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2012年10月09日16:12

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5、お姉ちゃんを返せ!

制服姿で、テロリンに指示された、幼女と言って良さそうな少女に歩み寄った、テロリンの部下のテレパシー能力者・江戸川警視は、その女の子に、「お姉ちゃんを返せ!」と言われて驚いたが、女の子の心を読んで、納得したり、新たな驚きを感じたり、した。
「この女、鹿と一緒に居て、その後、お姉ちゃんと一緒に居た奴の、匂いがする。お姉ちゃんをさらった奴の仲間に違いない。」
(へえ、さすがは狼、鼻が利くなあ。そう言えば、この制服を着てテロリンと会ったことがあったけど、もう三日前だぞ。濃密な肉体的接触は、一週間はしていないし)
「この女、締めあげて、お姉ちゃんの居所を吐かせてやる!」
えっ!?と思って、江戸川警視が飛びすさる。
第一撃をかわされた狼幼女は、二度、三度、と江戸川警視に飛びかかろうとし、そのたびにかわされて、流石に、不審に思って攻撃を止めた。

(ふう、危ない危ない。ウルトラアドレナリン、注射してなかったら、いくら心が読めても、捕まってたな。
これ注射しているから、あたしも、百メートル九秒台で走れるし、バーベルも300�垓瓩�持ち上げられるんだけど、この子、明らかに、今のあたしより強い。)

「どうかなされましたか?」と声をかけて、二人の私服警官が近づいて来た。
制服の女性警察官が幼女と戯れているのを不審に思って近づいて来た、雑踏見回りの、渋谷署員だ。声をかける直前に階級章に気がついて、敬語になったのだ。
「当務、ご苦労様です。警視庁の江戸川です。このお子様が、お姉様とはぐれてしまったそうで…」本庁の警視殿、しかもまだ30歳になっていないように見える女性が何で一人で街中を歩いているのか?という二人の疑心を、何と誤魔化そうかと思っていると…
「あっ!お姉ちゃん!」
狼幼女が、江戸川警視の背後を見て、言った。
振り返ると、セーラー服姿の少女が立っている。「ごめんね、はぐれちゃって。お巡りさん、どうもすみませんでした。妹からちょっと目を離したすきにはぐれてしまって」狼コギャルは、江戸川警視に頭を下げたが、「ん?この女、テロリンの匂いがする」
(やっぱり気づかれたか)
「お巡りさん、ありがとうございました」狼幼女も頭を下げ、二人は手をつないで雑踏の中へ消えた。
これにて一件落着。



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