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2013年02月03日16:12

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宇宙人ポール

映画館で見ようと思ったのに、気づいたら、上映が終わっていたシリーズ・・・。って、私、そんなんばっかりだな・・・。ホビットが見られたのは奇跡に近いよ。たまたま地元の映画館の前を通ったらやっていたから・・なのだが。シャドウゲームは、前売りを買った。やっぱり、前売りを買っておく・・と言うのが1番見逃さなくて良いのかも。

この映画。映画を紹介する深夜番組で、映画コメンテーターの人が、「B級映画感があるんですよ。ユニバーサル制作なんですよ?でも、B級感満載。基本、バカ映画なんですよ。でも、ただのバカ映画かと思ったら、友情あり、愛あり、皮肉ありで、凄く面白いです。」と熱弁をふるっており、その後、確か、キャイーンの天野氏も、別の番組で、この映画を紹介していて「面白い。このポール(宇宙人)が、結構、良いヤツなんだ。」と言っていて、面白そうなので、見に行こう・・と思って見られなかったワケですが・・・。

WOWOWでやってくれました。有難う、WOWOW。で、面白かった!この映画、面白かった!
SF映画のパロディがふんだんに出て来るので、元ネタ知ってた方が面白いかも知れないのだが、見てなくても、宇宙人とヲタ青年2人の友情物語(冷静に考えたら、何だそれ!・笑)として面白い。

アメリカ・イギリス合作映画で、監督はグレッグ・モットーラ。

ギャグやコメディセンスは、イギリス色が強めかも知れない。シュールでアイロニーがあって、パロの仕方が意地悪。(配給が、ユニバーサルなのに、良く、アレやったは・笑) モンティパイソンとか、そうですよね。何か、そんな感じ。ブラックユーモアや下品さ加減もそうだし(^_^;)。

で、イギリス人には申し訳ないが・・・。イギリスって、欧州でも、ぶっちぎりでヲタが多い国だと思うんですが、それは、国民性とか環境とか、そんなので、そうなのかも知れませんが、そして、日本人のヲタで腐女子の姉ちゃんに、言われたかないでしょうが、「イギリス人のヲタって、大体が、こんな感じするよね!」って言う主人公2人で、とても好きでした。2人とも、もっさい(笑)。グレアムは、結構男前なのに、もっさい(笑)。

粗筋を書くと。アメリカで開催される、コミックコンベンション(コミケとSF大会を足して2で割ったような、映画とコミックのヲタイベント)にイギリスから来た、グレアムとクライヴのヲタ青年2人。グレアムはイラストレーターで、クライヴは、小説を出版したコトもある作家。
彼らは、コミックコンベンションに来たついでに、エリア51などを巡るアメリカヲタツアーをやろうと思って、ホテルに泊まるが、手違いで、ホテルはWベッドの部屋を用意されており、カップルに間違えれらる始末。仕方ないので、急遽キャンピングカーを借り、これで、ヲタ巡り(日本風に言えば、聖地巡礼だな・笑)をやろうとしたら、エリア51辺りで、車と衝突!
何と、乗っていたのは「ポール」と名乗る宇宙人。彼は60年前、UFOが墜落。エリア51に収容されるも、そこから脱出して来たのだと言う。宇宙人ポールは言う。「追われているんだ。助けてくれ。俺は、生まれた星に帰りたいだけなんだ。」 グレアムも、クライブも戸惑うが、なし崩し的(笑)に、彼と行動をともにするコトになる。途中、キャンピングカーハウス(キャンピングカーを駐車できる施設)で出会った女の子、ルースも巻き込み、一向は、アメリカ空軍(てか、エリア51からの)追ってから、逃げる、逃げる。
果たして、ポールは、無事、逃げ切り、母国に帰れるのか?

もう、この宇宙人ポールが、ベタにグレイ系の宇宙人なんだ。まず、コレに爆笑。モデルは、所謂宇宙人解剖ビデオに出て来るような宇宙人。
で、この宇宙人。やたら押しが強い。そして、わりと情にあつい。そしてノリが良い。
因みに、“ポール”とは、墜落した時、下敷きになって死んでしまった犬の名前・・らしい。この犬を飼っていたかつての少女も、後半、良い感じで絡んでくる。

