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2011年07月25日07:21

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2011年夏休み列車旅 09

☆ JR博多南線(2011年07月24日(日))
博多1023−1033博多南

まずは地下鉄で博多駅へ向かおうかと思ったら,ちょうど目の前に博多行きの路線バスがやってきたので,近くのバス停から乗り込んだ。
乗車整理券には「4」という数字が印字されている。
それで,いざ博多駅前に手降りる段になると,運賃表示機の「4」の欄には何も表示されていない。
おや?と思って整理券を裏返してみると,裏側には「34」という数字が印字されている。
なるほど,34番というのが本当の数字なのね。
運賃表示機の「34」の欄には100円と表示されていた(^^)。

さきおとといのこの日記(2011年夏休み列車旅 06)の「さくら557号」の項で,私は
「しまった,博多南駅を見逃した。」
と記載した。
これ,いったい何を言っているのか分からない,という人もおられたかと思う。

博多南線というのは,博多駅の南にある山陽新幹線の車両基地(博多総合車両所)まで,山陽新幹線の回送列車等を利用して旅客扱いをしている路線。
そして,博多総合車両所の近くに「博多南」という駅を設けているわけ。

九州新幹線が全線開通する前は,この線路は単に新幹線の車両基地と博多駅とを結ぶものに過ぎなかった。
しかし,博多より南に行く新幹線が開通すると,この線路は九州新幹線の一部になった。
鉄道ファンである私にとっては,九州新幹線が開通したら博多南線はどうなるのだろう,という趣味的な興味があった。
しかし,九州新幹線開通後も博多南線は特段の変化もなく,博多南駅もJR西日本の駅として存続している。

鉄道趣味の上ではちょっとおもしろいこの博多南線,以前から乗ってみたかったのだけれどなかなか機会がなかった。
それで,さきおととい,博多南駅を見逃したのをきっかけに,
「よし,博多南線に乗ってみよう!」
という気になったのだ。
(実は,当初は博多南線に乗ろうとは考えていなかった。)

博多南線に乗車するためには,運賃190円の他に自由席特急料金100円が必要。
1駅しか乗らないのに特急料金が必要だというのもちょっとすごいけど,まあ,新幹線車両に乗るのだから,仕方がないか。

博多駅に到着して,コインロッカーに荷物を入れて,乗車券等を購入して。
10時を過ぎたころ,博多駅新幹線14番ホームに上がってみた。

10時08分ころ,14番ホームには山陽新幹線ひかりレールスター545号博多行きが入線。
この列車は博多止まり。
そして引き続き,博多南線の博多南行き電車に変身する。

博多南線の列車は,全車両自由席。
それで,あまり深く考えずに最前部の車両に乗車した。
さきおとといは進行左側の窓際の席に陣取ったので,今日は進行右側の窓際に陣取る。
さくら号の座席とは異なり,本日の乗車は横3−2列の座席配置。
しかし,あとになってよく考えてみると,山陽新幹線ひかりレールスターは,自由席車両は3−2列配置だけど指定席車両2−2列配置のはず。
あちゃー,乗るべき車両を間違えたなぁ。

それはともかく,列車は定刻に博多駅を出発。
しばらくすると,九州新幹線の本線では走っていない,山陽新幹線の各種車両が行き交うのを見ることができる。
そして数分もすると,右側の窓から,博多南線の線路が新幹線の本線から分岐して車両基地のほうに降りていく様子がよく分かる。

出発から10分で終点・博多南駅に到着した。


☆ 福岡市営地下鉄七隈線(07月24日(日))
天神南1152−0000橋本1237−1301天神南

博多南駅から,さて,今来た線路をそのまま博多に戻るというのでは面白くない。
それに,回送列車を利用する列車がほとんどという博多南線の性格上,そう頻繁に列車が来るわけでもない。
そこで,博多南駅の駅前広場に出てみた。

駅前は,最近になって開けてきた郊外住宅街駅の駅前広場,という印象。
バス停の時刻表を見ると, 10分ほど待てば天神行きのバスが来る。
というわけで,その天神北行きのバスに乗って,福岡の中心部まで戻った。

次に乗るのは,地下鉄七隈線(これは当初からの予定)。
2005年に開通した,福岡市営地下鉄の新しい路線である。
既存の地下鉄箱崎線や空港線と異なる,鉄輪式リニアモーター駆動の小断面地下鉄。
鉄輪式リニアモーター駆動とは,東京の都営地下鉄大江戸線や大阪の市営地下鉄鶴見緑地線と同様,といえばお分かりの方もおられるだろうか。

なお,私はこの鉄輪式リニアモーターの仕組みについて説明を受ける中で,昔々,小学校の夏休み自由研究で作ろうとして(作らされようとして)失敗した,永久磁石と電磁石とによる手作りモーターの仕組みを改めて理解したのだった(^^;。

