■山行概要
◆【嬬恋】
浦倉山(2091m)
◆2012/7/7(土)〜2012/7/8(日)、曇りのち大雨
◆日程は1泊2日だが、山自体は日帰りのトレッキング
所要時間4:30(コースタイム不明)、累積標高差631m、歩行距離ピストンで約8.4km
「富士登山に向けたトレーニング」(自分で勝手にそう思っているだけ)の第3段。テーマは「悪天候を経験してみよう」です(自分で勝手にそう思っているだけ)。というのはウソで、今回は2月の金時山以降久々のうけもち登山部「大人の遠足」です。
まあ結果的に凄まじい悪天候を経験、レインウェアの性能試験も出来たので個人的にはかなりの成果あり、な山行だったわけですが。
話は戻ります。昨年の11月に湯の丸山に行きました。が、これは当初予定していた四阿山が震災の影響でゴンドラが動いておらず、時間的制約からの代替案だったわけです。で今回再び四阿山に行こう、ってことになったのですが、何とゴンドラが動くのは次の週からじゃありませんか！で、時間的に四阿山登頂は難しいが、途中の浦倉までは行けるんじゃねえ？ってことで今回の運びとなりました。
朝の集合や途中のルート、配車なんかは宿泊場所が同じなので昨年11月の湯の丸山山行と全く同じです。唯一の違いは買出し(酒類)を地元で済ませて行ったことくらいですかね。
朝、西台に車で行き、そこで乗り換え。成増でメンバーを拾い、三芳SAにて他の車と合流。道の駅「雷電胡桃の里」にて昼食とか水なんかを調達し、一路スキー場「パルコール嬬恋」へ。途中、湯の丸山登山口となっている地蔵峠を通過。昨年来た時はシーズンオフのため人っ子一人いないホラー映画のゴーストタウン状態だったのに、今回はホテルも店も開いてて、屋台も出てるしリフトも動いているしで、かなりの賑わい。
自分の乗った車(ステップワゴン)は買出しの酒が満載のため坂道登らない。とにかく尋常じゃない酒の量(もうワインとかケース買いなので)で、酒屋さんの配達トラック状態。ホントに車が動かないので、もう1台(ボクシー)に人を1人移動。そうこうしているうちにパルコール嬬恋の駐車場に到着。ガスで何も見えない。ゴンドラが動く来週までは、ホテルも店も営業していないようで、これまた昨年の地蔵峠のような不気味な様相。しかもガスが凄く、イメージ的には映画の「ミスト」みたいな感じ。人もうちら以外誰もいないのです。駐車場も1台も留まってないし。
今回の山行は12人のパーティーですが、ここパルコール嬬恋の駐車場にいるのは10名。残り2名は実は別行動をしており、早朝から別ルート(菅平牧場の方から登るルート)で四阿山に登っており、夕方宿で合流する手はず。まあ、この2人(自分は勝手にSクラスの人と呼んでるのですが)は毎週のように北アルプス行ったりとかしてるレベルで昨年の湯の丸の時もトレイルランとかする健脚な方々なので、放っておきましょう。あまりにもレベルが違い過ぎるので。
さて12:15、装備を整えて出発です。自分は4月の高尾の経験から、今回は事前にゲイターを装着して出発。雨が降らなくても、昨日までの雨のせいで登山道はびちょびちょのはずですからね。今回初出動です、ゴアテックスのロングゲイター。
ゲレンデを登り、途中右に折れた所をしばらく進むと登山道入口が見えてきます。ここまで駐車場からはちょうど15分。鬱蒼と茂る樹木にガスが相まって、幻想的というか何と言うか、黄泉の国に来ましたよ的な雰囲気。勾配がきつくなり高温多湿のせいで全身から汗が噴き出してくる。泥濘を歩くこと30分、野地平の分岐点に到着。ここでパーティーは2つに分かれます。野地平の湿原周回コース(10km)組と浦倉山登山組です。自分はもちろん浦倉組、だーたかさんも一緒ですよ。来週は富士山だし、せっかく山に来たのだからピークは極めたいし、悪天候ならなおさらそれも経験しておきたいし。
13:20、野地平分岐を左に折れ、浦倉山アタック組出発。が、早くも難所！と言うわけではないのだが、えーと、何だ。道が。ありません！登山道が完全に川になってる。もうね、川です川。上から雨水が登山道に集まり、川のごとくジャージャーと流れてきよる。しかたないので、川の縁をポールで熊笹を掻き分けながら進む。何にもない開けた登山道でなぜか藪漕ぎ状態。それでも池のような場所に何度も出くわし、進路を阻まれる。上から流れてきた葉っぱや枝が堆積しているため、ポールで慎重に水深を計りながら、靴が水没しない深さを選んでゆっくりと進む。
しかし全てを避け切れるわけではなく、最終的にメンバー3人とも靴が水没。やっかいなことにゴアテックスは水は通さず蒸気は通す素材のため、靴の中に入った水が外に染み出すことはない。したがって一度靴が水没すると、ずっと靴の中で水がガポガポ言ってる状態となってしまうのだ。
そして木道。腐ってる。木が腐って崩れており、固定用のボルトだけがニョキニョキと飛び出してる。これは危ない。転んで頭とかボルトに打ったら大怪我じゃ済まないかも。だって5〜10cmくらい露出してるボルトが何本もあるよ！
木道を過ぎると段々と勾配がきつくなってくる。ここで時間を見ると、標準コースタイムの半分を過ぎたのに、トレイル上はまだ3分の1しか来ていない。さて、どうしたものか。３名で協議の結果、取り合えずはこのまま進み、雨が降り始めたタイミングで即引き返すことに。
山の上の方に行くと、先に降った雨はもう下に流れ落ちてしまったらしく、ようやく登山道を蛇行しないで歩けるようになる。だんだん虫が多くなってきた。そんなこんなで14:30、浦倉山に登頂！
その�△紡海�・・・。
■写真解説
�．殴譽鵐馬討�ら登山道に入るところ。樹木が鬱蒼と茂っており、今にも雨が降り出しそうな天気で湿度が極めて高い。
�¬鄰亙燭諒�岐点。ガスってて何も見えない。足元もさっきまでの雨のため、ぬかるみというか水田のような状態。ここから左に折れ浦倉山に登ったのは3人。残りは皆野地平を周回するルートへ。なお四阿山登頂チームは全くの別行動のため、ここにはいない。
�１坐匯鎧劃困砲董�頂上の証。とはいえ、そうとうしょぼい。まあ最初から期待はしていなかったが、パルコールと四阿山を結ぶルートの単なる中間点、って感じ。とにかく虫が沸くタイミングにぶつかったらしく、とても長居は無理。座る場所もないし、口空けると虫が入ってくるくらいひどい。10分程度で退散。
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