冬眠中

ワンワン、キャンキャン
「パパァ、起きてえ〜〜〜」

クイ〜〜〜ン
「お腹すいたあ〜〜〜」

ワンワン、キャンキャン、キャイ〜〜〜ン、キャイ〜〜〜ン
「パパァ、早く起きてご飯ちょうだい！！もう死にそう！！！」

小屋で鳴く五郎の声を私が勝手に通訳する。相方はやっとこさと布団から起き出る。私はまたうつらうつらする。

ガラガラガラ
コーヒーを挽く音がする。私もやっとのことで布団から抜け出る。

週一回の新聞配達の日以外は毎日そんな朝だ。この冬から湯たんぽを使い出した。布団があったかいと眠りにつくのも早いしが、いつまでも布団から出られない。
最近では１０時に寝る。起きるのは五郎次第だ。以前は６時過ぎに起きていた五郎が、最近では飼い主に気を使って７時過ぎに起きてくる。
起きると朝食の催促だ。その声が我々の目覚まし代わりだ。

最近はほぼ毎日９時間睡眠だ。それでも眠い。
やっぱり人間も冬眠したい動物なのだろうか。まあ、暖房費や電気代の節約にはなっているだろう。

去年まではこの時期でも２時３時に起きて山に行っていたが、今年はそういう気になれない。膝が少し痛いせいもあって、行くのは近場で五郎を連れて行けるような里山ばかりだ。
それでも、少し膝の痛みが緩和されてきた。

そろそろ冬眠から目覚めようかな。
それとも啓蟄まで冬眠していようかな。