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2012年05月06日22:42

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白鬚岳から登尾山へ

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3日の夜、風呂から上がると相方に話しかけた。
「ねええ〜〜〜、5日お天気いいみたいよ〜〜〜」
相方は私が言いたいことがわかったようだ。
「今は忙しい時期だからあんまり疲れないような山に行こうよ。古座川の嶽の森山なら登山口まで1時間半で行けるし、早く帰って来れるし・・・」
『風呂でそんなことばかり考えていたんだろう。どうせ行くんなら去年登り損なった台高の山の神、馬の鞍に行きたいなあ。』
「でも、林道が通れないみたいよ。今年の3月に林道が通行止めだったから白鬚岳に変更したっていう記録があるわ。」
『あ、白鬚岳も行きたいと思っていたんだ。』
「前に行った時、白鬚岳から大鯛山に続く稜線が気持ち良さそうだったから行ってみたいな。」

白鬚山は台高山脈の支稜線の山だ。「山と高原地図」を見ると白鬚岳から登尾山まで行かれそうだが、25000図には出ていない。以前やまのねこさんが登尾山から白鬚岳に縦走していた。だが、登尾山への登りが難しそうだ。それで、中奥から白鬚岳、登尾山を往復することにした。そういう記録は出てこない。どのくらい時間がかかるのだろうか。無理なら時間を見て引き返すことにした。そして、できるだけ朝早くから歩き出そうということで、上北山村の道の駅で車中泊することにした。

5月5日

大鯛林道の途中の貯水槽の空き地に車を止めて5時50分から歩き出す。林道はさらに奥まで続いているが四駆でないと無理そうだ。そして、歩き始めて10分で大きく崩れていて車では無理な状態だった。林道からは登尾山へ続く稜線が見えた。果たして登尾山まで歩けるだろうか。

40分で登山口に着いた。小さい沢を渡るといきなり急登だ。この道は今西錦司氏が1500座目の山として白鬚岳に登るためにつけられた道だそうだ。

8時半過ぎに山頂に着いた。
山頂からは西に大峰の山が良く見えた。ひときわ目立つのが大普賢岳だ。その奥に弥山、八経ヶ岳、左には釈迦ヶ岳が見える。南には大台ヶ原が見える。連休の今日は人が多いだろう。

ゆっくりしたいところだが、まだ先は長い。20分ほどで大鯛山に向かう。踏み跡は薄い。道には時々テープが付けられている。それでも下りではちょっと迷うところがあった。だが、道は痩せ尾根になり、迷うところはなくなった。

1時間で大鯛山に着く。さらに30分で高尾山に着いた。10時半だ。地図を見て後3〜40分で登尾山に着くのではないかと判断する。予定では歩き始めから5時間後の11時まで歩いて戻ろうと言っていた。11時になったがまだ着かない。でも、あともう少しだ。ここまで来たら登尾山まで行きたい。

11時25分に登尾山に着いた。相方と握手をする。台高の山並みがよく見える。白鬚岳はけっこう遠い。またあそこまで引き返すのかと思うとちょっとため息が出る。白鬚岳の登りがきついなあ。でも、戻らないと帰れない。

11時45分には歩き出す。同じ道でも登りと下りでは別の道に感じる。下りで迷ったところも登りだと迷わない。

14時5分に白鬚岳に戻ってきた。思ったよりも早かった。ここまで来れば安心だ。2時間ほどで駐車場に着くだろう。大普賢岳が霞んで見えていた。

林道に出る。木々の新緑は西日を浴びて輝いていた。10時間あまりの山歩き。歩けることに幸せを感じる。

帰りに上北山村の温泉に入る。年配の女性と話をした。栃木から百名山の大台ヶ原と八経ヶ岳を登りに来たそうだ。どちらの山も大勢の人だったらしい。

私たちが歩いた白鬚岳から登尾山、誰とも会わない静かな山歩きだった。山頂からの眺めも良く、芽吹きがきれいだった。連休中にこんな山歩きができて満ち足りた気持ちになっていた。

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