mixiユーザー(id:2230648)

2012年11月26日20:38

35 view

2012年11月・連休旅行3

☆ 門司港レトロ・焼きカレー(2012年11月25日(日))

昨晩は,福岡市内の櫛田神社入り口で知り合いと待ち合わせ。
少し早く行ってお参りしようと思ってたら,何かイベントをやっていたようでチケット購入がどうとかいう案内放送がかかっていたので,参拝は取りやめた。
この神社の御祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)と大幡主大神(おおはたぬしおおかみ)と書いてあったけど,大幡主ってあまりきいたことないなぁ。
「櫛田神社」というくらいだから,櫛名田比売(くしなだひめ。ヤマタノオロチの生け贄にされそうになっていたところをスサノオノミコトに助けられ,のちにスサノオの奥さんになった女性)ゆかりの神社ではあるのだろうけど。

知り合いは,ちょっとした都合で15分ほど遅れてきた。
まずはもつ鍋,そして河岸を変えて居酒屋で飲んで,宿に帰りついたのは23時半頃。
そのままベッドに倒れ込み。
早朝に目覚めてから,例によってPCのふたを開いてパコパコとキーボードを打つ。

ホテルの朝食は洋食の軽バイキングで,パンが嫌いでないものの米飯の方がもっと好きという私にとっては,ちょっと物足りない感じもする朝ごはんだった。
まあ,昨晩はさんざん呑んで食ったのだから,今朝は軽く済ますというのも健康的で良いかもしれない。
ホテルには温泉大浴場があるので,朝風呂を浴びて,さて,出発。

※ 大浴場には仰向けに寝転がって湯に浸かれる「寝湯」があったのだけれど,私がその寝湯に入るとポッコリと出たおなかが水面上に出てしまって,少し恥ずかしかった。

実は,今日は夜に埼玉の我が魔窟に帰り着くことにしている。
それで,九州北部のこの地で何をして遊ぼうかと考えていて,ふと思ったのが
「門司港には2回ほど行っているけど,まだ,門司港名物『焼きカレー』を食べたことがない」
ということ。
それで,今日は門司港に行ってみることにして,ついでに,関門海峡ミュージアムものぞいてみることにした。

荷物をコインロッカーに放り込んでから,さて,地下鉄と新幹線と在来線を乗りついで,門司港レトロへ。
新幹線には発車時刻ギリギリに乗りこんだのだけれど,博多に到着する在来線特急が遅れていてそれと接続を取るとかいうことで,発車が5分ほども遅れただろうか。
それでも,小倉で無事に在来線に乗り換えることができて,12時10分頃に門司港駅に着いた。

さて,門司港名物・焼きカレー。
基本は,カレーライスにチーズをトッピングしてからオーブンで焼き上げたもの。
カレー味のドリアみたいなものだと思っていただければ,そう外れてはいないだろう。
それを,お店ごとにいろいろと工夫しているようだ。

とりあえず,「BEAR FRUITS(ベアーフルーツ)」というお店に行ってみた。
女優の上戸彩さんがテレビ番組で,地球が滅亡するという人生最後の日に食べたい料理としてこの店の「スーパー焼きカレー」を紹介したとのこと。
それと,門司港焼きカレー倶楽部・門司みなとまち倶楽部主催の「第1回門司港焼きカレーフェアスタンプラリー」にて第1位を獲得している。
そういうカレーなら,食べてみて損はないだろうと思ったのだ。

店の前には,お客さんが何組か順番待ちをしている。
元来私は食べ物屋で行列するのは好きではないのだが,まあ,ここは仕方がなかろうということで,順番待ち名簿に名前を記入して,店の前のベンチに座り込んだ。

待つこと,約18分。
まあ,小さなお店なのに人気店で,接客態度も悪くないし,待つために座る場所も用意されていたから,待たされてもそれほど不愉快ではなかった。

店内に通されたら,1人客は私だけ。
他はみんな男女カップルか,女性2人組・3人組ばかり。
確かに,門司港レトロはデートコースなのだろし,このお店は上戸彩さん御用達なのだから,私のような中年男性1人客なんぞは寄り付かないのだろう。
そうそう,さすがは大陸への入り口門司港,韓国人のカップルが私の隣のテーブルで焼きカレーを食べていた。

私が注文したのは,スーパー焼きカレーのSセット。
スーパー焼きカレー・サラダ・スープ・ラッシー(マンゴーorグァバ)。
ラッシーはグァバを選択した。

まずはグァバラッシーが出てきて,それからスープとサラダが出てきた。
スープは卵入りコンソメスープだろうか。
そうこうするうちに,スーパー焼きカレーの登場。
ここBEAR FRUITSのスーパー焼きカレーは,チーズの下に卵が入っていて,これをよく混ぜて食するのが正統な食べ方であるそうな。

