日曜日（2月19日）はRINKAのライブで二条市場のガンゲットダイマに行きました。
年が明けてからRINKAのライブが続いています。昨年の今頃もかなりのペースだったところを3月頃までほぼ皆勤できました。マーティン・ヘイズの再来道を盛り上げようというところもあったのかと思います。
8月と10月に続けてハンドリオンのライブに行けた時にも感じましたが、同じ方のライブを続けて拝見することで見えてくるものもあるように思います。昨年と今年、RINKAにはそういった感覚が芽生えたような気がします。好きで聴いてはいるものの音楽に詳しくはないので言葉にするのは難しいのですが。
今回、夏のダイマでも感じた新たな領分が広がっているように感じました。ライブで親しんできた曲たちが『RINKA5』になったように、今聴き始めた曲たちが将来また形にまとまることがあると嬉しいです。
函館の西部地区の坂から見下ろす新曲は何かしら哀調を帯びて聞こえたのですが、函館駅付近はシャッターが下りたり空き地になっているところも多いし、などと思ってしまいました。
さて、前回は岡さんの関係で先走って終演後のことにも触れてしまいましたが、ここからは2011年12月4日日曜日の夜青山CAYでのJJF2011感謝祭の開演からのことを書いていきます。
この日はゆかりの方々が多数お見えの盛況で、ライブの模様もいろいろな方がお書きになっています。曲目などについてはそれらを参考にさせていただきました。
私はいつの頃からかライブはその時楽しむことに専念することにして、セットリストなどは控えておかなくなってしまいました。終演後に思い出してメモするにしても、覚えておこうと思って聴いていると意識が違ってしまうような気がするのです。
それで最近のように何か月もかかってしまうと具体的な曲目などは忘却の彼方へ消え、抽象的な記述が中心になってしまったりしていました。今回はちょっとカンニングみたいな気分です。
まず全体の印象を記せば、「すべての夏をこの1日に」。
ブラッドベリの短編のタイトルとは意味合いが違うかもしれないですけれども、素晴らしい共演者たちとの2011年の活動が凝縮されてこの1日に。遠く伝え聞き憧れているしかなかった日々が一夜にして目の前に展開されます。
また終演後に飛んでしまいますが、今日来ることができてこの1年の御活動全般がコンパクトな形で把握できましたとトシさんに申し上げたところ、それがこの催しの意図でもあったと頷いてくださいました。
開演時に話を戻しますと、まず岡さんが登壇し、前口上と青山の土地柄を歌にした青山の歌でJJFの皆さんを紹介します。そしていよいよJJFの皆さんが、田島さんが中原さんがステージへ。
この時の皆さんはじょんさんのノースリーブのドレスをはじめとする正装でした。今JJFのサイトを見ると冒頭の画像でそのお姿を確認することができます。さすが年間総決算行事、今日はこの路線で行かれるのかなと思いましたが、それは序盤だけで後半はいつものお姿に戻されていました。じょんさんは北海道でも着用されていたどこかエプロン風のあの衣装、中原さんは細かな横ストライプの入ったワンピース。
それは5月半ばの旅行中に偶然情報をキャッチして本当に一瞬だけ拝見できた表参道ヤマナシヘムスロイド前での演奏と同じお姿でもありました（これもJJFサイトの感謝祭のページなどで見ることができます。）。
最初のワンツーポルカに松原東洋さんに長谷川宝子さんの電飾を身にまとった舞踏が絡みます。そして序盤のJJFセットの最中にトシさんがまさかのラップというか歌唱というか。メンバーの皆さんにもサプライズだったようで、「これまで何百回とやってきた曲なのに何ですかこの展開は」と中村さんも呆れたようにおっしゃっていました。
若干はにかみを残したような突き抜けきらない感じが逆にいい味を出していたと思います。
私がその直近で拝見したJJFのライブが10月の瀬戸さんとのコラボだったので余計そう思うのかもしれませんが、国境の南で瀬戸さんにかかされた悪い汗の経験が活かされているのではないかという気がしました。限られた機会にしかステージを拝見できない身ですから当たっているかどうかはわかりません。
続いてはゲームミュージックマニアでもあられる尺八奏者の神永大輔さんが登壇してのバルトに戦闘セットでした。
バルトには思い出があります。
この人たちのこれからを近くで見ていられなくなるのは残念だなあと思いつつ北海道に居を戻してから1年半。新しいユニットを組んだ彼らの方から北海道に来てくれて、日ごろ親しむロケットやRAUMAと共演してくれる。夢のようと思ってのやにチョロンにオータムフェスト6丁目会場に足を運んだ一昨年（2010年）秋、初めての北海道ツアーでした。
最終日の帯広は日曜の夜で、最初は無理だろうと思っていたのです。しかし、18時開演ということは、釧路を19時過ぎに発ち帯広を20時40分過ぎに通過するおおぞらの終発で帰ってくることができるのではないかと気が付くと、野良窯の時点で既にかなり行く気になっていて、富良野からの帰り宿泊させてもらった当時滝川のS氏宅から昼前に札幌に戻った後、今度は帯広に向かったのでした。
その最終日帯広だけで披露され、初めて聴いてやはり来てよかったと思ったのがバルトでした。そして昨年（2011年）夏の北海道ツアーでは2日目の幕別以降披露され、今度は山崎さんがサックスで奏でるイントロがいつまでも耳に残ったのでした。
今回そのイントロを神永さんの尺八で聴いて、この曲の本来の姿はこうだったのだなあと改めて感慨深く思ったことでした。
戦闘セットもアイリッシュに通じる味わいがありながらもゴージャスで聴き応えがありました。
ゲストがハチャトゥリアンのお二人に替わって「聖者の行進」。お名前はかねがねのユニットでしたが、この日ようやく拝見できました。ハロさんはじょんさんや中村さんとは御学友という御縁があります。
個人的には、2010年6月頃にS氏と上京した折、土曜日のハンドリオンを拝見した翌日の日曜日にじょんさんとハロさんがティアラこうとうで同世代の女子たちとジャズ曲のステージに立たれたことがあった記憶で、そちらには行けずに残念な思いをしたことがありました。その時のすれ違い以来だったのではないでしょうか。
中之条などでの共演を観てきた方などは先刻御承知なのでしょうけれども、これまでとは違うジャンルの音楽とのコラボが私が観てきた方々との共演とはまた違った味わいで新鮮だったことでした。
岡さんが加わっての悲しみなんてぶっとばせで前半は終わり、休憩に入りました（続く）。
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