ゴッホ展のページ
http://www.gogh-ten.jp/tokyo/index.html
新しい仕事&職場に来て3カ月。慣れるのになかなか時間がかかっていて、金曜日はヘトヘトになります。でも、ピアノや付き合い飲みがない貴重な金曜日なので、眠い体にムチ打って「ゴッホ展」に行ってきました。
青山での仕事が終わった後、そのまま歩いて夜間開館中の国立新美術館へ。
会期が始まったばかりということもありますが、並ばず、ストレスなく見られるくらいのいい込み具合。
でも、初期の作品から晩年に至るまでの丁寧な作品展示と関連絵画をいくら観ても何故か盛り上がれない自分。何故なんだろう、もしかして疲れて集中力がなくなっているのか?「ひまわり」「夜カフェ」「星降る」「種まく」などがないからなのか?大量の素描を観ながらそんな事を考えていました。
さすがに、1880年中期以降の傑作が連続すると目頭が熱くなり、急速に覚醒して来るいつもの感覚もありましたが、直ぐにまた現実に戻ってしまうのです。
最後に心を病んで療養した晩年サン=レミでの作品群まで来て、この期に及んで再度手本とした芸術家たちの作品に立ち返る様を観て「この人はある意味とても真面目な秀才でもあるんだなあ」という事に気付きました。
私がゴッホに抱いていた印象は「生まれながらの天才」なんですが、この日六本木で観たのは、紛れもない「生涯努力の人」
才能や現状に満足せず、常に(生涯)貪欲に新たなものにチャレンジし自分のものにして行く。しかもとても真面目で凝り性なので「作られてゆくゴッホ」を観ていると終わりのない修行のような感じもしてきます。なんだか、仕事みたいな感じがする点もくつろげなかった理由なのかも知れません。
影響を受けた周辺の画家の作品も含め、展示は文句なく素晴らしいです
よ。(念のため)
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