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2012年08月30日07:20

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2012年夏休み列車旅 05


☆ 名古屋鉄道名古屋本線・豊川線(2012年08月29日(水))
名鉄名古屋0802−0848国府0857−0910豊川稲荷

名古屋に来た目的その1がセントレアで展望風呂に入ること,目的その2が名古屋近辺の新しい交通モードの軌道系交通機関(ガイドウェイバスとかHSSTとか)に乗車すること。
そして,目的その3は,豊川稲荷なのです(^^)。

最近私が気に入っている漫画に「高杉さん家(ち)のおべんとう」という作品がある。
この漫画の舞台が名古屋近辺なのだけど,いなりずしに焦点を当てたエピソードがあり,アレンジいなりのホットスポットが豊川稲荷,というようなお話があった(第22話「いなりin wonderland」)。
そこで,私もその豊川稲荷に行ってみて,ついでにアレンジいなりもいくつか食べてみたい,と思ったわけ。

本日は,豊川稲荷を回った後,近鉄電車で名古屋を出発する予定を立てている。
そこで,近鉄名古屋駅のコインロッカーに荷物を放り込んでから,名鉄名古屋駅へと向かう。

名古屋発8時2分の豊橋行き特急は,一部の車両が特別車で「ミューチケット(特別車両券)」がないと乗れない,という。
今日はミューチケットを確保していないので一般車両に乗ろうと思うのだけれど,特別車が編成のどのあたりに連結されているのかが分からない。
わりと豊橋寄りの前の方で列車を待っていたら,私が立っていたところは特別車両の乗車口で,慌てて一般車両乗車口に移動する羽目になってしまった。

この,一部にミューチケットが必要な車両を連結している特急は,昨日乗ったミュースカイ号とは色違いの塗装(と言っていいのかな?)になっている。
ミュースカイは白地に青色のアクセントだけど,一部特別車の特急は白地に赤色のアクセント。

車内は結構混雑しており,座席にはありつけず。
8時24分頃,知立にてかなりの下車があったおかげで,座ることができた。

国府にて,豊川線内折り返しの豊川稲荷行き普通電車に乗り換え。
ちなみにこの駅名,「国府」と書いて「こう」と読む。
ローマ字表記では「KO」。

国府からの豊川線は,単線。
八幡駅と諏訪町駅の間の信号所で,反対方向列車とすれ違う。
「諏訪町」駅には「世界心道教下車駅」という大きな広告看板が出ていた。
聞いたことのない宗教名だけど,いったいどんな宗教なんだろう。

列車はほぼ定刻(9時10分)に,終点に到着した。


☆ 豊川閣妙厳寺(豊川稲荷)(08月29日(水))

名鉄の豊川稲荷駅はJRの豊川駅に隣接している。
駅前広場に案内板があったので,その案内図に従って,表参道から歩いてみることにした。

しかし,まだ,朝の9時を少し過ぎただけの時刻。
普通の商店は,まだ店を開けていない。
いなりずしのお店も,ほとんど開いていないみたい様子。
そこで,まずは豊川稲荷の本体にお参りすることにした。

私はこれまで,お稲荷さんとは稲荷神社(伏見稲荷)のことだと思っていた。
しかし,豊川稲荷は神社ではなく寺である,という。
曹洞宗のお寺なのだそうな。
お寺でも「稲荷」ということがあるのかと思って門をくぐると,あれ? 大きな鳥居がある。
ひょっとすると,お寺の境内に神社もある,ということなのかな。

そんなことを考えつつ,まずは法堂に参拝。
神社ではないので,2拝2拍手1拝とかそういうことは考えない。
単純に,お賽銭を投げ入れて,手を合わせる。

次に,改めて大きな鳥居をくぐってみる。
こちらは神社なのだろうと思ったら,いやいや,鳥居の先にある本殿も,立派なお寺。

結局,境内をひととおり回ってみて,仏様ではなく神様が祀ってあるように思われたのは「霊狐塚」だけだった。
それならどうして,鳥居があるのだろう。
古くからの神仏習合の現れなのかもしれないけど,江戸時代末期の廃仏毀釈運動の影響はなかったのだろうか。

霊狐塚にはお狐様の石像が大量に奉納されているというのを,「高杉さん家のおべんとう」で読んだ。
鎌倉・長谷寺に並んでいる大量のミニ水子地蔵と同じような感じなのだろうか,と思っていたら,長谷寺の水子地蔵の大群とはかなり雰囲気が違った。
(もっとも私はもう25年ほども長谷寺を訪れていないので,水子地蔵も現在では違っているのかもしれない。)
長谷寺とは雰囲気が違うとはいっても,赤いよだれかけをかけたお狐様の大群は,それはそれで壮観。

