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2011年07月18日06:01

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2011年夏休み列車旅 02

☆ サンライズ瀬戸号(2011年07月17日(日))
 −0727高松

夜中に何回か目が覚めたものの,眠ることにつき概ね支障なく。
それでも朝5時ころには目が覚めてしまったので,ちょっと車内探索に出かけることにした。

10号車のラウンジスペースが空いていたので,その隣の自販機で缶コーヒーを購入して,夜明けのモーニングコーヒー(^^)をいただきながら,ぼんやりと外を眺めたりしていた。

サンライズ号には,個室寝台の他に「ノビノビ座席」というのがある。
何もないカーペット敷きの車両で,ひざ掛けは貸してくれる。
なんとなく,カーフェリーの2等船室みたいなものだろうと想像していた。
(つまり,じゅうたん敷きの床に枕と毛布だけが置いてある,という感じかな,と)
実際に見てみると,2等船室というよりは,布団のない2段ベッドを横につなげたもの,というのが正しいように思えた。
あっちは値段の割には快適かもしれないけど,でもやっぱり,個室のほうがいいな,と思った。

5時25分,姫路駅。
駅の外に,跨座式モノレール(羽田空港の東京モノレールとか,立川のほうの多摩都市モノレールとか)の軌道の残骸のようなものが見えた。
ネットで調べてみると,どうやら,姫路にもかつてモノレールがあったらしい。
ロッキード跨座式というから,かつて向ケ丘遊園のあたりを走っていたモノレールと同じ方式だったようだ。

6時27分,岡山駅。
ここで,私がのる前方半分の「サンライズ瀬戸」号は,後ろ半分の「サンライズ出雲」号を切り離す。
切り離し作業を見に行こうかとも思ったが,切り離しが行われるのは7号車と8号車の間で,私が乗っている3号車からはちょっと遠い。
それで結局は,個室のベッドで寝っ転がったまま窓の外を見ていた。

岡山を出て,児島を過ぎると,瀬戸大橋に差し掛かる。
鉄道は瀬戸大橋の2階建て構造の下層を通るので,残念ながら眺望はそれほどよくない。
しかし,それでも海の上を走っていく景色は,気持ちがいい。


☆ 金刀比羅宮(07月17日(日))
高松0754−0856琴平−金刀比羅宮−琴電琴平1143−1243高松築港

高松には,かなり前に1回,来たことがある。
あのときは,高松琴平電鉄(コトデン)に乗るのと,こんぴらさまにお参りするのが目的だった。
こんぴらさまに関しては,壺井栄の有名な小説「二十四の瞳」で,子どもたちの修学旅行先がこんぴらまいりだったというのを読んで,一度は行ってみたいと思っていたのだった。

ただ,そのときはこんぴらさまの本宮(石段785段)までしかたどり着けず,奥社(石段1368段)にはお参りできなかった。
それがずっと心残りだったので,この際,奥社まで行ってみようではないかという気になったのだ。

前回の訪問時にはコトデンで琴平まで行ったので,今回はJRで行くことにする。
高松駅のコインロッカーに荷物を放り込み,琴平までの切符を買って,ホームでしばらく待っていると,4両編成の電車が入ってきた。
それで,ボックスシートの1区画をまるまる占領して,そのままぼんやりウトウトしながら琴平まで運ばれていった。

琴平駅前の案内地図を眺めて,大体の道順を頭に入れて,いざ,出発。
表参道から石段を登り始めてしばらくすると,かなり汗だくになってくる。

お陽さまがよく顔を出していて,気温も高い。
そして私は,帽子も傘も持っていない。
境内では,水を売っている場所もない。
こりゃ,熱中症にならないようにしなければ。
そう思ったので,頭のてっぺんが熱を持ってきたら,適宜,日陰に入ってクールダウン。
あーあ,のぼり始める前に,ペットボトルのスポーツ飲料でも買っておくんだった。

本宮の手前あたりから,木陰が多くなってきた。
ほんの少し,涼しくなったような気がする。
しかし,やはり汗だく。
本宮の前の日陰でも少し休んでクールダウンして,さて,ここから先は前回には行けなかった,奥社(厳魂神社)への道。

本宮の奥まで登る人は,それほど多くはないようだ。
その石段を,やはりところどころでクールダウンを入れながら,ひたすらのぼる。
六根清浄(ろっこんしょうじょう),六根清浄。

