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2012年03月26日16:39

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新大阪センイシティー休館へ(記録用)

■ヘソ出し、パンチラ…衝撃のお色気ポスターも懐かしい「センイシティー」休館へ
(産経新聞 - 03月25日 18:47)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/style/552194/

 「日本最大の繊維卸団地」といわれ、42年余りの歴史を持つ「新大阪センイシティー」(大阪市淀川区)が建て替えのため3月末で休館する。一般客も買い物ができる繊維問屋街として知られたが、中年以上の男性の間では、女性モデルを使った70年代の販促ポスターを懐かしむ向きも多いに違いない。ヘソ出し、胸出し、セミヌード、パンチラ…。公共の場に堂々と掲げられた大胆な写真は今ならタブーかもしれない。地味な問屋のイメージを一変させた、その衝撃のお色気路線を振り返る。

 センイシティーは大阪万博を翌年に控えた昭和44年9月、JR新大阪駅の北側に繊維卸問屋の専門街としてオープンした。戦後の闇市の名残をとどめた大阪駅南側の繊維問屋街が、大阪駅前の再開発に伴い引っ越してきたのだ。

 開業当初は3つの建物(1〜3号館)に350社が入居。総工費約110億円、延べ床面積約14万平方メートルという空前の規模の問屋街は高度成長の波にも乗り、九州や中国、四国方面の仕入れ業者らでにぎわい、活気にあふれた。

 開業間もない東海道新幹線の新大阪駅近くで、日本列島のほぼ中央にあることから、当時は「日本列島へそ番地」や「センイ卸しの新幹線」がキャッチフレーズ。「ドまんなかセール」と銘打った売り出しも行われた。

そんな時代と街のカラーを象徴するものに、地方の小売店向けの販促用に作ったポスターがある。開業から十数年間、セールがあるごとに作り、各地の国鉄の駅に張り出したが、問屋の地味なイメージとはかけ離れたファッショナブルでセクシーなものが多く、大きなインパクトを与えた。

 ミニスカートで足を広げた女性を下からアップで写し、スカートの中が見えるか、見えないか…といったもの▽裸の女性が胸と腰をケープのような布で隠したもの▽下着にネグリジェ姿の女性を登場させたもの−など、いずれも目を引く。「へそ番地」だけに、女性がおへそを出したポスターも多く、駅の広告として今では考えにくいが、ズバリおっぱいを出したものもあった。

 「当時は、問屋街であっても近代的なビルで斬新な商いを展開しているとの自負があり、日本経済が右肩上がりの時代背景も映して、そういったポスターが作られたたようです」。協同組合新大阪センイシティーの湯浅信・事務局長はそう話す。

 お色気ばかりでなく、ファッショナブルな女性がへんなポーズをとっていたり、漫画チックなイラストを“主役”にしたりと、コミカルなポスターもある。

 時代は70年代(昭和40年代半ば〜50年代半ば)。ファッションの世界では、東京のファッションビル「パルコ」がヌードも含めた斬新なポスターを提示し、テレビCMでレナウンの「ワンサカ娘」がブレーク。カラーテレビの普及、芸術分野での極彩色を使ったサイケデリックの流行に伴い、カラフルでファッショナブル、セクシーなものがもてはやされる時代背景があった。

 夜のお色気番組「11PM」が人気を呼んだのも、この頃。一世を風靡した、風でスカートがまくれ上がる「オー・モーレツ」のCMはセンイシティー開業の69年だ。ポスターも、そんな時代の影響を受けたとみることができそうだ。

 振り返れば、センイシティーが一番元気だったのは、この販促ポスターが作られた時期だった。ピーク時には街全体で数百億円規模の売り上げがあった。現金で1万円購入した客に、1%の100円券を与えるというポイントカードの先駆けとなるサービスも開始。これが好評で、券の発行額が年間で2〜3億円に上ることもあった。

 「当時のすごさといったら…。通路が人で埋まって歩けんくらいやった。いろんな人が『センイシティー行こかって』って言ってたなぁ」。昔を知るセンイシティーの警備員の男性はこう話す。

 しかし、次第に流通の形態が変化。大型専門店やスーパーの進出で地方の小売店が減少し、卸しそのもののパイが小さくなった。そこで昭和50年代後半からは、売り上げの低迷を少しでもカバーしようと、一般の人向けに小売り販売も始めた。品ぞろえが多く、学生服やカジュアルな服が安く手に入るとあって、若い客も引きつけた。

 25周年の平成6年には、CIで「ゆめっせ」という愛称をつけた。ちなみに「ゆめっせ」とは「夢」と「MESSE(メッセ=見本市)」を掛け合わせた造語で、なにわ商人が使う「もうかりまっせ」という言葉ももじっている。

 それでも衰退の流れは止まらず、建物の老朽化もあって、機能の集約と建て替えで再出発することになった。

 現在は1、2号館で営業しているが、2号館を4階と2階建てのビルに建て替え、4階建てがセンイシティーとなり、2階建てにはスーパーが開業。1号館は売却し、IT関連企業のビルとマンションに生まれ変わる。

 建て替えが決まった昨年夏時点で、センイシティーに入居する業者は開業当時の4分の1程度の約90社になっていたが、新ビルではさらに減り30社余りとなる。リニューアルオープンは平成25年12月の予定。

 センイシティーでは現在、閉館セールを開催中だ。今や“お宝”となったポスターも懐古展のコーナーに展示されている。足を止めて懐かしそうに見ていく人もいるが、組合や仕入れの関係者の中にも、ポスターが作られたイケイケの頃を知らない世代が増えた。組合の若い女性職員は「女性の胸が見えるポスターがあったなんて…。昔のことは知りませんが、そんなのが許された時代だったんでしょうね」と話していた。
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