同じお狐様の像でも,巻物を咥えていらっしゃるお狐様と,何も咥えていらっしゃらないお狐様とがある。
両者の違いは何なのだろう。

この妙厳寺は,鎮守護法の善神である豊川吒(だ)枳(き)尼(に)真天(しんてん)(だきにしんてん,「吒」は機種依存文字なのでうまく表示されないかもしれませんが,口へんに「宅」のうかんむりを取った部分を組み合わせた文字です)で,このだきに天は一般に白狐に乗る天女で表されるという。

また,この妙厳寺では大黒天の像もよく見かける。
大黒天は,わが国では神仏習合により大国主命(おおくにぬしのみこと)と混同されている。
そして,私は日本神話の中では大国主命が結構好きなのだ。
霊狐塚のそばに大黒堂というお堂があり,お堂の前にある大黒様の石像に触ると御利益があるというので,私も撫でまわしてきた(^^)。

「寺寶館」という建物に入ってみた
妙厳寺が所蔵する寺宝を展示公開しているという。
拝観料は一般400円也。
大岡越前守忠相の愛用品なども展示されており,結構興味深いものがあった。

さて,豊川稲荷本体はこのくらいにして,いなりずし(^^)。
ただ,残念ながら,平日の午前中ということもあって,11時を過ぎても開いているお店はそれほど多くない。
「高杉さん家のおべんとう」では,いなりずしのてんぷらとか,いかすみご飯いなりとかがあって「いなり寿司 フリーダムすぎ」となっていたけど,今日はそこまでの雰囲気ではないかな。

そんな中,「和食処 松屋」というお店が店頭でかぶりつけるようにベンチを出していたので,「五目いなり」「豊川わさびいなり」そして「コンカツサンド」をいただいてみた。
五目いなりは普通の五目めしのおいなりさん,豊川わさびいなりはその名のとおりトッピングされたわさびが程良くピリッとして,両方とも美味しい。
そして,「コンカツサンド」。
焼いた大判のお揚げに味噌カツとごはんとサラダがサンドイッチされていて,お好みでからしマヨネーズかマヨネーズで味付け。
私は味噌カツのあの甘いお味がそれほど好みではないのだが(べつに嫌いというわけでもない),このコンカツサンドは焼いたお揚げがサクサクホクホクと香ばしくて,美味しくいただいた。

もう1軒くらいと思って,「ヤマサちくわ・門前店」というお店で「赤いいなり」3個入りを購入。
この「赤いいなり」,今年3月に行われた「豊川いなり寿司食べ比べ選手権」で1位になったのだそうな。
ごま油で炒めたニンジンナムルをいなり寿司に載せた,ピリ辛韓国風いなり。
あとで,お昼ごはんとして食べよう。


☆ JR飯田線・東海道本線(08月29日(水))
豊川1134−1146豊橋1151−1241名古屋

電車で座れたら「赤いいなり」の包みをほどいておひるごはんにしようと思っていたのだけれど,豊川でも豊橋でも,残念ながら座席にありつけなかった。

運転席の後ろに立ち,運転台越しに前の景色を眺める。
豊橋発大垣行き快速電車のスピード感が,素晴らしい。
おそらく,同様に豊橋と名古屋・岐阜を結んでいる名鉄の料金不要特急列車に負けないように,スピードを出しているのだろう。


☆ 近畿日本鉄道名古屋線(08月29日(水))
近鉄名古屋1321−1341桑名1352−1359近鉄富田

今朝の予定どおり,近鉄名古屋駅のコインロッカーから荷物を出して,乗り込んだのは宇治山田行きの急行。
ここでめでたく座ることができたので,先ほどの赤いいなりの包みを開けた。
買ったときは気がつかなかったのだけれど,保冷材が一緒に入っていた。
お店のお姉さんの心遣いに,感謝。

おいなりさんは,ラー油の風味がほんのり効いていて,美味しかった。
ただ,もうちょっとパンチの効いた味付けでも良かったかな。

この先の行程を考え,桑名にて電車を降りる。
駅構内にコインロッカーがあればありがたいと思っていたら,好都合なことに,ホームからの階段を上がっていった目の前の跨線橋内にコインロッカーがあった。
必要なメモ類を取り出してから,本日2回目,コインロッカーに荷物を放り込む。

引き続き近鉄電車に乗り,近鉄富田へ。


☆ 三岐鉄道三岐線(含・代行バス)(08月29日(水))
近鉄富田1414−1455東藤原1500−1505西藤原1533−1538東藤原1542−1546伊勢治田

