7月5日(木)
4時半起床。雨はやんでいるようだ。しかし前常念からの岩場は濡れて危険かも知れない。どうするべきか…。
外にご来光を拝みに出る。
常念方面や梓川対岸の槍穂は濃いガスに覆われて全く見えない。しかし降雨はなさそうだ。足元の岩も思ったより乾燥している。この分ならなんとかいけるか?
あとはひるねの足の具合次第だが、どうするか聞いてみると「一ノ沢から三股までのタクシー代がもったいないから前常念行こう」だそうな。わかりやすい判断基準であることよ。
6:00常念小屋出発。先の見えない濃霧の中を登っていく。
前常念分岐からは、1ヶ所だけ高度感のある岩場の痩せ尾根を通過するがそれ以降は特に危険箇所もない歩きやすい道。ただ、ハイマツの中を歩くので、雨の後はズボンが濡れる。
崩落により廃道となった常念小屋〜前常念のトラバース。
ここが通れたらどれだけラクであったろうか
8:10前常念岳到着。ケルンが積んであるだけで標識も何もない商売っ気のない山である。
一等三角点もあるらしいが。
そこから岩場をちょっと下ったところに避難小屋がある。前常念あたりでは避難小屋に着いたら中で休憩しようと言っていたのだが、いざその佇まいを目の当たりにするとそのブキミさに中に入りたいという気持ちは雲散霧消。
前常念からちょっと下ったら避難小屋が見えてくる。
正面から見たらちょっとブキミ。
中はもっとブキミでした。
しばらくはでっかい岩だらけの道をえっちらおっちら下る。
下りと岩場が苦手のひるねはダブルパンチの轟く爆音である。
さらに下ると今度はズルズル滑る砂地の下り。
下の方に見えている樹林帯はすぐそこのように見えて全然近づかない。
10:00ようやく樹林帯突入。
ところどころぬかるんでいるものの比較的歩きやすい道である。やれやれ。
と思ったらこの樹林帯の下りがしんどいのなんのって。延々続く九十九折りの急坂。笹ばっかりで景色も何もなく、ぬかるみと段差のでかい木の根っこと顔の周囲をブンブン飛び回る下等生物どもに心底ウンザリ。
樹林帯に入ってすぐにあるハシゴ。
行けども行けどもひたすら続く下り坂。
樹林帯の途中ですれ違ったお姉さまに、今から一緒にまた常念行きましょうよと誘われるも、もうお腹いっぱいですから!!
どこまでも続くと思われる下り坂をひたすら無心に歩き続け、13:30三股到着。沢が流れてるのが見えた時は本当にうれしかった。
やったー、沢が見えたよ!!
三股よ、私は帰ってきた!
うん、そうだね。ホントそうだね。
駐車場で装備を下ろし、とりあえず昼メシを食いに行く。
事前に近くにある美味い蕎麦屋を調べておいたのに、全然見つけられなかった。ひょっとして潰れたのだろうか。残念。
道中の道の駅でこの辺のジオラマを発見。
今回たどったルートはこんな感じ。
その晩はファインビュー室山に宿泊。
信州牛のステーキと穂高ビール美味しゅうございました。
美味いもん食ったで腹いっぱいになり、くたくただったので泥のように眠る。
んで翌日は安房トンネル通って平湯バスターミナルに行ってお土産を買い、高山ICから高速に乗って夕方堺に帰ってきましたよっと。おしまい。
来年は穂高に登りたいな。穂高連峰全制覇とかやってみたい。
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