30日のトピックス-その２

「ブラボー！ブラボー！ブラボー！」と何回も心の中で叫んでしまいました！観光客向けですが、本当に素晴らしかったアンナ教会のバロックコンサートです。


演奏もよかったのですが、何と言っても音がいい！透明で明瞭で心地よい響き！こんなサウンドを自分のオーディオから出してみたい！そんなことをひしひしと感じさせるコンサートでした。

編成は弦楽四重奏とソロヴァイオリンだけです。ですが、この編成でヴィバルディの四季も、バッハのG線上のアリアも演奏してしまうのです。編成が小さくても教会の音響です。音楽のスケール感にまったく不足はありませんでした。そして、小編成ですから音が揃います。こんなにも透明に、こんなにも明瞭に、それでいてとけてしまいそうな心地よい響きです。「ああ、幸せだな〜」そんなことをつぶやきたくなりました。


観光客が来ているので、1楽章が終わっただけでも拍手がわきます。ですが、曲のあらかたを知っている自分でも拍手をしたくなりました。特にすごかったのが四季の夏の第1楽章と第3楽章です。これほどまでにスピード感と抑揚のある夏は聴いたことがありません。そして冬の第1楽章です。冒頭の通奏低音も弦楽器で奏でられました。「どうやってこの音を出しているんだろう？」そんなことを感じさせる演奏でした。

今日の音楽会で、また目指すべき指標が出来てしまいました。「どうやって料理しよう？」そんなことが頭の中をぐるぐると回っています。