三岐鉄道に乗ることが,名古屋に来た目的その4ということになろうか。
その三岐鉄道は三岐線と北勢線との2路線があるのだけれど,まずは三岐線。

三岐線の列車は,近鉄富田駅の3番ホームから発着する。
ホームで待っていてくれたのは西武電車のOB車両。
確か,西武の元701系だったかな。
どうやら,三岐線の車両はすべて,西武電車のOBのようだ。
運転席の後ろの席が空いていたので,そこに陣取る。

定刻に発車して,単線電化の線路を順調に走っていく。
5つ目の「保々」で,車両交換ということで向かい側ホームに停まっている電車に乗り換え。
今度の電車は,元西武新101系。
ここでも運転台のすぐ後ろの席に座ったのだけれど,おひる過ぎの睡魔に襲われて,ついウトウトしてしまう。
ああ,もったいない(^^;。

三岐線は今年6月に電気機関車の脱線事故があった影響で,終点から2つ手前の東藤原駅と終点西藤原駅との間が不通になっている。
不通区間は代行バスが運行しているので,この際だからその代行バスに乗って西藤原まで行ってみることにした。

復旧工事をしているらしい東藤原駅では,駅舎の横に鉄パイプによる階段が設置されている。
その階段を降りたところに,マイクロバス(おそらく日野リエッセ)の代行バスが待っている。
東藤原で電車を降りた乗客は10人ほどいたのだけれど,代行バスに乗り込んだのは私を含めて2人だけだった。

電気機関車と,セメント工場用の貨車がいくつか見えた。
おそらく,近くの山から産出する石灰岩によるセメントを輸送しているのだろう。

時刻表によると代行バスは15時に出発することになっているのだけれど,14時58分には発車してしまった。
まあ,東藤原までの電車からの乗り継ぎ客が全員バスに乗ってしまえば,東藤原−西藤原の代行バス区間だけバスに乗るというお客はいないだろうから,少々早めに発車してしまっても問題ないのだろう。

バスが西藤原駅の前に着くと,ちょうど入れ替わりのように,西藤原駅の前に停まっていた別の代行マイクロバスが発車していった。
次の代行バスまで30分ほどの時間があるので,伊勢治田(いせはった)までの切符を買ってから,駅の近辺を少しウロウロする。
ちなみに,ここで購入した切符も,三陸鉄道小本駅で購入したのと同様に,硬券だった。

三岐線はローカル私鉄といって良いと思うが,代行バスの区間を含めて,沿線に民家が途切れるところはなかったようだ。
里山を走る電車,ということだろうか。

西藤原駅には簡易郵便局が併設されている。
駅前には西藤原駅前公園があって,ミニチュア鉄道の線路が公園内を1周している。
「ウィステリア鉄道」が,毎週日曜日にミニSL・ミニ新幹線を運行しているらしい。

代行バスに乗る前にトイレを済ませておこうと思ったら,
「登山者のみなさまへ 靴底の土を落としてからお入りください 三岐鉄道西藤原駅」
という表示があった。
ここはどうやら,藤原岳という山の登山口であるらしい。

折返しのバスが止まっている駐車場の,少し下の墓地のあたり。
黒地に白い紋様の入った,見たこともない大きな蝶が舞っている。
黒地に青い光る筋が入った中型の蝶は,あれは図鑑か標本で見たことがあるような気がする。
どちらも,名前は分からないけど(^^ゞ。

折返しのバスに乗り込み,先ほど来た道を東藤原駅へ。
東藤原駅では,私が電車に乗り込むとほぼ同時にドアが閉まって,発車した。
そして,隣の伊勢治田駅で下車。


☆ 三岐鉄道北勢線(08月29日(水))
阿下喜1606−1656西桑名

三岐線の伊勢治田駅と北勢線の阿下喜駅とは,1.7Kmほど離れている。
この程度の距離なら歩いて行ってしまおう,ただし大きな荷物を抱えて歩くのはいやだなと思ったので,先ほど桑名駅で荷物をコインロッカーに押し込んだのだった。
ただ,空模様が少し心配。
西藤原駅で駅の前をうろうろしているときも,弱い雨が降ってきたりもしていた。
折り畳み傘をバッグに入れたままロッカーに放り込んでしまったことを,ちょっぴり後悔する。

しかし結果としては,ありがたいことに雨に降られることはなかった。
先ほど取り出しておいた必要なメモ類というのが,伊勢治田駅から阿下喜駅までのルートを表示した地図を予めプリントアウトしておいたもの。
15時48分,その地図を見ながら,阿下喜駅に向けて,元気良く歩きだす(^^)。

