幽霊が出るというホテルに泊まり、その感想を本にすることを仕事にしているマイク。
彼は神も霊も信じないから恐怖を感じることはなかった。
あるとき、ドルフィンホテルの1408号室が呪われているという話を聞き、そこに泊まろうと決める。
しかしホテルに行ってみると、支配人は1408号室に泊めさせることを頑なに拒む。
この泊まりたいマイクと泊めさせないとする支配人のやりとりがその後の期待感を大きくしてくれる。
マイクも1408号室に何があったのかを調べていた。
お互いに死亡人数を確認し合っていくのだが、その数が徐々に増えてゆき、最後にはマイクさへもしらなかった人数にまで膨れ上がる。
そして今まで死亡した現場の写真を見せ、確実にやってくる呪いを予感させる。
部屋にはいるマイク。
最初はなんの変哲もない部屋なのだが、徐々に怪奇現象が起こってくる。
マイクも冷静を保とうと、神経がおかしくなっているんだ、支配人にもらったスコッチに薬が
入っているんだと言い聞かせてゆくが、ついに耐えられなくなったマイクは降参。
慌てて部屋を出ようとするが、扉が開かず取っ手が壊れてしまう。
そしてデジタル時計が60:00を表し、カウントダウンがはじまってゆく。
ここに泊まったものは一時間耐え切れたものはいない。
こうして地獄の一時間が幕をあける。
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どんどん追い詰められていくマイクが実におもしろい。
今度どうなってゆくのがびくびくと楽しみになっていく。
読める展開があるのだが、その読める展開になったあとにもさらに続きがあり、満足感がある。
ネタバレになるが、部屋から出られて生活していくことになるのだが、実はそれこそが夢で、部屋にいるという現実への戻り方がおもしろい。
周りにいる人間が周りの壁などを次々と壊してゆき、部屋があらわれるのだ。
また、死んだ娘を抱きしめるシーン。
現実実のあるような演出。
そしてぐったりする娘、くだけちる娘。
これは非情だ。
現実と霊的なものが混じり合い、霊だと思わせておいて現実だったり、色々楽しいことをしてくれる。
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