ポールは、墜落したUFOから空軍に連れて行かれて、エリア51に収容されるも、自分は「ゲスト」だと思っていた。だから、スティーブン・スピルバーグの映画(E.Tだよ!)に助言したり、色々お手伝いをしていた・・・つもりだった。しかし、空軍側は、そうは思っていなかったらしい。ポールが「生まれた星に帰りたい」と言うと、彼の特殊能力・・死んだ生き物を生き返らせる能力・・・の秘密を解こうと、彼を解剖しようとした。しかし、軍の施設に1人だけ、彼の味方がおり、その彼の助力で逃げられるはずだったのだが、軍が解剖の予定を1日はやめてしまった為、その味方と落ち合えず、彼は1人で、命からがら逃げて来た。

スティーブン・スピルバーグが声で出演しています。E.Tの相談をポールとしてた。「指伸ばして、そこから、光り出したら?」とか、ポールが言ってた(笑)。

グレアムが割とすぐ、ポールと仲良しになるのに、どうにもツンケンしてしまうクライヴ。
凄く好きなシーンで。ルースと言う女の子と、クライヴが良い感じになってしまい、グレアムがムッとする。ポールが「彼女に妬いてるの?」と訊くと、クライヴは「彼女にだけじゃない。」 ポール「僕にも?!」 クライヴ「グレアムは、すぐに君と友達になれたのに・・・。僕は、君のような奴(宇宙人)と会うのが昔からの夢だったのに・・・」 で、ポールが、優しそうな顔で「・・・ううん。君は、良い奴だよ。」って慰める。何て、良い宇宙人なんだ(笑)。
クライヴは、親友を取られちゃったような気持だったんだろうね。「彼と一緒に、2人でアメリカをまわるつもりだったのに。」って言う台詞も出て来る。クライヴは、親友のグレアムと聖地巡礼するのを、凄く楽しみにしてたんだろうなぁ〜。それが、この始末(^_^;)。グレアム、彼女出来ちゃうし。
そういや、やたらゲイのカップルに間違えられる、グレアム&クライブも、イギリス風ギャグかも知れない。エリア51の喫茶店で、クライヴがテンション上がって、パフェ頼んじゃって、パフェに花火つけちゃったモノだから、完全にはしゃいでる、ホモカップルのようで、そこで、ヤンキーに絡まれていた。「イギリスのヲタクのオカマ野郎か」と。
このヤンキーも後ほど、上手いこと再登場する。

前述のエリア51近辺にある喫茶店で、『エイリアンが乗ってます』と言うステッカーを買うも、ポールが乗って来たのではがす(笑)。まさか本当に乗って来るとは思わなかったろうなぁ〜(^_^;)。

ポールにまで、最初、ゲイのカップルだと思われる、クライヴ&グレアム。ポール気を遣って、最初「君たちは・・・その・・うあわわわわわ〜!!?なの?」と訊く(笑)。当然分からないクライヴ。ポールが「うちの星じゃ、そんなの自由だよ。性別なんて関係なし。」って言うのもツボ。ゲイの宇宙人とかいるのか?

また、前述の彼女・・・ルースちゃんも、すげえんだ。バッッリバリのキリスト教信者だったのに、バッリバリ過ぎて、頭かっちかちだったのに、だった反動からか、ポールに出会って、ポールが無理矢理、自分の星の情報をルースの脳内に叩きこんで(ポールは接触で、他人に情報を入れるコトが出来る)、世界観が変わって「私、これから、ばりばり淫行する!」と宣言して、下品極まりない台詞をガンガン吐く女になる(笑)。の割りに、ビッチにならないあたり、彼女の性格の良さなんだろうか?
ルースが「私、ガンガン淫行しても良いの?」って、ポールに訊くのがやたら可笑しい。ビッチな言葉は、使い方が難しいから慣れてから使いなさいって、ポールに諭されるし(笑)。
ルースは、生まれつき片目が悪かったのだが、それをポールは治してあげる。

そして、ポールの表情が豊か。いや、実際いないんだから、人形とCGなんだろうケド、凄く表情豊かな宇宙人。困るし、悲しそうな顔をするし、笑うし。この人、主演男優賞です!私の中で。(男優って書いたが・・・ポールって男なのかな?)