リニアモーター駆動の小断面地下鉄では,トンネルの断面を小さくすることによって建設費を抑えるというのが眼目のひとつになっている。
(そのほか,急勾配や急曲線に強いという特性もある。)
それで,この七隈線の車両も,たしかに
「ちっさいなぁー」
というのが第一印象だった(^^;。
東京の地下鉄銀座線の車両だって結構小さいと思うのだけど,たぶん,車両の壁面が少し内側に傾いているので,同じような大きさでも圧迫感があるのだと思う。

例によって,一番前の車両,運転台の後ろに陣取る。
七隈線の電車の運転台はオープンになっており,胸の高さ程度の仕切り壁と仕切り棒とで仕切られているだけ。
そして,運転台上部の行先表示機の裏側にあたるところに,車内向けの案内表示ディスプレイモニタが設置されている。

電車は無人の遠隔運転ではなく,運転士は乗車している。
しかし,マスコンハンドルを操作している様子はなかったので,基本は自動運転なのだろう。

運転台から見える線路の幅は,新幹線などと同じ標準軌のように見える。
鉄輪式のリニアモーター駆動では,レールの間に駆動装置を設置しなければならない関係で,線路の幅も広めになるのだろうか。

七隈線では,駅の発車合図はいわゆる発車メロディではなく,ちょっとした電子音になっている。
私は実は,駅のあの発車メロディというやつがあまり好きではないので,七隈線が発車メロディを採用していないことには,好感を持った。
もちろん発車メロディも,それぞれの駅で特徴あるメロディを使っていればそれはそれで面白いのだけれど。

地下鉄線内走行中に,ふと,携帯電話がメールの着信を知らせて震えだした。
ほほう,福岡の地下鉄では,トンネル内でも携帯の電波が届くのね。
まあ,会社の営業さんが外回り中に居留守を使うのには不便かもしれないけど(「いやぁ,地下鉄に乗ってたんで電波が届かなかったんだと思いますよぉ」という言い訳が通用しなくなる(^^ゞ),トンネル内でも携帯のウェブサービスを使えるほうが,やはり便利でありがたい。
東京メトロも,トンネル内で携帯を使えるようにしてくれないものだろうか。

終点の橋本に到着。
やはり来た線路をそのまま折り返すのは芸がないと思って,駅前広場に出てバス停の時刻表を確認する。
しかし今度は,うまい時刻にうまいこと都心に戻ってくれるバス便がない。
仕方がないので,再び七隈線に乗って天神南まで戻った。


☆ かもめ25号(07月24日(日))
博多1355−1548長崎

天神駅から博多駅まで,福岡市営地下鉄空港線で移動。
そしてコインロッカーから荷物を出し,いつものように乗るべき特急の乗車券と指定席券を購入しようとする。
が,しかし。
既に窓側の指定席はすべて売り切れ。
そこで,少し考えた。
今回の旅行で,JRの特急列車に乗るのはこれが最後。
だったら,最後なんだから,この際,グリーン車をおごっちゃおうか (^^)。
グリーン車も窓側の席は空いてなかったけど,しかしこれから乗る特急のグリーン車は3列独立に近い座席配置なので,通路側の席でもそれほど窮屈ではないし。
そんなわけで,グリーン車の席を確保してしまった。

13時45分ころに入線してきたのは,「白いソニック」885系電車。
おそらく,普段は日豊本線の特急ソニックにちりんとして走っている車両を,本日は「白いかもめ」885系の代走としてこちらに回してきたのだろう。
同じ885系の白い塗装の電車なのだけど,「sonic」ロゴがあちこちに表示されており「白いかもめ」とは細かいところで微妙に異なっている。

885系電車の座席では,前座席の背面にテーブルが設置されていない。
そのため,PCを使おうとすると膝の上で操作する必要がある。
まあ,それでもさほどの不便はないので,PCを開いてキーボードをパコパコと打つ。
そのうちにワゴンサービスが回ってきたので,ホットコーヒーとサンドイッチのセットを購入した。
それらを乗せることができる程度の小さなテーブルは設置されている。

885系電車のグリーン席は,運転台のすぐ後ろに配置されている。
そして,運転台との間はガラスで仕切られており(必要に応じて曇りガラスになり,これがまたかっこいい(^^)),前面展望は悪くない。
もっとも,運転台が高いところに設置されているので,昨日乗った西鉄の特急電車ほどの前面展望が確保されているわけではない。

グリーン席が運転台のすぐ後ろにあるため,停車駅に近づくと,運転士の停止信号冒進を防ぐため(?)のチャイムと,停車駅を知らせる「停車です」という人工音声とが運転台から漏れ聞こえてきて,少々うるさい。
グリーン席には一般の指定席以上の快適性,静粛性が求められると思うのだけど,運転台の直後をグリーン席にした,その配置が裏目に出てしまっているように思えた。

15時過ぎころ,車掌が
「窓側のあちらの席(進行左窓側の席)が空いておりますが,移られますか」
と勧めてくれた。
要するに,この席の指定を受けた乗客が,この列車には乗らなかったということだろう。
もちろん,喜んで移動させていただく。
正直言って,やはり座席は窓側のほうがいい。

