じいじとちゃあちゃんの春休みー３

２７日

田辺駅前のバス乗り場。
ママの姿が見えた。
愛と友は駆け寄って抱きつく。
寂しいけど、お別れだね。

三泊四日の孫たちとの暮らし。
大変だったけど楽しかった。

やっと慣れたかなと思ったけど、愛はホームシックになったようだ。
ママとパパとみんなで来たいと言った。
まあ、もう少し大きくなったら二人だけでももっと長くいられるかな。

友が予定より早く未熟児で生まれたとき、１ヶ月ほど愛を一人で預かった。
あの時、２歳８ヶ月だった愛は一回もママに会いたいとは言わなかった。
言えなかったのかな。

夜に電話が鳴った。
愛からだ。
相方は会合ででかけていた。
「遊んでくれてありがとう。いろいろなところに連れて行ってくれてありがとう。」
ママに言われた通りに言ったのかな？

「また来てね。」「うん」
「友と仲良くしてね。」「うん」
「ママの言うこときくのよ。」「うん」
なんだかちょっとほろりとしてしまった。

私より相方のほうがちょっと寂しそうだ。
ずいぶん相方に甘えていたものな。
一般に子供っておばあちゃんよりおじいちゃんのほうが好きみたいだ。
うちの子もそうだった。

相方には子供はいない。
だからお父さんにはなれなかったけど、おじいちゃんにはなれたかな？
短い期間だけどママとパパもリフレッシュできたみたいだ。

ということでじいじとちゃあちゃんの春休みは終わった。
畑に田んぼとまた忙しくなってきた。