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2012年04月10日18:35

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高見山から三峰山へ

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私は縦走が好きだ。
山から山へと道をつないで歩くのが好きだ。
台高山脈の高見山から三峰山へ続く道、かねてから歩きたいと思っていた道だ。

4月7日

小峠に行く林道の途中の空き地でテント泊をする。今回のメンバーは相方と光合成さん、そして光合成さんの山友達のどんさん(どんかっちょさん)とはちさん(はちどりさん)の5人だ。

私が用意した猪鍋が好評だった。以前宿で食べたことがある人もこんなにおいしくはなかったと言っていた。お店で出しているのはイノブタが多いと聞く。私が持って行ったのは近所の猟師さんに分けてもらった天然の猪肉だ。

その日はとても寒かった。昼に相方と室生寺に行ったが、小雪がちらつく天気だった。それでも猪鍋のおかげで体がぽかぽかと温かくなった。明日の好天を期待してシュラフに潜った。

4月8日

5時半に小峠から歩き出す。少し行くと雪道になった。昨日一昨日と降ったのだろう。この時期に高見山に雪があるのは珍しいようだ。

今回のメンバーはどんさんをのぞいて同年代だ。
どんさんは73歳。定年間近になって登山を始めたそうだ。だが、何とも歩くのが速い。5人の中で一番速い。我々はなかなか付いて行けない。
高見山の頂上近くになると、霧氷が出てきた。

6時半に高見山山頂に着いた。
雲ひとつないお天気だ。それも冷え込んだせいで遠くまですっきりと見える。
台高の山々の右には大普賢岳が真っ白だ。大峰も雪だったのだろう。
我々が目指す三峰山までの間にはいくつかのピークが見えた。今日はあそこまで行くのかと思うと心が躍る。

高見山から北に向かう。雪の量が増える。光合成さんとはちさんは軽アイゼンを着けた。私たちも持っては来たが、いらないと思って車に置いてきた。新雪なので必要なさそうだ。
桃股への分岐から三峰山へと東に向かう。光合成さんたちもここから先は未知の世界だ。
道には道標はほとんどないが、テープやペンキがついている。だが三叉路になると二手共にテープが付いていたりする。地図とコンパスを出しては現在位置と方向を確認する。

トクマ山からは急な下りだ。かなり下ったところで数人のパーティーに出会った。聞くと、三峰山から明神平までテント泊で縦走するそうだ。今回出会った唯一の登山者だった。
小さなピークをいくつも越える。
山名板がついているがかなり古いものらしく、名前が消えかかっていた。やはりマイナーなコースなのだろう。

午後2時に新道峠に着く。ここまで来れば三峰山は近い。当初は時間が遅くなれば三峰山には登らないで、ここから下山することも考えた。だが、もうそんなことを考える必要はない。

2時45分に三峰山に着いた。歩き始めから9時間経っていた。
やったという達成感でいっぱいだ。皆と握手をする。
三峰山でも空は晴れ渡っていた。この時期にこんなにお天気が良く展望がきくことは珍しいだろう。

10分ほど休んでから下山する。ここが終点ならいいのになあなんて思う。
それでも、光合成さんが下りに選んだ登り尾コースは下りやすい道だった。どんさんは相変わらず速いペースで下っていく。単独なら疲れてのんびり下るところだが、皆に釣られて下りの苦手な私も小走りで下っていく。

下の休憩所に着いた。光合成さんが「トイレに寄って行きましょう。」と言った。トイレ目的で速足で下った私はほっとした。

みつえ青少年旅行村のゲートに止めてある光合成さんの車が見えた。4時20分に着いた。
歩き始めから休憩を入れて11時間近い山歩きだった。歩き通したという充実感で一杯になった。

一緒に歩いた仲間に感謝。
素晴らしいお天気に感謝。
この時期にしては珍しい高見山の雪に感謝。

ありがとうございました!!!

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