諫早の手前。
進行方向左側に,有明海が見える。
日本で最も干満の差が大きい湾だという。
「月の引力が見える町」という看板も見えた。

諫早駅で,島原鉄道の黄色いディーゼルカーが見えた。
島原の子守唄にちなんで,赤ん坊をおんぶした女の子のイラストが車体に描かれている。
雲仙普賢岳の噴火から不死鳥のように立ち直ったものの,その後の経営不振から路線を短縮せざるを得なくなった,地方のローカル私鉄を思った。
この間の大地震でずたずたになった三陸鉄道も,同じように立ち直ることができるのだろうか。
是非とも,三鉄には島鉄と同様に立ち直ってほしいし,立ち直った後は島鉄とは異なり路線を短縮することのないようにしてほしいと,願う。

列車はほぼ定刻に長崎駅に到着。
ここ長崎でも路面電車にて,今宵の宿のホテルへと向かう。


☆ 稲佐山展望台(07月24日(日))

昨日までのこの日記では,その日の宿に着いたところでその日の分の日記はおしまい,ということにしていた。
しかし,本日は。
ホテルにチェックインした後,再びお出かけ。

長崎市にも,何年か前に来たことがある。
しかしそのときは,長崎市のシンボルとも言われる稲佐山には登らなかった。
ただ,その後,函館に行く機会があって。
函館山からみた夜景は,さすが「日本三大夜景」といわれるだけのことはある,と思った。
(函館山から夜景を見たときのことについては,よければこちらをご覧ください→「2006年夏休み列車旅07-02」http://mixi.jp/view_diary.pl?id=210764207&owner_id=2230648
というわけで,日本三大夜景の残りふたつも,見てみたいと思ったわけで。

ありゃ?
今回のこの旅行は,日本三大洞窟だの,日本三大車窓だの,期せずして「日本三大」づくしになっている。
日本三大洞窟は行けなかったし,日本三大車窓は天候が悪かったし。
では,日本三大夜景のほうはどうなるだろうか。

稲佐山の山頂へは,ロープウェイで行くことができる。
長崎ロープウェイのふもと側の駅は,淵神社駅。
そして,淵神社駅に最も近い路面電車の電停は,宝町。
そこで,宝町電停から1キロほどの道のりを,のんびり歩いた。

ロープウェイの淵神社駅に着いたのが,18時50分ころ。
次の便は19時だというので,ゴンドラを待つ間,淵神社に参拝しようと思ったのだけれど,困ったことにどこが本殿なのかが分からない(^^;。
結局,参拝できないまま,ロープウェイに乗り込んだ。

今日の長崎の日没は19時40分ころ。
夕方の景色もみてみたいと思って,早めに稲佐山に来たのだけれど。
しかし,私とともにロープウェイに乗り込んだのは3人だけ。
「日本三大夜景」の展望台へつながるロープウェイとしては,乗客が随分と少ないという印象をうけた。
もっとも,ほとんどの人は夕暮れ時ではなく,夜がとっぷりと暮れてから稲佐山に来るのかもしれない。

展望台まで上がってみると,それなりに人がいた。
皆さん,ロープウェイではなく自家用車で登ってくるのかも。
駐車場には,見たところは20台以上の乗用車がとまっている。

日が暮れる前に長崎の市街を展望すると,長崎がまさに「斜面都市」であることが分かる。
市街地が平地だけでは足りなくなって山間も市街地になっていった,そのため斜面にも街並みが形成されている,という印象。

見晴らしが良い場所は,テレビ等の好適地でもある。
稲佐山の山頂にも,3本の電波塔が立っている。
ちょっとした秘密基地みたい(^^)。

19時15分。
そろそろ,お陽さまが沈む。
夕日は,やはり赤い色をしていると思った。
少なくとも,黄色とか金色とかではない。
だから,日章旗の日輪が赤い色をしているのも,あながち理由がないわけではないと思った。

お陽さまが沈んだ後も,しばらくは空が明るい。
20時になるころでも,まだ西の空はうっすら明るい。
やはり,西の街は夜が更けるのも遅いのだろうか。
東京であれば,20時は空に明るい部分などなくなっているのに。

20時30分ころになると,さすがに西の空も暗くなる。
さて,肝心の夜景。
たしかに,美しい夜景だと思った。

もっとも,「百万ドルの夜景」かといわれると,百万ドルは高すぎるんじゃないかという気もした(^^;。
函館の夜景とは異なり,どのあたりに焦点を当てて見たらいいのか,迷ってしまうのだ。
港湾部分か,川沿いの市街地か,
港湾部分だとしても,長崎駅周辺か,再開発地域か,もっと沖合のほうか。
市街地だとして,原爆の爆心地のほうか,もっと奥か,もっと手前か。
市街地では街灯の白い明りが美しいし,港湾部ではオレンジ色の明かりが美しい。
絵葉書等になっているのは,どのあたりの光景なのだろう。

ロープウェイの21時の便で,ふもとに降りた。
ホテルに戻ってくると,夜鳴きそばの無料サービスがあったので,1杯いただいた。
ラーメンを食べたのは随分久しぶりな気がする。


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