mixiユーザー(id:2230648)

2012年03月18日22:07

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ネットワーク通信の限界のお話。

阪神大震災のとき,パソコン通信が情報伝達に有用だった,という評価があったように記憶している。
そして東日本大震災では,ツイッターやSNSが情報共有に有用だった,という評価があった。

率直に言って,どちらもまゆつば物の話だな,という印象を持っている。
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阪神大震災が起こった頃,私は通信機能付きワープロでパソコン通信につなぐのを日課にしていた。
それで,たしかに当時,パソコン通信の会議室・掲示板にはいろんな情報が集まってきていた。
鉄道趣味者である私は,当時は茨城県の田舎町に住んでいたので,NIFTY-Serve(現・@nifty)の「鉄道フォーラム」にて,阪神地方の地震災害に関する様々な情報を入手していた。

しかしそれらは結局のところ,被災していない人たちにとっての情報共有手段として機能していたのであり,地震直後の被災者の役に立っていたかどうかは疑問だというのが,私の率直な印象でもある。
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昨年3月11日,あの地震が起きた時,私は東京都心の職場にいた。
そして,情報収集・伝達手段としてのPCや携帯電話でのインターネット接続は,私の場合,まるで役に立たなかった。
そのことは,当時のこの日記(http://goo.gl/Hej1l「そのひの,お話。」)にも記載している。

(当時の日記をご覧いただけない方もいるはずなので,以下に抄録する。)
>>こういうとき,通信インフラはあまりあてにならないのを実感した。
>>各種の情報を取得したいと思っても,インターネットのニュースサイトや,鉄道会社の運行情報ページは,アクセス集中の影響だろうが,表示速度が異常に遅い。
>>携帯電話のインターネットサービスは,メールもウェブも,そもそも繋がらない。

>>役に立ったのは,通信ではなく放送。
>>同僚の携帯電話のワンセグチューナーが大活躍。

>>一方,実家の親兄弟と連絡を取りたいと思ったけれど,携帯はメールも音声通話も繋がらない。
>>固定電話も発信規制がかかっているようで,なかなか繋がらない。
>>まあ,それでも午後6時頃には実家に電話が繋がり,親兄弟の無事を知ることができた。
(抄録終了)
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もっとも,あの日の深夜に埼玉県の自室に帰り着いてからは,携帯電話はともかくPCのADSL回線接続は何とか使えるようになっていた。
しかし,あの日,もっとも使いたかった時に,私の周囲の通信インフラはほとんど使い物にならなかったのだ。
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もちろん,ツイッターで被災情報を共有していろいろ役に立てたという事案があるのは知っている。
しかしそれらは多くの場合,地震発生から12時間以上経過した後の話であろうという印象も持っている。

もっとも情報がほしい時につながらなかった通信インフラに対しては,私は不信の念を抱いている。
だから私は,いざという時の情報取得手段としては,通信よりも放送に軍配を上げる。
※そのため,次に携帯電話を購入するときには,ワンセグ放送受信機能がついている機種を購入しようと思っている(^^;。
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結局,個々人から通信ネットワークへのアクセス手段が確保されないかぎり,大規模災害時にはネットワーク通信による情報獲得は機能しないのだ。
その当たり前のことを,再確認しておく必要があるように,感じている。
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