で,普通においしくいただきました。
B級グルメの常で,感動するようなおいしさとまでは行かないけれど,この門司で育った人にとってはこのカレーはソウルフードであるかもしれないと思った。
ただ,前述したように,門司港の焼きカレーは店ごとに工夫しているので,この「BEAR FRUITS」のカレーだけで評価してしまうのはアンフェアであるだろう。
あともう1軒くらい,どこかで焼きカレーを食べてみようか。


☆ 関門海峡ミュージアム(11月25日(日))

とはいうものの,もう若くはない私としては,立て続けにもう1皿のカレーを食べるのは難しそう。

そこで,腹ごなしがてら,まだ行ったことのなかった関門海峡ミュージアム(愛称:海峡ドラマシップ)に行ってみることにした。

この建物の1階には「海峡レトロ通り」と銘打って,大正期の門司の町並みが再現されている。
そのあたりをひととおり歩いてから,2階の受付を経由して3〜4階の有料展示ゾーンへ。
3階は,源平壇ノ浦の合戦・巌流島の決闘・馬関戦争(4カ国艦隊下関砲撃事件)といった,関門海峡周辺での歴史ドラマを人形アートで再現した「海峡歴史回廊」。
4階は,現在の関門海峡の姿を見て,そして学ぶことが出来る「リアルタイム関門海峡」。
どれもそれなりに面白かった。

ただ,3階の「海峡歴史回廊」の展示で,幕末に関門海峡を通行するヨーロッパ商船を長州藩が砲撃し,米英仏蘭の艦隊から報復攻撃を受けた事件を,何の説明もなく「馬関戦争」と表記するのは,現在の社会科教育を受けてきた者に対してちょっと不親切なような気がした。
ちなみに,長州藩によるこの攘夷行動は,中学高校の教科書では一般に「下関事件」「下関戦争」等と表記されているように思う。

そうやって3階・4階と登ってきて,さらに展望エリアのある5階にあがってみた。
海峡ドラマシップの建物のすぐ脇に,大きな客船が停泊している。
船首の横にOCEAN DREAMという文字があったけど,それよりもデカデカと,船体の土手っ腹にPEACE BOATと表示されている。
なるほど,彼の有名な,世界各地での市民交流を掲げるNGO「ピースボート」のチャーター船でありますか。
http://www.pbcruise.jp/cruiseList/ship/images/OD_L.jpg

館内には,関門海峡を「美しい海峡」と表する説明が多く見られた。
正直言って,関門海峡が「美しい」かどうかはよく分からないけど,視野の隅に関門橋を入れつつ,海上を往き交う貨物船と,対岸に下関の市街を見渡すこの展望は,壮観な景色だと思った。

そういえば,我が国の貿易量に占める海運の割合がどのくらいだと思うかというアンケートに対して,「ほぼ100%」と正解できたのはわずか3%程度にとどまっていたという。
http://www.jpmac.or.jp/information/?id=107 「海に関する国民意識調査(2010)」)
日本という国の経済が貿易に基軸をおいており,その貿易が海運によって成り立っているのだから,関門海峡はもちろんのこと世界各地での海運の安定と安全は我が国の経済に重要な影響をもたらす。
改めて,そのことを思った。

5階には展望エリアの他に,「海峡ふくステージ」というレストランがあった。
ここにも「海峡焼きカレー(海鮮入り)」という焼きカレーがあるらしい。
そろそろ15時,先ほどの「BEAR FRUITS」のスーパー焼きカレーからしばらく時間も経って腹具合も落ち着いてきたところだし,2軒目の焼きカレーはここにしてみることにした。

こちらの焼きカレーは,小さな陶製の片手鍋が火にかけられた状態で出てきた。
3〜4分ほどして焦げた匂いがしてきたら火を消すように,との指示だったのでしばらく待ってみたけど,そういう匂いはあまりしてこない。
ただ,火を点けたままにしておくのもいかがなものかと思ったので,適当なところでランプにふたをした。

トレーの上には,片手鍋の他に平らな取り皿が用意されている。
片手鍋の上で混ぜ混ぜしたカレーライスを,この取り皿に取り分けて食べるということのようだ。
たしかにこうすると,カレーライスを適度に冷ますことが出来て,合理的だ。

「海鮮入り」っていうから,関門海峡名産のふぐでも入っているかな,と思ったのだけど,ふくのフライではなくえびフライがトッピングされていた。
他にも何かの海鮮が入っていたのだろうか。
私には分からなかった。

