mixiユーザー(id:19500344)

2012年11月14日22:39

124 view

ようこそ熊野へ

フォト


相方の昔の会社の先輩女性のWさん(65歳)とその友人のFさん(75歳)が熊野古道を歩きたいということで熊野に来た。11日の夜遅くに勝浦に着いたのでその日は駅前の民宿に泊まった。

12日の朝9時に民宿に迎えに行ってまずは那智山から案内した。大門坂で相方と二人を降ろして、私は那智の滝前の駐車場に車を止めて、大門坂を下った。下のほうで三人と一緒になってまた大門坂を登って、那智大社、青岸渡寺、那智の滝と歩く。

那智の滝に近づくと大きな音がする。滝の音ではない。
近づくと、去年の台風災害の復旧工事が行われていた。滝の下まで工事のための鉄板の道が作られていてびっくりした。災害直後、滝の下に倒れた木を撤去するのに、重機を使わないで欲しいという話を聞いていたからだ。結局は重機を使わないと災害の復旧はできないのだ。御神体だから、聖域だからではすまされないのだ。滝から流れる那智川流域の人たちは今でも大雨になると避難勧告がが出されるのだ。
それでも、昨日の大雨のせいで那智の滝は水量が増して豪快だった。

それから潮岬に行く。真っ青な海に白い波が砕けて見事な眺めだった。南紀の海はどこもいいが、やっぱり本州最南端潮岬の海は格別だと思う。

その日はうちに泊まってもらった。串本で魚を買ったが、二人はうちの野菜料理をおいしいといっぱい食べて魚にはほとんど手をつけなかった。
里芋、大根、人参、ごぼう、ネギが入った豚汁。サツマイモ、ごぼう、春菊の天ぷら。カブと春菊のサラダ。
今のうちの畑にある野菜のオンパレードだ。
さらにお隣のSさんがくれた手作りのコンニャクの刺身は二人には初めてのものだった。

13日は熊野古道の中辺路を滝尻から高原まで歩く。普通は2時間のコースをゆっくりと歩いて2時間半かかった。滝尻からの登りは熊野古道では最もきつい山道だ。
Wさんは山歩きの経験はほとんどない。前日の那智山では余計な荷物が多かったからと荷物を軽くしたら調子よく歩いていた。
Fさんは月に1回くらいツアー登山をしているそうだが、この日は調子が悪そうだった。後になって、足を少しくじいていたということがわかった。

中辺路は国道沿いの紅葉もきれいだった。古道沿いの木々も緑の中の紅葉、黄葉がきれいだった。
私は今まで二回中辺路を歩いたが、どちらも冬だったので、紅葉の季節は初めてだった。全体には常緑樹が多いが、その間に出てくる落葉樹の黄色や赤が目を引いた。

高原には予定より少し遅れて1時に着いた。「霧の郷 高原」は宿泊施設や温泉もあるが、ランチも評判だ。
ここからは栗栖川のバス停まで30分ほど下って、バスで車を止めた滝尻に戻る予定だった。だが、そうすると急いで昼食を食べないといけない時間だった。Fさんの調子を見ると、早く下るのは無理そうだった。そこで、私が一人でバスで滝尻に戻って車で高原まで迎えに来ることにした。

途中で相方とWさんは熊野古道のシンボル的な牛馬童子から近露まで歩いた。私とFさんは、車で近露まで迎えに行った。

帰りは本宮の湯の峰温泉に入る。素朴な公衆浴場は250円と格安だった。シャンプーや石鹸もないし、休憩所もない。だが、熱めのお湯は気持ちよかった。若い人や子供ならもっといろいろな設備が整った温泉がいいだろうが、我々には設備よりも泉質がいい温泉のほうがうれしい。

新宮で夕飯を食べてから二人をホテルに送った。翌日新宮始発の早朝の特急で帰る二人は新宮駅前のビジネスホテルを予約していたのだ。

予想以上にお天気に恵まれた二日間、遠路来ていただいたお二人は秋の熊野を満喫してくれたようだ。私たちもそれに便乗して熊野の秋を楽しめた。

しかし・・・初対面の年上の女性をもてなした私は今日は完全にダウン。初めて気疲れというものを経験したようだ。

フォト


フォト


フォト



3 18

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する