「パンツくらい履けよ」と言われて、ズボンだけ履いてたポールが可愛い。

冒頭。キャンピングカーに乗ってた、クライヴ&グレアムを見て、「ボニー&クライドみたい!」って言う、捜査官2人。そして、このうちのヲタ捜査官が私のお気にりキャラ。どヲタの捜査官。1人優秀な捜査官がいて、ポールたちを追い詰めるが、なるほど!そういうコトか!と最後分かります。映画のパロにもなってるよ。
そして、捜査官は完全にメン・イン・ブラック。ベタにメン・イン・ブラック。あれ、逆に目立つだろうな、メン・イン・ブラック(笑)。

死んだ生き物を生き返らせる力を使い、轢いちゃった鳥を生き返らせるポール。で、それを食うポール(^_^;)。「死んだ鳥なんて、食いたくないだろ?」 

クライヴが、こんな状況なのに、ヲタのお店に「入りたい」って言っちゃうところも好き。「折角来たのに・・・」って。そうだよね。彼ら、イギリスからわざわざ来たのに、この事件に巻き込まれてるんだもの。観光全く出来ないし。
このヲタショップに入ったおかげで、ポールはちょっと助かるんだケド・・・。ポール越しに見えるヨーダの人形にくそワロタ。ポールは本物。ヨーダは人形。

前述の店に行くまでの恰好。ポールにテンガロンハット被せて「コレで、カウボーイの恰好してる子供と歩いてる親子に見えないかな?」 無理あるだろ!ゲイのカップルの親子に見せかけたかったんだろうか?親子なら、ルースちゃんを連れてくれば良かったのに・・と思ったら、ポールに「あとで、ルースと一緒に来て」と指示されていた。そうだよな(^_^;)。

父親に連絡した時のルースの言葉。「私、誘拐なんてされてない。ちょっと口が悪くて、品がなくて、そんな奴らと一緒にいるだけ。」

60年前UFOが庭先に墜落した家に、ポールが向かうところも好きだった。
「逃げてるのに、なんでこんなところへ寄るの?」 「帰るんだったら、どうしても、来なくちゃいけない場所なんだ。」
かつて自分を救ってくれた少女に会いに。少女に60年前持って行っちゃったテディベアを返しに。かつての少女・・今はおばあさん・・は、60年前に「宇宙人を見た。」などと言ったおかげで、変人扱い。最初は「どの面下げて、今更会いに来た。」と言うも、ポールは「もっと早く来たかったケド、来られなかったんだよ。」と。(収容・・と言うか、軟禁されてた・・と言うのは言わない)
で、ここに捜査官襲撃。そして、この家、こっぱ微塵(私、爆笑。ここで、爆発て!(^_^;) 無駄に金使う・笑)。
最後の最後、ポールは「君の人生を滅茶苦茶にしちゃったから、償いたいんだ。」と、その女性を、自分の生まれた惑星に招待する。

最後の最後が、思いっきり、未知との遭遇なんだ。絵面もそうだし。もう、笑った。
しかも、ボスの捜査官、銃を構えて、皆、あわやって時に、UFOが来て、ボス、ハッチの下敷き。思いっきりペッちゃんこ。酷い。酷過ぎる。私、爆笑。(後で、助けてたみたい(^_^;))

終盤「ここからは、命に関わるから1人で行くよ。」と言うポールに、クライヴ、グレアム、ルース、タラ(ポールを助けたかつての少女)一斉に「今まで一緒だったんだから、最後まで一緒に行く!」 普段、毒舌なポールが、ちょっと素直に感激する。

クライヴ撃たれちゃうのだが、撃たれた時の台詞が「お気に入りのTシャツだったのに・・・。」 ポールの生き物を生き返らせる力・・で助かるのだが。但し、人間は別格で、体力が消耗するらしい。

あと、ルースの父親(バリバリのクリスチャン)が、ルースが悪魔(ポールのコト)に誘拐されたと思い、追ってくるのだが、途中、父親が乗った車が爆発して、ルースが心配して「お父さん!」と駆け寄るのに、無事と分かったとたん「あ、大丈夫だは、クソオヤジ!」と言って、ルースがすぐに戻って行ったのにも笑った。しょせん、娘など、彼氏が出来たら、彼氏の元に行ってしまうのです!

この映画、ポールと皆の友情物語でもあり、ポールやルースを挟んだ、クライヴ&グレアムの友情物語でもある。何か、その構図も面白かった。その後、クライヴ&グレアムは、小説を書き、その小説が大ヒット!その小説が・・・・『宇宙人ポール』。最後、小説が出て来て「あ、なるほど!」と。彼は、実体験を書いたんだね(笑)。

お気に入りの映画がまた出来ました。

クライヴとグレアムは、ずっと友達だし、もう、きっと会えないだろうケド、ポールともずっと友達なんだろうね。


日本上映時の宣伝映像がコレ。
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