2軒で焼きカレーを食した感想。
要するに,チーズカレードリアであって,それ以上に変わったものではない。
ただ,相応に美味しかった。
たしか,クラフトビールのビアレストラン「門司港地ビール工房」でも「激熱 鉄板焼きカレー」というのがあるそうだから,次回はそれを食べに来よう。


☆ 西鉄高速バス・福岡空港線(11月25日(日))
小倉駅前1653−1814福岡空港

さて,そろそろ福岡に戻らなくては。
午前中は博多から小倉まで新幹線で来たけれど,戻りも同じルートというのでは芸がない。
そこで,携帯電話から少し検索してみて,小倉から福岡空港までの高速バスがあるのを発見した。
空港に行く場合のバスというのは渋滞の危険性があってちょっと怖いのだけれど,今日については時間の余裕がかなりあるから,大丈夫だろう。
というわけで,小倉からバスに乗ることにした。

ええと。
九州までの往路の交通機関が飛行機だったのだから,鉄道ファンならば復路は新幹線によるべきではないか,とのご意見もあるだろう。
ただ,私は,往路の交通機関がLCCだったので復路の交通機関をちょっと贅沢な飛行機にして,両者を比べてみようと思ったのだ。

ちなみに,行きのエアアジアは,旅行代金+事前座席指定料金+支払い手数料で1万3730円だった。
「格安航空会社」という割には「格安」というほどの印象はないけれども,まあ,たしかに安いのだろう。
それで,帰りは思い切って豪華に帰ってみることにして,全日空のプレミアムクラス(ファーストクラスみたいなものか)での航空券を購入した。
こちらは,特割で確保したので3万1570円。
格安航空会社の2.3倍の費用を払って,さて,その費用に見合う満足の提供を受けることが出来るか。
全日空さんの,お手並み拝見。

小倉駅で,高速バスのバス停の場所を確かめてから,すぐそばの「コレット小倉」という商業施設に入った。
トイレを借りるため(^^;。
それで,エレベーターで上の方の階に行ってトイレを借りてから,エスカレーターで1階に下りようとして,ちょっと驚いた。
おや,ここのエスカレーター,カーブしてる。
あとで調べたところでは,曲線型エスカレーターは横浜ランドマークタワーなど既にいくつもあるようだが,恥ずかしながら,私が見たのはこの「コレット小倉」のものが初めてだった。
ちょっとワクワクした。
(札幌新千歳空港にも曲線型エスカレーターがあるということになっているようだが,私はまだ見たことがない。)

小倉駅にやってきた高速バスには,左側最前列に「予約席」という札が置いてあったので,残念ながらその全面展望席に座ることは出来なかった。
運転台のすぐ後ろは荷物置き場になっていて座席はない。
というわけで,左側の前から2番目の席に陣取った。

バスは北九州都市高速−九州自動車道を快調にとばしていく。
しかし,若宮ICバス停を通過して,次は終点福岡空港だ,という段になって。
なんと,事故渋滞が発生している。
まあ,にっちもさっちも動かないというようなひどい渋滞でないのが救いではあるが。
それで結局,バスは定刻より10分ほど遅れて福岡空港に到着した。


☆ 全日本空輸・272便(11月25日(日))
福岡2055−2230東京(羽田)

実は,今朝方に1回,この空港に来てコインロッカーに荷物を放り込んでいる。
こういうとき,市街地ど真ん中にある福岡空港は非常に便利だ。

それで,コインロッカーから荷物を取り出して,有料ラウンジへ向かった。
私はUFJのゴールドカードを持っているので,大抵のエアポートラウンジを無料で利用できる。
(というか,エアポートラウンジの利用権を確保するためにゴールドカードを取得した言った方が適切か)

それで,ラウンジのデスクを確保して,携帯を充電しつつパソコンのふたを開いてまたもパコパコとキーボードを打つ。
ここではAC電源が確保されているから,バッテリー切れを心配する必要がなくてありがたい。

2杯目のコーヒーを取りに行ったあたりで,携帯に全日空からメールが届いた。
ANA東京行き272便は,使用機材到着の遅れにより,出発時刻が10分遅れて21時05分に変更になるという。
おやおや,今回の旅行は,何かと「遅れ」にご縁があるなぁ。
初日の出発が遅れ(これは自己都合),成田発福岡行きの飛行機は福岡到着が遅れ,由布院行きの高速バスは出発・到着ともに遅れ,呑み会の待ち合わせには知り合いが遅れてきて,門司港へ行くときの新幹線は在来線特急との接続のため5分遅れで発車,小倉発福岡空港行き高速バスは渋滞の影響で10分遅れの到着,そして最後に福岡発羽田行きの飛行機も定刻より遅れる(^^;。