この「六根清浄」というのは,修験道の僧が山を登るときに唱えた言葉であるらしい。
私は最近,この言葉をとある女の子向けアニメ(ぶっちゃけ,「ふたりはプリキュア」なのだけど(^^;)で聞いたのだった。
どんなに険しい坂道でも,その坂を登りきった向こう側には,きれいな景色が開けている。
そう思って坂道を登って行ったけれど,坂の向こう側は焼け野原だった。
それで,心が折れそうになった。
しかし,どんな時でも,心が折れそうになっても,希望だけはなくしてはいけない。
そういう内容のお話で,子供向けアニメであるにもかかわらず,安直に「坂の向こうにはいつだって,美しい光景が広がっている」というお話にしない,作り手の良心に感心した。

閑話休題。
石段を登り始めてから1時間ほどたった,10時10分。
やっと,奥社に到着した。
ほんのちょっとだけ,達成感(^^)。

厳魂神社の前の木陰のベンチでクールダウン。
汗が少し引いたところで,お賽銭箱に5円玉を投げ込み,2拝2拍手1礼。
そしたら,私が参拝を終えたその瞬間に,お陽さまに雲がかかって少し涼しくなった!
私が参拝したことで涼しくなるなんて,私って,実は隠れた能力の持ち主だったのだろうか(^^)。
それとも,汗だくになって登ってきた私を,この神社の祭神である厳魂彦命さんが憐れんで,少し涼しくしてくれたのだろうか。
いずれにしても,お陽さまの勢いが少し弱まってくれて,ありがたい。

さて,あとはひたすら下っていく。
先月購入した,新しいウォーキングシューズが,なかなか調子がいい。
月星化成のワールドマーチシリーズで,「カロリーウォーク」という着地感がフニャフニャになる中敷きが使用されているのだが,そのフニャフニャの着地感が非常に心地いいのだ。
理屈では,砂浜を歩くのに似た状態を作り出すことでカロリーを消費させる,ということみたいだけれど,余計に疲れるという感じはあまりしない。

大門まで降りてきたところで,やっと土産物屋が並び始める。
早速,イオン飲料のペットボトルを購入。
やはり水分が不足していたからだろうか,美味い。

高松からここまではJRできたのだから,次は当然,コトデンに乗りたい。
そういうわけで,琴電琴平駅へと向かうことにした。

で,入ってきたコトデンの車両は,京浜急行線のOB。
コトデンでは,ほかに京王線のOBも活躍している。
それと,たしか名古屋地下鉄のOBも走ってるんじゃなかったっけ?

高松では,時間があれば栗林公園にも行ってみようと思っていた。
金沢兼六園・岡山後楽園・水戸兼六園という三大日本庭園に負けずとも劣らないと言われる,日本庭園の名園。
しかし,この分だと,栗林公園で取れる時間は30分ほどしかない。
それで,栗林公園に期は次の機会に回すことにして,ここは高松駅に直行することにした。

高松琴平電鉄は,今年が開業100周年であるらしい。
いろいろな所に,開業100周年キャッチフレーズ「ひやく?」が掲示されていた。


☆ いしづち17号(07月17日(日))
高松1350−1616松山

コトデンの高松築港駅は,JR高松駅から歩いて5分もかからないところにある。
そこで,途中で郵便局によって野暮用を片付けてから,高松駅へ。
特急列車の指定席を確保して,コインロッカーから荷物を取り出し,そして高松駅のホームへ向かう。

高松駅の改札を入ると,「連絡船うどん」というお店がある(改札の外からも入れる)。
どうやら,かつて宇高連絡船の船内で供されていたうどんを再現した,ということらしい。
せっかく讃岐うどんの地元まで来たのにうどんを全く食しないというのもいかがなものかという気もしたので,既に入線していた特急列車の座席に荷物を置いてから,うどん屋のカウンターへ向かう。

じゃこ天入りぶっかけを注文。
出てきたうどんは,讃岐うどんの特徴とも言うべき強いコシ。
頑張って噛み切らなければならないうどんというのは,普段あまり食べないのでちょっと新鮮ではある。
そこそこ美味しくいただきました(^^)。

