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2012年10月15日22:23

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中央アルプス 越百山から空木岳へー2

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10月12日

越百山でのご来光を目指して5時前に小屋を出た。
ガイドブックによって山頂までのコースは40分から1時間と幅がある。間に合うかと気がせく。
山頂に着くとまだ日は出ていない。光が差す方を見ると南アルプスの白峰三山のあたりから昇りそうだ。
しばらくして農鳥岳の上から朝日が顔を出した。久しぶりに見る山頂からのご来光だ。
何故かご来光には間に合わなかった相方も登ってくる。

御嶽山が近い。南アルプスは鋸岳を従えた甲斐駒、仙丈、北岳、塩見、赤石、悪沢、聖などの山並みがくっきりと見える。塩見岳の後ろには富士山が見えた。そして、これから歩く南駒ヶ岳、空木岳への稜線。

越百山を下って仙涯嶺に登る。花崗岩の岩山だ。鳳凰三山や燕岳に雰囲気が似ている。

岩場を慎重に下って南駒ヶ岳の登りにかかる。けっこう急な登りだ。
先に上った相方が休んでいた。三角点はあるが山頂はまだ先のようだ。一休みしてからもう一登りで南駒ヶ岳の山頂に着いた。
この山は深田久弥氏が空木岳とどちらを百名山にしようか迷った山らしい。だが、「空木岳」と「南駒ヶ岳」だ。名前で負けたらしい。
それでも仙涯嶺から見た山容はどっしりとしていてごつごつした岩が特徴的な素晴らしい山だ。山頂からの展望も申し分ない。
もし、名前が逆だったらこの山が百名山になったのだろうか。

赤椰岳を下っていよいよ最後の登り、空木岳を目指す。
午後1時に山頂に着いた。
この山も風格がある。
今日歩いてきた越百山からの稜線を振り返る。
そして先には木曽駒への稜線が続いている。私はまだ檜尾岳と空木岳の間の道がつながっていない。やっぱり今度は木曽駒から空木岳を歩きたいと思った。

人気の百名山の山だが、平日とあって誰もいなかった。いや、今回ここまで誰とも会わなかった。
山頂直下には今日泊まる予定の駒峰ヒュッテがある。
下り始めると、一人の登山者が駒峰ヒュッテのほうから登ってきた。日帰りの登山者だった。

駒峰ヒュッテは入り口の土間だけが開放されていた。4〜5人は泊まれるだろう。二人には十分な広さだった。金曜日の今日は他に泊り客はいなかったが、明日なら何人か泊まるだろう。

早めの夕飯がすむと相方はシュラフに入って寝息を立て始めた。まだ5時過ぎだ。外を見ると、西の空の雲が色づいていた。今の時期なら日の入りはそう遅くないだろう。日の出が5時42分頃だということは、お彼岸を過ぎて夜のほうが昼よりも長くなった今なら日の入りは5時20分よりも前だろうと想像できた。まだ間に合うかも知れない。急いで山頂に向かった。

まだ太陽は沈んではいなかった。西の空は金色に輝いていた。
やがて日が沈むと、空の色は赤く染まっていった。

暗いうちに山頂に登って日の出を見ることは何度もあるが、早く寝る山で日の入りを見ることはめったにない。山頂直下の小屋泊まりならではのことだ。
小屋に戻ると相方はすっかり寝入っていた。

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