mixiユーザー(id:2230648)

2011年07月04日21:52

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やくたいもないお話。

マスメディアが真実を伝えるとは限らないという事実は,世間一般でもそれなりの共通認識になりつつあるように思われる。

ただ,マスメディアが真実を伝えないことがあるとして,では,大手ではない媒体であれば真実を伝えているかというと,当然のことながらそうではない。
特に,「編集」という第三者の視点を経由していない情報は,かなり怪しげなものが多いとすらいえそうに思う。

そこで,情報の受け手においては,マスメディアの情報であろうとそれ以外のメディアの情報であろうと,その情報が信ずるに足りるものかどうかを吟味する必要が生じる。
その,吟味する能力がきっと,「メディア・リテラシー(情報評価識別能力)」と呼ばれる能力なのだろう。
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かつて,とある厚生労働大臣が「女性は子供を産む機械である」と発言したと報道されたことから,その大臣に対する辞任要求論が盛り上がったことがあった。
私は,この大臣の実際の発言を「子供を産む機械」と要約した報道は極めて不適切であり,マスメディアのアホさ加減をよくあらわしていると考えている。

誰かの何らかの発言が取り上げられる場合,その発言がどのような場面のどのような文脈でなされたものであるのかをきちんと分析して理解する必要がある。
しかし現在のマスメディアはそのような分析能力に欠けることがある。
よって情報の受け手としては,マスメディアに欠けている分析能力を自らの努力で補う必要があるわけだ。

それは情報源がマスメディアではない場合でも全く同じことであり,どんな情報でもまずは「ホンマカイナ」と疑ってかかる必要がある。
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しかしまあ,すべての情報をそうやって疑ってかかるのは,なかなかに大変なことでもある。
本当にきちんと疑ってかかって検証しようとするなら,例えばこのブログの主がこのエントリ(http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20060506)でやっておられるような作業(記事の中の「調べることのメモ」)を逐一行う必要があろう。
ただ,残念ながらこちらにそれだけのエネルギーはない。
だから,とりあえずは真偽の判断を留保しておく,という情報が増えていく。

例えば「菅総理大臣は失態ばかりしている」という情報も「菅総理大臣はよくやっている」という情報も,どちらも鵜呑みにできはしないし,かと言ってどちらかを嘘だと決めつけるわけにもいかない。
反論を含めた幅広い情報・意見を収集して,その集積の中から真偽を判定していかざるを得ない。

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あーあ,なんだか,毒にも薬にもならないお話になってしまった(^^ゞ。

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