列車は定刻に発車。
車内では,ひたすらPCのキーボードを叩いて過ごした。
途中で車内販売のワゴンが回ってきたので,あとでホットコーヒーでも貰おうと思っていたら,ワゴンが再び回ってくることはなかった。
ちょっと残念。


☆ 道後温泉本館(07月17日(日))

JR松山駅前から,路面電車に乗って勝山電停へ。
ホテルにチェックインして,部屋備え付けのバスタオルを(ないしょで)持ち出して,さて,目指すはお風呂,道後温泉本館。

今回は,神の湯の入浴だけにして,2階での浴衣とお茶とお菓子のサービスはパス。
しかし,相変わらず,いい湯だなぁ。
古き良き,そしてそれが故に新しき,銭湯。

先日見た深夜アニメ「花咲くいろは」でのセリフだけれど,日々変わりゆく世間の中で古き良きものを守り続けるためには,変わらない存在であるための自己変革が必要であるという。
この道後温泉本館は,まさにその「変わらない存在であるための自己変革」のお手本のように思える。

それと,この温泉に来て初めて知ったのだけれど,かつては「湯船に入る前にかけ湯をすべし」だったのが,昨今の銭湯では「湯船に入る前に身体を洗うべし」とされているのですね。
日常生活で銭湯を利用することがほとんどないので,最近まで気づかなかった。
たしかに,身体を洗って,石鹸の泡を十分に洗い流してから湯船につかるというのが,他人さまに対する配慮としてもベストだろうという気がする。

頭と顔と身体を念入りに洗って,さて湯船につかろうということで,タオルを頭の上に乗っける。
うーん,どうも安定感に欠ける。
それで,タオルを鉢巻のように頭に巻いてみたら。
首の後ろの結び目から下に垂れた部分が,お湯につかってしまう。
というわけで,鉢巻にしたうえで,後ろで結んだあまりを鉢巻の輪っかに押し込んで垂れないようにして,あらためてお湯につかる。
ほんと,いい湯,だなぁ。


☆ 道後麦酒館(08月23日(月))

高松からわざわざ松山へ移動して,そして松山で宿泊しようという理由は,道後温泉と,そして湯上り道後ビール。
昨年のこの日記でも書いたけれど,私はエールビールの中ではケルシュタイプが好みなのだが,日本でケルシュタイプのクラフトビール(地ビール)を醸造している地ビールメーカーは多くない。
そして,そのケルシュタイプのビールをつくっている数少ないビア蔵のひとつが,この道後ビールの水口酒造であるわけで。

そういうわけで,道後温泉本館でお風呂に浸かってから,お隣の道後麦酒館で「湯上りビール」をいただくのが,松山に宿泊するもうひとつの目的なのだ。

お風呂から上がるや否や道後麦酒館に行ってみたのだけど,「ただ今満席です」だって。
それで,ウェイティングシートに名前を書いて,テイクアウトのビールを1杯購入して,お店の前で待つことになる。

席があくのを待つ間,1杯のビールをゆっくりチビチビと頂いていればいいのだけれど,しかし。
1368段の石段を上って大汗をかき,そしてつい先ほどまで温泉に気持ちよく浸かって汗を流したこの身体は,心から,芯から,ビールを欲している。
そんな状態で,冷えたビールをチビチビ頂くなんて,できるわけがない。
そんなわけで,あっという間にコップのビールを干してしまった(^^;。

それで,さて,店頭でどうやって暇つぶししてようかな,と思っていたら,予想外にもすぐにお声がかかった。
どうやら,私の前にウェィティングシートに記入していた人たちが,呼ばれた際に店頭におらず,キャンセル扱いになっちゃって,私にお鉢が回ってきたみたい。
これはラッキー!,ということで早速入店。

なんと,6人掛けのお座敷席に通されてしまった。
座敷の席はあまり得意ではないし(私は股関節が固くてあぐらをかけない),1人で6人分の席を占領するのも気が引ける。
それで,店の人に「ほんとにこの席で良いの?」と聞いたら,「いやもう,この際,空いたお席に順番にご案内しているんです」だって。

というわけで,結局,ケルシュタイプの通称「坊っちゃんビール」をジョッキで3杯,そして伊予地鶏のせんざんぎ(唐揚げ)とかハムと大根のサラダとか,そんなもんをおいしくいただいてきた。

いやぁ,路面電車があっておいしいクラフトビールのある町で暮らせたら,素敵だろうなぁ。


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