3杯目のコーヒーを飲み干してから,20時頃に保安検査場のゲートをくぐって搭乗待合室に入った。
そこでまたパソコンのふたを開けてパコパコやっていたら,再びの案内放送。
なんと,出発時刻はさらに5分遅れて21時10分になるという。
やれやれ。

「混雑緩和のため,この後の21時30分発の便に変更してくれる人3名を募集,変更してくれたら1万円もしくは7500マイルを進呈」という案内放送が入った。
一瞬,どうしようかと考えたのだけど,ほとんど待ちかまえていたかのように数名が搭乗口カウンターに殺到して行ったから,私が割り込む余地などほとんどなかった。

20時55分頃に搭乗開始。
混雑緩和のため優先搭乗にご協力を,とのことだったので,プレミアムクラスを確保している私は遠慮なく優先搭乗させてもらった。
機材は,国内線では今や珍しくなってしまったB747−400ジャンボジェット。
座席番号は3K。
きつくて汚くて危険な座席はイヤだな,等と馬鹿なことを考えつつ,座席にたどり着き,パソコンとイヤホンを取り出してから荷物を頭上の棚に上げようとしたら,おや,すでに3Kの頭上の棚は他の客の荷物でいっぱいになっている。
少しムッとしながら荷物を足元の前席下に半ば押し込んでいたところに,フライトアテンダントのおねーさんが挨拶に来た。
「本日はプレミアムクラスにご搭乗いただき誠に有り難うございます」
プレミアムクラスだと,こういうところでご丁寧な扱いを受けられるわけだ。

「お荷物を上の棚にお入れしましょうか」
「うん,でも,上の棚はいっぱいになっちゃってるみたいですよ」
それでしばらく,スッチーさんは他の空きスペースを探して。私の1つ後ろの席の頭上にある棚に,荷物を突っ込んでくれた。
「じゃ,この上着も一緒に突っ込んでもらえますか」
「上着は,こちらのコートかけにお預かりいたしましょう。着陸態勢に入る直前に,お返しいたします」
それで,ジャケットも遠慮なく預かってもらった。

LCCだと機内オーディオサービスはないけれど,普通の飛行機便にはオーディオサービスがある。
私はいつも落語の番組を聴くことにしているので,早速「全日空寄席」にチャンネルを合わせた。
今回の噺は金原亭馬吉「紙入れ」と金原亭馬生「井戸の茶碗」。
「紙入れ」は間男の噺だけど,間男の噺としては私は「風呂敷」のほうが好きかな。
「井戸の茶碗」は,先月も柳家三三の定例独演会で聴いた。
馬生と三三とでは馬生のほうがよっぽど格上のはずなんだけど,私には三三の「井戸の茶碗」のほうがよっぽど上手く思えた。
馬生の噺だと,くず屋の清兵衛さんは若くて元気で45〜6歳には聞こえないし,浪人の千代田卜斎(ちよだ・ぼくさい)先生もあまり苦労しているようには聞こえないし,細川家家臣の高木様も26〜7歳のお侍にしては落ち着きがなくて元気が良すぎるし。
金原亭馬生は東京落語の実力派ということになっているようだけど,どちらかというとあの顔で人気を保っているんじゃないか,という気がした。

結局,「全日空寄席」を聴くのは途中でやめて,1970年代のフォークソングを流しているチャンネルに切り替えた。
「秋止符」「冬が来る前に」「『いちご白書』をもう一度」「なごり雪」
どれも,なつかしい。

結局,飛行機は22時45分頃に,羽田空港第2ターミナルに到着した。


☆ 終わりに(11月25日(日))

さて,羽田から我が魔窟まで,どうやって帰ろうか。
自宅最寄りまで行く空港バスは,既に最終が出てしまっている。
順当に行けば,京急線−都営地下鉄浅草線−東武スカイツリーラインと乗り継ぐのだろう。
しかし,到着ロビーを出た段階では既に23時になりつつあり,下手をすると,押上での東武線最終電車への乗り継ぎをやり損なう可能性がある。
それでふと思いついて,北千住行きの空港バスに乗ることにした。
バスは23時30分に空港を出て,定刻であれば北千住駅に0時10分に着く。
北千住からの最終電車は0時26分発だから,まあ,大丈夫だろう。

結局,バスは0時05分頃に北千住に着いた。
ここでは,遅れはなかった。
良かった良かった(^^)。


0 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2012年11月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930