほんの少しでも滑ったら下まで落ちそうで怖い。少し上の藪の中を巻くことにする。

二つ岩に着くとほっとする。この下はもう雪がないのがわかっているからだ。
「五郎はどうしているかなあ。」と相方が言った。緊張が解けてやっと留守番をしている五郎のことを思い出したのだ。

小仲坊に着く。鍵がかかっている行者堂で手を合わせる。無事の登山に感謝する。
前鬼の駐車場には4時に着いた。休憩を入れて10時間かかっていた。いつもより1時間多かった。
今までも何度か雪のある時にここを歩いたが、今回が一番緊張した。
久しぶりの登山らしい登山、きつかったけどやっぱり前鬼からの釈迦ヶ岳にして良かった。
充実感で満ちていた。

さあ、急いで家に帰ろう。
いつもなら半額の刺身を買いに寄るスーパーは素通りだ。
ガソリンも次に入れればいいだろう。
でも・・・やっぱりビールは買わなくちゃね。
手っ取り早いコンビニでビールだけ買って、五郎が待っているだろう家に向かってアクセルを踏んだ。

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