名古屋に来た目的その4の三岐鉄道乗車では,実はこの北勢線乗車がメインという側面がある。
北勢線は,今やわが国では少なくなってしまった,在来線よりも狭い軌間による鉄道路線なのだ。
日本の通常の在来線鉄道では,レールとレールの間(軌間)は1067mm。
新幹線や一部の私鉄の軌間は1435mmで,これは標準軌と言われ,欧米の鉄道での一般的な軌間。
そして,三岐鉄道北勢線の軌間は,762mm。

元気よく(^^)歩いていたら,15分ほどで阿下喜駅に着いてしまった。
駅前は,わりときれいに整備されている。
切符売り場には自動券売機があり,改札口は,なんと,自動改札。
のんびりと切符を買っていたら,ホームのほうから「間もなく電車が発車します」とのアナウンスが聞こえてきた。
急いで改札を通り抜け,電車に走り込んだところで,ドアが閉まって出発。
なんて,良いタイミングだろう。

北勢線は線路幅が狭いだけあって,車両の横幅も狭い。
冷房は入っているけれど,エアコンは床置きのものが設置されている。
車両の小ささや床置きエアコンから,埼玉県大宮市の新交通システム「ニューシャトル」を思い出した。

北勢線に乗ってみたいと思ったのは,この線路が762mmのナローゲージであることもあるけれど,他にも理由がある。
この路線はもともとは近鉄の一部だったのだが,累積赤字のため近鉄が路線廃止の意向を示し,地元自治体が支援体制を組み三岐鉄道が運営を引き受けた。
そして,駅周辺環境整備やダイヤ改善等のテコ入れの結果,近年の輸送量は上昇傾向にあるという。
廃止間際の状況からよみがえりつつある鉄道線に,是非とも乗ってみたいというのも,私が北勢線に乗ってみたかった理由なのだ。

電車は,釣り掛け駆動モーター独特のうなり音を挙げて,左に右にと車体を揺らしながら走っていく。
先ほどの三岐線とは異なり,民家など全く見えないような山の中も走っていく。

私は,この線路を,結構気に入ってしまった。
里山の集落を結び山の中を走る小規模なローカル私鉄,しかし地元の人も結構乗っている。
そのうち,また乗りに来たいと,思った。


☆ ビスタカー&アーバンライナー(近鉄名古屋線・大阪線・難波線)(08月29日(水))
桑名1706−1739津1745−1908大阪難波

北勢線の西桑名駅は,JRと近鉄の桑名駅に隣接している。
桑名駅の近鉄の窓口にて,大阪難波までの乗車券と特急券を購入。
近鉄の場合,特急を乗り継ぐ場合は乗り継ぎに便利な場所の指定席を確保してくれるので,ありがたい。

改札を入り,先ほどの跨線橋のコインロッカーから荷物を取り出す。
ホームに降りて電車を待っていると,おや,私が乗るべき鳥羽行きの特急電車は,近鉄のかつての看板特急,ビスタカーだ。
その上,私の指定された席は,その2階窓側席(^^)。

津には定刻に到着。
下りたホームでそのまま待っていると,入ってきた大阪難波行き特急は,今度は近鉄の現在の看板特急,アーバンライナー。
新旧の近鉄看板特急に乗れるとは,ラッキー(^^)。

大阪までの約1時間半,例によってPCのふたを開けてキーボードをパコパコやって過ごした。


☆ なんば自由軒(08月29日(水))

明日の行動予定を勘案して,大阪では難波近辺に宿を取った。
で,大阪で難波に泊まるのだから,夕食はなんば自由軒の名物カレーを食べよう,と考えた。

私は大阪のカレーライス事情に詳しいわけではないが,私個人としては,梅田の「インデアンカレー」となんばの「自由軒」はそれなりにお勧めできると思っている。
インデアンカレーは先年,東京丸の内にも支店ができたので,たまにそちらでお世話になっている。

自由軒は,第二期創業家の次男の系列に属する「なんば自由軒」と,五男の系列に属する「せんば自由軒」とに分かれている。
なんば自由軒は大阪近辺に4店舗あるだけだが,せんば自由軒はわりと積極的に全国展開を図っており首都圏にも何店舗かある。
私自身はどちらかというとなんば自由軒のほうが好みのような気がしているが,両店のお味がそこまで違うのかと言われると,よく分からないというのが正直なところ。

ともかく,宿から5分程度の「なんば自由軒」に行って,
「名物カレーを大盛りでください」
ドライカレーの真ん中にくぼみが作ってあって,そこに生卵が割り入れてある(大盛りなので,卵も2つ入っていた(^^))。
卵の周りの土手部分にウスターソースを回しがけして,よーく混ぜ混ぜしてから一気にいただく。
立派に水準を超えているお味だと,思った。



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